某大学院試過去問神経学まとめ

@johnbehoimi

某TKB大学医学部より問題抜粋

@johnbehoimi

リーチング運動について　リーチング運動とは日常よく行う。手を伸ばして物をとる運動である。これには視覚情報や運動制御など密接にかかわっている。

@johnbehoimi

視覚目標が20°右にずれるプリズムを用いてリーチング運動学習を行う。その結果右に20°ずれた環境に適応し学習する。学習したのちプリズムをはずすと目標から左20°ずれた部位に手を伸ばそうとする。

@johnbehoimi

これは視覚情報を視覚野で統合処理し、右にずれた物が真正面にとらえた像を形成するように学習した。さらに真正面にとらえた像に手を向けられるように運動野の学習を行ったといえる。

@johnbehoimi

今までの学習をすべて右手で行った場合にはプリズムありからなしに変化したとき左20°ずれてリーチング運動するが、プリズムありまでを右手で学習し、その後プリズムをはずし左手でリーチング運動を行うと左20°ずれることなく正確にリーチング運動した。

@johnbehoimi

この結果から視覚学習と運動学習は連動しているが、右手と左手での運動学習は別個に働いていると言えるだろう。

@johnbehoimi

もしずれている情報を学習していないとしたら運動野より下流で神経可塑的な変化が起きて運動学習した。左ではずれた視野での学習がないため神経可塑的変化が生じなかったと言える。