エリモジパング物語

瀬瀬賢 @masarusese

エリモジパング物語 第1話 2010年3月9日、55kgで誕生したエリモアテナ10。管骨が細く硬めな繋、小さい爪という欠点が目に入らないほど、醸し出すオーラは素晴らしく、機敏に動く姿は将来を期待させるものでした。年末には319kgにまで順調に成長。 ところが1歳の2月、両前球節が腫れ痛がり出したのです pic.twitter.com/xjjdsxy7g7

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エリモジパング物語　第2話 腫れた球節はレントゲン検査により剥離骨折と判明。3月8日に社台クリニックにて骨片除去手術を行いました。一時的にコンディションは落ちたものの術後の経過は良好、5月から夜間放牧を開始。そして10月末、440kgまで成長したエリモアテナ10は、いよいよ育成場へと移動します pic.twitter.com/mnResePqF8

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エリモジパング物語　第3話 エリモジパングと命名され馴致の開始です。ところが喉、背腰、肩、膝、深管...繰り返す痛みで調教が進まず。吸入とショックウェーブの日々。同期の馬が旅立つ夏に周回馬場を一周走るのが精一杯。2歳秋、預託予定の調教師にも見限られ、新たな調教師を探すことになりました pic.twitter.com/bBYSvQtnB4

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エリモジパング物語　第4話 行き場の無くなったエリモジパング。喉と背腰の弱さは残るものの、少しずつ体の痛みが解消、坂路調教へと移行します。体は500kgに成長し11月に15-15、12月に追い切りを消化。 そして佐々木晶三調教師へ所属も決まり、3歳1月いよいよ栗東トレーニングセンターへと入厩します pic.twitter.com/IdqGaSGxv5

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エリモジパング物語　第5話 ゲート試験合格後、背腰の弱さから一旦放牧を挟むものの調子は上々。じっくり調教を積み、ついにデビュー戦を迎えます。既走馬相手に単勝100倍と低評価でしたが健闘の7着。２戦目は5着。そして次は勝ち負けかと期待した矢先、佐々木調教師からまさかの連絡が入ります pic.twitter.com/7fDS7pjpih

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エリモジパング物語　第6話 左前膝(第三手根骨)の骨折が判明です。既に3歳8月。治っても中央競馬には出る資格はありません。引退もよぎります。が諦めません。地方競馬で4歳までに3勝すると中央競馬500万クラスに復帰できる規定があります。これを狙い角田調教師(名古屋)へと転厩することになりました pic.twitter.com/hgIepB5HUl

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エリモジパング物語　第7話 骨折を癒し5ヶ月の休養を経て復帰。2戦目で初勝利を上げ4戦して2勝。順調に勝ち星を積み重ねます。そして3勝目に挑んだ『卯の花特別』ここも力の差を見せ1着。これで中央競馬復帰が決まります。しかし栗東トレセン検疫所へと移動したジパングに予想外の出来事が待っています pic.twitter.com/VPGFsBG8Bn

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エリモジパング物語　第8話 なんと名古屋での3勝目が尿検査に引っ掛かり失格と判定。再び名古屋へ戻り3勝目を目指して仕切り直しの地方6戦目、1.1倍の1番人気に応えて圧勝！晴れてJRA復帰が決定します。ところが栗東トレセンでゲート試験を終えた日、またまた佐々木調教師から連絡が入ります。 pic.twitter.com/3tF4EGxRay

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エリモジパング物語 第9話 また左前膝（第三手根骨、トウ側手根骨）の骨折です。 北海道に戻り社台クリニックにて手術することになりました。手術は無事成功、リハビリの日々が始まります。しかし度重なる骨折の影響で痛みが取れません。結局、復帰には1年を要しました。そして5才5月復帰戦を迎えます pic.twitter.com/6jQ123D3k7

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エリモジパング物語 第10話 通算3度目の骨折を克服、二王子特別で復帰。果敢に逃げる競馬で見せ場を作り12着。休養明け2戦目も逃げ、勝ち馬から0.5秒差の6着と健闘。500万下でも通用するところを見せます。そして3戦目の期待が高まる中、またしても佐々木調教師から連絡が入るのです。 pic.twitter.com/DAbsGpALKV

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エリモジパング物語 第11話 5歳8月。またしても左前膝の骨折です。今度は中間手根骨。1年休養し、2走しか出来ませんでした。骨膜炎も酷く関節軟骨はボロボロ。失った軟骨は手術で治るものではありません。休養で治る見込みも低く、来年6歳、中央未勝利。それでもジパングの復活を信じることにしました pic.twitter.com/BLgiJwgKnV

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エリモジパング物語 第12話 再び北海道へと戻ってきました。通算4度目、左前膝だけで3度目の骨折。腫れも痛みも過去一番、舍飼が続きます。新たに再生医療、PRP（多血小板血漿）療法を行い可能性に賭けます。年が明け６歳、治る目処が立たずお世話になった佐々木調教師の元を離れることになりました。 pic.twitter.com/xtbUFoXY8f

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エリモジパング物語 第13話 半年間は運動出来ずリハビリ開始は6歳になってから。１歳時からの喉の弱さも検査では問題無いレベル。4月には15-15を開始。徐々に復活の態勢が整います。美浦の中野栄治調教師へと新たな所属先も決まり、６歳5月、入厩の運びとなります。 pic.twitter.com/tLNFfVcBR8

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エリモジパング物語 第14話 入厩したものの、規定によりローカル競馬しか出走出来ず函館、札幌で走ることになりました。復帰戦は9着。２戦目から10着⇨5着⇨9着。脚元は大丈夫ですが結果が出ません。そこで中野調教師の提案により賞金が安く、相手の弱い地方交流戦へと向かうことになりました pic.twitter.com/ZtbgaGohXF

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エリモジパング物語 第15話 6歳10月。浦和競馬場マルチフェア特別（500万下交流）に出走です。しかし骨っぽいメンバーが揃い単勝12.5倍とあまり人気がありません。レースはスタートで出負けしますが、矢野貴之ジョッキーを背に 3コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切りJRA所属での初勝利をあげます。 pic.twitter.com/9P5SvW1DnN

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エリモジパング物語 第16話 レース後も脚元は大丈夫。1000万下条件へ挑戦です。東京のオリエンタル賞へ向かいます。単勝190倍のシンガリ人気、でも頑張り5着。年が明け７歳1月、もちろん現役続行。中京伊良部特別ダート1400へ。直線でズルズルと後退し12着。レース後、中野調教師から連絡が入ります。 pic.twitter.com/MRZtZLgfjD

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エリモジパング物語 第17話 またも骨折（第二手根骨）です。通算5度目、これまでに左前膝だけ橈骨遠位、橈側手根骨、中間手根骨、第二手根骨、第三手根骨を骨折しました。もう７歳、骨折が癒えたとしても年齢的に厳しいのは明白。それでも復活を信じて北海道へ放牧に出ることになりました。 pic.twitter.com/OK6oHxgggE

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エリモジパング物語 第18話 北海道に戻ってきました。幸い骨折は軽く、手術の必要もありません。二ヶ月ほどの休養で調教を再開できました。とはいえ７歳、背腰の筋肉は落ち、肉体的には老いを感じるようになりました。怪我は完治し７歳4月、調教を再開。順調に乗り込まれ6月の函館で復帰が決まります pic.twitter.com/hldk0qyxOy

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エリモジパング物語 第19話 5度の骨折を乗り越え競馬場に帰ってきました。復帰戦は14着。その後は8着、11着。４戦目で少頭数の中5着、その後は２戦続けてブービー。年齢的な衰えなのか骨折が怖くて走るのが嫌になったのか。幾度となく困難を乗り越えてきたジパングですが引退の文字が浮かびます pic.twitter.com/TjvyxgoiuX

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瀬瀬賢 @masarusese

エリモジパング物語 第20話 復帰から7連敗、未だJRA未勝利のジパングは京都の鳴滝特別へと遠征です。連日の大雨により過去にない程の不良馬場になりました。これまで雨で湿った芝のレースでは9着が最高。ところが苦手だと思われていた不良馬場の中、2番目からスイスイと積極的にレースを進めます pic.twitter.com/xwa86qwJfu

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瀬瀬賢 @masarusese

エリモジパング物語 第21話 重馬場は苦手でも泥んこ不良馬場なら別でした。母父ブライアンズタイムの底力に全国11の競馬場で芝、ダート、距離を問わず走ってきた経験値が生きます。4コーナーで最内をつく松田大作騎手の好騎乗に応え、直線では先頭へ。なんとなんと1着でゴールするのです。 pic.twitter.com/c7O24FBGKY

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瀬瀬賢 @masarusese

エリモジパング物語 第22話 幾度の骨折を乗り越え7歳でのJRA初勝利。記録的な勝利となりました。オーナー、調教師さん、厩務員さん、多くのファンに支えられたジパング。それを感じてるのか彼自身も走る事を諦めませんでした。もうすぐ8歳。エリモジパングは走り続けます。 〜続く〜 pic.twitter.com/IDCbEYY15D

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瀬瀬賢 @masarusese

【御報告 エリモジパングについて】 この度エリモジパングの引退が決定しました。ジパングの健康面に問題は無く、JRAにて乗馬トレーニングを開始します。競馬場でジパングの姿を見れる日を楽しみにして下さい。 第二の馬生を導いて頂いた関係者の皆様、ファンの皆様ありがとうございました pic.twitter.com/QMMpY27S7d

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uma uma @shototty

エリモジパングに会えました🤔 覚えてくれてたのか いきなり噛み付きにきた笑笑 ありがとう😊 とても優秀みたいで、明日は先頭で誘導するみたい 引退してからも一所懸命に彼は走り続けてる🌟彼と一緒に頑張ります pic.twitter.com/iNvZotSdfK