“サイレントK”との再会

乙武洋匡 @h_ototake

Ｋスタ宮城なう。 http://photozou.jp/photo/show/543328/92661182

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楽天×日本ハム＠Kスタ宮城なう。今日の先発は、楽天・塩見、日本ハム・斎藤佑。意地をかけたドラフト１位対決！！ http://twitpic.com/62v7p9

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楽天×日本ハム＠Ｋスタ宮城なう。７回裏、楽天の攻撃を前に、無数のジェット風船が夜空を舞う。 http://twitpic.com/62ww5o

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１．仙台駅で、大柄な男性に声をかけられた。「乙武さんですか？石井です」たどたどしい言葉。右耳につけた補聴器。北海道日本ハムファイターズ・石井裕也投手だった。「うわあ、石井くん。ひさしぶり！」「はい、ごぶさたしています」スーツケースを片手に、石井投手は深々とお辞儀をしてくれた。

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２．いまから12年前、『ニュースの森』でサブキャスターを務めていたとき、ある高校球児の取材をした。彼は先天性難聴というハンデを抱えながら、剛速球を武器に数多くの三振を奪う活躍を見せ、“サイレントＫ”と恐れられていた。僕は、どうしても彼に会いたくて、彼が在籍する横浜商工高校を...

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３．彼の練習を見学後、僕も打席に立たせてもらった。空を切り裂くその剛速球に、僕は恐怖すら覚えた。インタビューの最後に、彼は「プロに入りたい」とはっきり口にした。専門家も「実力的には申し分ない」と太鼓判を押したが、その年のドラフト会議で「石井裕也」の名前が呼ばれることはなかった。

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４．その後、社会人の三菱重工横浜に進んだ彼は、さらに実力をつけ、チームのエースにまでのしあがった。怪我で２年間投げられない時期もあったが、必死のリハビリに努め、見事に復活を果たす。そして、2004年のドラフト会議で中日ドラゴンズから指名され、念願だったプロ入りを果たした。

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５．中日ドラゴンズでは、主に中継ぎとして活躍。その後移籍した横浜ベイスターズでは、ストッパーを任されたこともあった。そして、昨年途中から北海道日本ハムファイターズに移籍。貴重な左の中継ぎとして活躍している。今季ここまでの成績は、14試合に登板し、防御率0.61。抜群の安定感だ。

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６．昨夜の楽天×日本ハム。ハム先発の斎藤佑樹投手が、五回一死満塁のピンチを招き、降板。場内に「石井裕也」の名が告げられた。マウンドに上がった“サイレントＫ”は、楽天・草野選手をダブルプレーに打ち取り、ピンチを脱した。試合は、そのまま日本ハムが勝利。石井投手は、勝利投手となった。

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７．「こいつのこと障害者だなんて思わない方がいいですよ。むちゃくちゃ気が強いですから」高校時代のチームメイトが口にしていた言葉を思い出す。あれから、12年。彼はプロ野球選手として頑張っているんだなあ。あらためて、石井裕也投手の今後の野球人生を応援していきます。また会おう！【完】

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おお、まさかの石井投手との共演♪ RT @makiko1: 乙武さんの日ハム・石井投手に関するツィートに魅せられて、思わずお二人の著書を本棚から引っ張りだす。この2冊は、私にとって大事な宝物。いまでも、こころのバイブル。 http://t.co/hJNz6ft