- ichiro_jeffrey
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いわゆるPV稼ぎの「売名」と揶揄される候補者によるふざけた政見放送に嫌気がさすのはある程度理解はできますが、民主主義社会では、自分にとって不快な主張をする人に対しても発言の機会を奪ってはならないという原則があるはずです。
2021-03-22 22:04:10従って、その目的が売名だろうが本気で当選を狙おうが、立候補のシステムに乗って主張をしようとする候補者の表現は妨げてはならない、というのが僕の立場です。
2021-03-22 22:04:10というのがこの議論の王道だとは思いますが、ここであまり語られていない論点から少し深めていきたいと思います。
2021-03-22 22:04:12そもそも、テレビ・ラジオという既存のメディアを使って放送される「政見放送」のあり方そのものが時代にそぐわなくなっている、というのがポイントのように思えます。
2021-03-22 22:04:12個人がインターネットでいくらでも発信できる時代において、まだまだ電波を使ったメディアの優位性は強いままです。そこで、手続きさえ踏めば電波を使って発信できる政見放送に注目が集まり、ハックされる理由があるわけです。
2021-03-22 22:04:12とはいえ、公平性や広報的な価値を考えたときに、時間が決まっている(ゴールデンタイムではない)テレビ・ラジオの政見放送がどれだけ有権者にリーチできているのかは疑問が残ります。
2021-03-22 22:04:13選挙広報をpdf化して選管Webサイトで公開しているように、政見放送についても選管のサーバーからいつでもアクセスして見られるようにするべきではないでしょうか。
2021-03-22 22:04:13というのも、注目度の高い政見放送はYouTubeに転載されることが多く、有権者の目に止まりやすくなるものの、それはあくまでYouTubeというプラットフォームありきのものなのです。
2021-03-22 22:04:13今回の選挙で、ワクチンの危険性を訴えていた候補者は、その内容がYouTubeの規約に違反するということでアップロードした動画がことごとく削除され、アカウントが凍結される憂き目にあっていたそうです。
2021-03-22 22:04:14個人的に同候補の主張に賛同するものではありませんが、その主張は主張として、有権者の目に触れる機会を作ることは選挙管理委員会の責任としてあるのではないでしょうか。
2021-03-22 22:04:14ですので、政見放送については、場合によっては電波の使用はやめてでも(これは必須ではないとして)、選管の責任で、インターネットでいつでも閲覧できるようにすることが求められると思います。(了)
2021-03-22 22:04:15