銀魂の反響のあった解釈まとめ

ゆっ @Yukkonolife

坂田銀時が悪夢に魘されてる事が59巻目にして発覚しますが、その伏線が2巻から引き継がれてたなんて思わないじゃん？！今まで昼寝の多い主人公だな…とか思ってたけど夜眠れて無いとしたら…？娯楽に溺れてる行為がただの現実逃避だったら…？我々何も知らないまま伏線の中で原作を読まされてたの…？

ゆっ @Yukkonolife

銀魂って「美しく生きようとする人」への賛美の物語なんだね…新八みたいに地味でも、乙姫みたいにしわくちゃでも銀時みたいに泥だらけでも、例え漫画の主人公のように君がなれなくても「美しく生きようとする」貴方への賛美を描いてたんだ…だから銀時の台詞は常に「貴方は美しい」を伝えてたんだよ…

ゆっ @Yukkonolife

え…みんな気づいてた…？ 「鬼」が「鬼」を斬る事が出来ないが 「人」が「鬼」を斬ることは出来る。 つまり銀魂は「鬼は人に斬られて初めて成仏できる」ので、松陽先生は「白夜叉」に斬られても成仏出来なかったんだよ。、うわぁやっと全部物語の辻褄があった…

ゆっ @Yukkonolife

銀魂ファン離れがあったり伝わりずらい面はあったのは認めるけど、そうじゃなくてちゃんと初期から綿密に考えられた物語なんですよ。ギャグ漫画じゃないって本人が主張してるようにギャグの中にもキャラの立ち位置や変化が折り込まれてたり、必要な時間を必要なだけかけて描かれてた物語。

ゆっ @Yukkonolife

一国傾城篇はテーマが約束で、表向きは鈴蘭との約束だけど、裏は坂田銀時が先生とした約束の説明なんですよね…つまり「死よりも重い約束」を坂田銀時もしている人。先生との「皆を護る」の約束も果たせず、高杉の心さえも殺し先生の斬首のおかげで生きている。償いたい相手も約束も全て破って生きてる

ゆっ @Yukkonolife

バラガキ篇まで土方だけが坂田銀時の事白夜叉として疑ってるのすげぇ好きなんだよなぁ。坂田銀時の過去を思い出させる敵役では無くて、坂田銀時の過去も含めて今の彼と対峙しようとしてるのは多分土方だけだったし、その銀時の善悪含めて彼の本質を見分けようとしてたのも土方だけなんだよな〜！！

ゆっ @Yukkonolife

銀魂って結局、「みんな普通で同じ」に行き着くんじゃないかな。吉原の女の子も九ちゃんも普通だし、強く見えてた坂田銀時も本当は臆病で普通の感覚の人だし、天人だって意思が同じなら同じなんだって。だから人種性別に名前を付けるのを辞めた究極の共通言語が銀魂は「侍」なのかもしれない。

ゆっ @Yukkonolife

銀魂はカプが有耶無耶なまま終わったけど、誰が恋愛しなくてもいいと解釈も出来るところが好き。まだ時代的に恋愛がマストに捉えがちで少年誌の最終回も皆カプになったりするけれど、それがない人生だって人生だと銀魂は考えてもいい。坂田銀時が例え性欲無くても、誰が誰を好きでも無くても正しい。

ゆっ @Yukkonolife

坂田銀時って精神年齢本当は17歳で止まってるような人で、幼い頃から大人なフリをしてきたから実年齢と心が伴ってないんだよ。だから物語後半はクズになるし子供っぽくて弱々しい一面が出てしまうんだけど、初期巻は彼が無自覚だし、向き合えてないから周りよりずっと大人で強くて無双してるんだよね

ゆっ @Yukkonolife

紅桜篇の「退路は俺たちが護る」は桂がまだ銀さんを同じ場所の人としても観てるし、坂田銀時は「行け」で行かせる側だけど、洛陽篇は桂が「俺たちはもう大丈夫だから先にいけ」の台詞で坂田銀時は桂にとって自分とは別の未来に行くべき人として切り離された対比的瞬間なんだ

ゆっ @Yukkonolife

時代に迎合的な坂本が現代服で、攘夷の過去思想な桂と高杉が和装で、未来と過去を肯定する坂田銀時が和装と現代服のリミックス服なのパッと見で関係図、キャラ思想分かるキャラデザなの冷静に考えると凄いよなあ。

ゆっ @Yukkonolife

完結篇は坂田銀時を取り戻す話で 最終篇は坂田銀時が自ら帰ってくる話

ゆっ @Yukkonolife

ねぇ気づいてました…？約束ばっかりしてしまう坂田銀時が一番近いはずの神楽と新八には「約束」全然しないんですよ…彼にとって約束を護らなきゃいけない相手じゃないんですよね…。やりたい事を見つけたら解散しようって約束しとけばよかったのにそれすら彼はしなかった。だから再結成出来たのかもね

ゆっ @Yukkonolife

銀魂で忘れられないのが戦争が始まった時に神楽に向けられた差別目線のコマ。銀魂の中で差別が無かったんじゃなくて、万事屋とそれを取り巻く人達が「強い人」だったからであって、神楽は万事屋に会う前も江戸でずっと差別を受け、利用されながら生きてきたというのがわざわざ物語終盤で描かれた衝撃

ゆっ @Yukkonolife

坂田銀時の17歳〜27歳までの10年間、首切り役人に命を助けられ、自分を殺してくれる約束をした女の子に出会い、お登勢さんに拾われて、住む家を貸してもらって、きっと家賃という名の社会のへの繋がりを用意してもらい、そのままぱちぐらと出会えたならそれはもうこんな苦しくて優しいことない

ゆっ @Yukkonolife

屍を喰らう坂田銀時も、17歳で先生を斬ってから27歳になるまでの坂田銀時も、魘魅になる5年間も、坂田銀時が一番苦しくて死にたくてしょうがない時間を読者は1度も見させて貰った事がない。銀さんの本当の苦しみを我々は1度たりとも読ませて貰ったことないんだよ…

ゆっ @Yukkonolife

16歳志村新八は父を亡くし、希望を亡くし、お姉ちゃんが連れ去られ、尾美一篇で師匠を殺さなきゃいけなくなったり、17歳の坂田銀時のループに一番近い存在だったのか。だから自分と同じ思いをさせたくなくて土下座までしたり、木刀託したり、信じてるよって何度も伝えたり神楽とは違う関係性だったんだ

ゆっ @Yukkonolife

幼少期は1人で生きて、17歳で先生を斬って32歳で魘魅自死を選んだとしたら、坂田銀時の人生で人とまともに関われたのほんの数年しか無かったんだ…多分ぱちぐらと過したのが１、2年で高杉と桂と過したのが7年位だとしたら32年間の内10年位しか温もりのある場所に居なかったんだ。

ゆっ @Yukkonolife

なんやかんやで10巻終了予定だった10巻までに銀魂が集約されていて、何度読み込んでも面白い。初心者は10巻で全て銀魂が分かる。読んでくれ。

ゆっ @Yukkonolife

銀魂はギャグの中にこそ本音とキャラの立ち位置が現れてるし、長篇後は距離感に変化があるので、是非銀魂だけは順番通りに読んで欲しい…。神楽の銀さんの扱い方とか、銀さんの弱い部分を段々隠さなくなったりとか、全部ギャグの中に答えがあるので。 銀魂は長篇が問 ギャグが回答なので…是非…是非…

ゆっ @Yukkonolife

空知先生の坂田銀時、イケメンになったりやる気のない顔だったり、漫画の場面や、キャラの気持ちよって顔が変わってく感じ、銀魂の精神作用の面が漫画の作画にも出ててそこがまた奥が深い。人が見掛けの漫画じゃなくて、キャラの生き様で顔つきが毎回変わってて、それに合わせて格好良くなったりする。

ゆっ @Yukkonolife

マダオがタクシーで上まで運んでくれたのは、タクシー回の時に行き先が見つからなかった2人が未来を見つけたからだし、堕ちてく銀時と桂の手を掴んだ高杉は紅桜篇の決別の対比だし、大きくなりやがってと褒めた銀時は銀の魂篇で褒められ無かった伏線回収だし、映画銀魂は過去から連なってるから泣く

ゆっ @Yukkonolife

銀魂を自由に解釈するなら ・駄目な貴方のそのままで愛されるから自分の芯だけは通しなさい ・性別や性格を個性的な物では無く、ただの人として自分自身を扱っていい ・自分に勝つ強さが自分の環境を変える ・後悔も過ちもいつか乾くよ ・誰かと食べる朝飯は上手い。当たり前じゃない って事を学んだ

ゆっ @Yukkonolife

銀さんってギリギリまで助けないし、毒っ気ある台詞吐くんだけど、相手が自分で自分のケツ拭こうと立ち上がった時に初めて一緒に道を切り開いてくれる。手助けじゃなくてそっと後ろから背中を押してくれる。だから相手は自分が闘った自尊心が芽生えて自然と侍に戻れるんじゃないかと思う。

ゆっ @Yukkonolife

銀魂でずっと言語化出来ない引っかかりを感じてたけど、分かった…私達読者、どれも「坂田銀時の孤独な時間」を作中見せて貰った事ないんだ。子銀も、お登勢の所に来る前も、2年後篇の間の話も、完結篇の1人葛藤する所も、一度も作中で描かれていない。その孤独の上に成り立つ万事屋しか知らないんだ。