コミックナタリー＆おやつナタリー編集長の家に変質者が侵入!? 解決編

ROOTSY @rootsy

・服装規定の話に。アクセサリーは基本禁止、揉み合ったときに引っかかるから。髪は染めてはダメ、ひとつにしばる。「日本人らしく自然にしていなければならないのです」→ブリーチは不自然？→「人工的ではあると思います」→中学校の校則みたいでバカバカしくならない？→仕事が終われば自由ですから

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・Ｓさんは警察学校を出たのち、K駅前の交番に２年勤務。「交番は４班の交代制だったが勤務が長いので疲れた。拳銃、警棒、手錠とかの装備品が意外と重くて腰に来る」→刑事はどう？調書作り押し付けられてかったるいんじゃない？→「いろいろ出歩けるので楽しいです」

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・Ｓさんが被疑者のことを「ヤツ」と呼ぶのが、若くて正義感にあふれていて、まぶしかった。同時に、直情的で危なっかしいな、とも思った。 ・Ｓさんは「ガサ入れ」とは呼ばず「ガサ」とだけ言う。みんなそうなのだろうか。

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・Ｉさんはどうもシャブ→錯乱→侵入、というストーリーを立てたがっているように聞こえた。でも不可解で痩せぎすで顔色悪いからシャブって推理も、ややストレートにすぎないだろうか。顔色悪いのはあれアトピーだと思う。

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・もしシャブ中ならそれは病気なんだから逮捕じゃなくて保護と治療が必要と思うが、日本の制度と社会認識はそうじゃないんだということを強く感じた。だから岡村ちゃんが何度も…。 23日のメモはここまでです。そしてふたたび連絡が途絶え、昨日8/2、夕方にＩさんから電話が入りました。

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「短パンをお返ししますので明日来ていただけますか」と。例によって話してくれないので事情はまったくわからないんだけど、アリエッティが捕まったということ？ しかし「逮捕しました」みたいには言わなくて、「誰だかわかりました。詳しくは明日お話しますので」とだけ言われ、なにがなんだか……。

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そして今日、奇しくも僕誕生日だったんですけどｗ、警察署に行ってきました。応接室がふさがっていたため、取調室に通されたのが面白かったのですがそれはさておき、座るなりＩさんが「犯人がわかりました。唐木さんの短パンが出てきましたので、間違いないと思われます」と切り出しました。

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真相はこうでした。アリエッティは、同じマンションの、別の階に住む62歳の男性。マンションの管理会社に防犯カメラの映像を見せたところ、ほぼ間違いないということになり、礼状を取って家宅捜査したところ、僕の短パンが出てきて確定したと。しかし本人はそこにはおらず、入院中でした。アル中で。

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対応した奥さんによると、奥さんのご実家で不幸があり、長く帰省していた間にアルコールに（再び？）溺れてしまったと。奥さんが戻ってきたときには糖尿ほかの持病が悪化して死にかけており、すぐに入院させたが、アルコールのダメージが大きく治療に入れない状態が続いているとのこと。

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聞けばエレベーターを出てすぐのドア、という位置関係はうちと一緒で、前後不覚で階を間違えたら、入ってしまってもおかしくはない（鍵あいてるし）。それで犬に吠えられて、もうそっから先はベロンベロンの人のすることだからよくわかんないけど、服を着たり脱いだり出たり入ったり……したのかー

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短パンを返却されて、受領した旨の書類に押印したのち、Ｉさんに「それで、どうしましょうか」と聞かれる。逮捕、起訴することもできますけど、って、まあ、しないわな。「気の毒だし、健康を取り戻してほしいと思います」と答えて、示談の手続きを進めてもらうよう告げました。

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ちなみにご本人は「そんなことがあったかもしれないけれど、正直なところはっきり覚えていない。しかしもし自分がしたのならたいへん申し訳ないし処罰されても仕方ない」とおっしゃってると。奥さんはたいへん恐縮されてるそうで、あと、アルコール依存症で入院しているのは警察で確認したとのこと。

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まあ示談つっても被害があったわけじゃなし、一応お会いして、それでおしまいにするつもり。それと、以前から東京を引き払ってご実家に転居する準備を進めていた最中とのことで、退院されたら引っ越されるつもりだとも聞きました。これが縁でご近所づきあいができたかもしれないので、残念に思います。

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このアリエッティの一件、会社では「年老いた僕が未来から、元気なジャリ（犬）に会いに来た」説が唱えられていましたが、結果として、ほぼそういうことだな、と僕は思いました。友人たちはよく知っていますが僕は過去にアルコールで身を持ち崩したことがありますし、糖尿だって他人事ではありません。

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あのアトピーの痩せたおじさんが酒浴びて前後不覚になって、フロア違いの部屋でそこにある服に着替えたり、犬に弁当を食わせたりしていた。あまりに自分のことのようです。僕はたまたま運がよくて犯罪や致死性の病気に捕まらずにこれましたが、いつそうなっても何の不思議もない人生を送ってきました。

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正体見たり枯れ尾花ってとこですが、アリエッティが健康を回復して、アルコール依存症から脱せられることを心底願っています。そして僕がアル中に戻ったり罪を犯したりしなくて済みますように。ひとつよかったのは、アリエッティ≒未来の僕に奥さんがいたことです。近々お会いするのが少し楽しみで。了

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あ、K沢署のＩさんとＳさん、ほんとにご苦労さまでした。途中、不信感を持ってしまってごめんなさい。ちゃんと職務を遂行してくださったこと、かったるい書類を何枚も何枚も何枚も書いて、この件を決着づけてくれたことに感謝しています。それとは別に、警察の体質が変わるといいなとも思いました。

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いまアリエッティの奥様がお詫びに見えられて示談書を交わしたのですが、まあ実にネアカ、愉快な方で、話弾んじゃって爆笑に次ぐ爆笑、２時間半もお茶飲んでしまったよ

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奥様、魅力的な人だったなあ。ほんとのところはいろいろ立て込んでいてたいへんだろうに「もうね、悪いことが続くときは、どうにかして楽しんでやろうって思って、いっこいっこ片付けていくだけだから。反対に調子いいときは気を引き締めないとだめよー」とかw

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取り調べのとき、入院中の病院から警察署に搬送される道すがらにラーメン屋があって、病院食に飽きたアリエッティが「食いてー」つったら奥様が「大丈夫、着いたらカツ丼出てくるわよ」刑事「出ませんから」みたいなw

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「あなた、忍び込んだのが男の人の家だったから示談くらいで済んだけど、若い女の人だったらいまごろ刑務所行きよ…ってそのほうがお酒抜けそうね」「人生ってあとから振り返ってようやく意味が分かったりするでしょ？ でも唐木さんはうちのを悪いモデルにしてw 先回りして予防してちょうだいね」

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俺のtogetterを見せて「やだ、こんなに写真撮らせてくれた？家宅捜索のときもっと写メしとばよかったわ、遠慮しちゃった」「もうね、なんかのネタになるかと思って全部メモ取ってるの。Ｉさん（刑事）がこの事件、被害者も加害者も面白がっちゃってる、って呆れてたわ」やー奥様素敵すぎる！