#16 千秋楽

殺させ屋【公式】 @korosaseya

｢母様や父様を殺した時も、そんなに心を動かさなかったのに。｣

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｢兄様だから、するの！もう……！｣

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｢あぁ、悪かったね。機嫌を治してくれ……。」

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｢……本当に、自慢の妹だ。ボクのシナリオを忠実に再現してくれる。｣

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｢……もちろん。たった2人だけの家族なんだから。｣

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、、

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｢ねぇ、兄様。もしワタシが死んだら、同じように死んでくれる？｣

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｢勿論だよ。だってボクらは双子で、一生一緒にいる存在なんだから。｣ pic.twitter.com/TS75CRAttF

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｢もしオマエが殺されたら、犯人達を殺してから追いかけるよ。｣

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＿＿8人目。B■■■■■。

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-開演準備-

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「舞台作家さん……すごいですね……」 「フフ、ありがとうございます。」

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バインダーに挟まれて置いてある紙に情報を書き込んでいく。

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店主であるラキさんはノートパソコンを弄っている。 こぼれている独り言から察するに、ワタシが過去携わった作品を調べでもしているのだろう。

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「すみません、これで大丈夫ですか？」 pic.twitter.com/EhwJBZkNvh

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ラキさんは眼鏡をはずし、こちらに向き直ってカルテを受け取る。

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「あ、ありがとうございます！受理させていただきますね！」

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「あぁ、あと……この店に来たはいいのですがワタシの死ぬシナリオは用意させて頂いてるので……是非ラキさんには観に来ていただければ、と」

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「見ているだけでいいんですか……？」

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「はい。ワタシの公演にワタシ以外の演出家はいりませんから。」

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-幕間-

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劇場の舞台に立つ。