演劇の経験が介護に生きる事例をまとめてみた その1

高齢者デイで働く介護福祉士。趣味は演劇(社会人劇団に所属)なのですが、演劇の経験が介護に生きることがたくさんあった。その事例をまとめてみました。
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ツチ @dotarou

「介護現場で、演劇の経験が生きる」。そのことを話すと何で?聞かれることが多かったので、介護の現場で演劇が生きた事例、を書いていきたい。 #介護と演劇

2021-04-04 06:19:20
ツチ @dotarou

グループホームという認知症高齢者の方の小規模入居施設にて。家に帰る!と外に出てしまう方。理由を説明したり、ご家族の手紙を見せても止められない。そういう時は無理に止めないで実際に外に出た方が早いので、「どうぞ、また来てくださいね」と見送る、、、と、五本人に気づかれないように→

2021-04-04 06:22:17
ツチ @dotarou

後ろからついていく。しばらく歩くと、どっちに行ったらいいか分からずキョロキョロされている。それを見計らって、逆から回り込んで「あれ!○○さん、どうしたんですか、偶然ですね」と声をかける。「家に帰ろうと思ったんだけど、道が分からないのよ」→

2021-04-04 06:24:16
ツチ @dotarou

「そうなんですか、僕も分からないなあ、、、ちょっとそこでお茶でも飲んでいきませんか?落ち着いたら道を思い出すんじゃないですか」 「そう?いいの?」「どうぞどうぞ」 と言って、今出てきたホームに「ただいま」と声をかけて入る。他のスタッフも、利用者さんも「おかえりなさい」と言ってくれる

2021-04-04 06:26:48
ツチ @dotarou

お茶を一緒に飲んで、「もうすぐ夕食だから、リビングで待っててくださいな」と声掛けすると「はい」と言って、他の入居者さんと会話しはじめ、帰宅の訴えはいったんおさまる。 最初に「外には出れません、おうちも取り壊したんですよ」と事実を伝えるのではなく(それが有効な時もあるが)→

2021-04-04 06:29:18
ツチ @dotarou

どうぞ、と外に出て、困った状況になったら「偶然出会ったふりで」声をかけ、理由をつけてホームに戻る流れにもっていく。演技と、帰る必然性を言葉にする即興を用いると自然と帰ることができる。→

2021-04-04 06:31:28
ツチ @dotarou

注意点は、スタッフ一人取られるので、人員配置、他の入居さんの見守り状況の把握が必要。また、しっかりされており実際にバスに乗って帰ってしまう方もいたので(汗)、その方の能力の見極めも必要。実際に帰れる能力のある方だと、どうするかな。家族に連絡して協力あおぐ、一度出てから→

2021-04-04 06:34:58
ツチ @dotarou

戻るもっと別の理由や仕掛けを用意しておく。また、いわゆる「帰宅願望」の理由としてはホームが居心地悪い、何もすることがなくここにいる理由が見いだせない、便秘でイライラするなど多岐にわたるのでその理由を追求することも必要ですね。

2021-04-04 06:36:48
ツチ @dotarou

そうそう、偶然あったふりのところ、「なんでここにいるの?」と不審がられることがあった。なので、職場のゴミ袋を持ち出して追いかけて、「ぼくゴミ捨てに出てきたところなんですよ、ほら」と見せて、「ゴミ捨て場すぐそこだから、そこまで一緒にいきましょう」という理由をつけたことがあったなあ

2021-04-04 06:39:41