紺碧の光

君とならこの壊れた世界でも…
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聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

この病気は20XX年、ある科学者が誤って施設外にウイルスを放出してしまい、それが原因で一万人に1人の確率で捕食対象が人間になってしまう病気。人間以外の食べ物ではなにも満たされず吐き気や眩暈を伴うため人間しか食べることができない。

2021-05-02 12:21:05
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

世界政府はこの病気は国家滅亡の危機を生むということから人間捕食症の患者をpredatorをもじりリタという人とは別の生物に分類した。リタは人を食べてから一日の間は目が青くひかる特徴があり目が青い間はほとんど理性が効かなくなり、見境なく襲ってしまう。

2021-05-02 12:25:45
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

司令官「…以上が、リタ対策法だ。調査 官は全ての項目を覚えるよう に。」 賀喜「はー…疲れた。」

2021-05-02 13:02:13
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

1000近くに及ぶ必要事項を覚えないといけないこの職業は本当に大変である。

2021-05-02 14:32:35
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

リタが人間を捕食するために作られた対リタ用の武装部隊である。賀喜は若くしてこの武装部隊の幹部であった。

2021-05-02 14:33:55
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

賀喜「今日もこれから見回りだよー」 湊「気をつけてね。ご飯作って待って るよ」 賀喜「うふふ、ありがとう😊」 湊「なにが食べたい?」 賀喜「うーん、卵焼きかな!」 湊「お、じゃあ卵焼き作って待ってる   ね」

2021-05-02 14:36:01
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

賀喜と湊はもう三年付き合っている恋人で、湊が学生時代に猛アタックして付き合えた。

2021-05-02 14:36:54
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

賀喜「この辺りにリタは直近でいつで    た?」 部下「三日前にこの辺でかなり強いリ タが出ました。偶々我々の班が出    くわし、腹部に致命傷を与えた    のですがギリギリのところで逃    げられ人は食べていなかったで    すがかなり危ない目をしていま    したね」

2021-05-02 14:39:29
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

湊(あ、卵焼きなのに卵も醤油もない!) 湊は卵と醤油を買いに近くのコンビニに向かっていた。コンビニに出る路地に入った湊が賀喜の前に生きて現れる時は二度と来なかった。

2021-05-02 14:41:26
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

湊の葬式が終わり、帰路についていた賀喜。その顔には希望が消えていて空っぽだった。

2021-05-02 14:42:03
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

賀喜「湊、私が卵焼きなんて言わなけ れば湊が死ぬことはなかったの    に。私が…私が湊を殺した…」 私には父がいない。ずっと母子家庭だった。だから人一倍寂しがり屋だった。私の母も私が高校生の時にリタに殺された。それからずっと孤独だった。

2021-05-02 14:45:03
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

だから仲間がいるこのリタ対策本部に憧れて入ったんだ。けど私がどれだけ強くなっても愛する人を守れない。私に希望をくれた湊を殺してしまった。今日からこの出来事を忘れないように日記をつけようと思う。自分が何人の犠牲の上に立っているのかこの日記を見て忘れないようにしよう。

2021-05-02 14:47:00
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

賀喜はそれからこれまで以上にリタを駆逐してついには実動部隊の隊長にまで上り詰めた。

2021-05-02 14:47:53
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

---------------1年後-----------------

2021-05-02 14:48:19
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

いつも通り仕事を終え帰路に着く賀喜は家の前で倒れている人がいることに気づいた。 賀喜「大丈夫ですか!?」 その人から反応が返ってこない。身分証明書を見るとその人の名は白木○○と書かれている。○○は16歳らしくその若さで見ただけでも痛いくらいの悲壮感を纏っていた。

2021-05-02 14:50:21
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

そんな○○を賀喜は見捨てることができなかった。それから少し時は経ち○○と賀喜はお互いの事を名前で呼ぶほど仲良くなっていた。そして遥香の目にも光が戻ってきていた。

2021-05-02 14:51:54
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

○○「遥香、今日はデートに行こう」 遥香「え、いいの!?行こ行こ!」 遥香は仕事の時とはまるで別人のように甘えてくる。年は6歳差だったがそれを感じさせないほどの美貌が遥香にはあった。○○にとっても遥香にとってもとても幸せな空間である事に間違いはなかった。

2021-05-02 14:53:53
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

2人は遊園地に来ていた。2人がジェットコースターに並んでいる時突然前方から悲鳴が聞こえた。よく見ると客が右腕から血を流していた。遥香はすぐに部隊を呼びそれまで臨戦できる様に携帯している装備で戦いに行った。しかし、所詮は軽装備いつもと感覚が違い次第に押されていく。

2021-05-02 14:56:12
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

リタが遥香に襲いかかり後もう少しで食べられそうになるところで○○が割って入りリタを蹴飛ばした。そのリタは吹っ飛んでいき壁にめり込んだ。突然のことで遥香は理解できない。それもそうだ。生身の人間がリタを蹴飛ばし壁に埋め込んだのだから。

2021-05-02 14:58:01
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

○○「大丈夫?遥…」 パァァァァァァン!!!! その轟音の直後○○のお腹が赤く染まり吐血した。 遥香「○○!!」 部下「賀喜隊長!?そいつは以前私が    見かけたリタです!危険なので    離れてください!」 遥香「嘘…○○が…リタ?そんなわけな    い!」

2021-05-02 15:00:31
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

○○「ごめんね遥香…ずっと黙っていた    けど僕人間じゃないんだ…」 ○○は最後の力を振り絞り遥香を抱えたまま跳躍。廃墟の様な施設に逃げ込んだ。 遥香「○○…まだ治療したら治せるか ら…」 ○○「もういいよ…死に際くらい自分で    わかる。」 遥香「そうだ、私を食べて」

2021-05-02 15:03:13
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

遥香「そうすれば回復する」 ○○「はは、そしたら俺は遥香を殺さ ないといけないよ?そんなのやだ    よ…」 遥香「…」 ○○「遥香、落ち着いて聞いて欲し い。助けてくれた時からずっと    好きだった。」

2021-05-02 15:05:52