- kaidan_oogiri
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「ここだろうか?いや違う。」 認知症になり面倒を見きれなくなった家族が老人を残し引っ越してしまい、死んで、それを知らせようと家族を探し続けている。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/9X11nmikjR
2021-06-15 19:06:15#怪談大喜利 「生きてる人間は見つからないのぅ…」 そういえばあの老人には足がある。 pic.twitter.com/46JrL2rvgD
2021-06-15 22:27:53#怪談大喜利 命一つで寿命10年…と聞こえた。 その後住宅街で葬式が続き、あの老人に似た面立ちの青年が笑顔で焼香していった。 pic.twitter.com/60w0ZroH6V
2021-06-16 00:26:27#怪談大喜利 「ここからずっとむこうまで全て家の土地だった。あそこには松が、あそこに納屋が…」 人が良くって遊び好き、先祖代々の土地を切り売りし、最後は身ひとつとなった老人は今日も街を呪い歩く pic.twitter.com/UTskAnv2h8
2021-06-16 10:13:05#怪談大喜利 「3人」「2人」「4人」「4人」「6人」「1人」と、人数を呟いている。 そして自分の家の前では「0人」と まさか、と思わず話しかけた 「おじいさん、貴方はもしかしてその家に住んでいる幽霊が見えているんですか?」 「ワシに見えるのは、その家に住んでいる人数だけじゃよ」 pic.twitter.com/iK8zZSynqP
2021-06-16 15:54:42#怪談大喜利 「年金で返します」 「年金で返しますので」 そう言いながら、何度も何度も頭を下げている。 pic.twitter.com/cLqpxtN2A0
2021-06-16 18:26:52#怪談大喜利 「いつもチャンネル再生ありがとうございます」 手を合わせて礼をしている。 一軒、一軒、丁寧に。 「次はコメント返しじゃな」 pic.twitter.com/Yz1uZFC2zZ
2021-06-16 19:42:30#怪談大喜利 近くで聞き耳を立てる。 「ひとつ。坂の途中にある。 ふたつ。レンガの塀がある。 みっつ。あじさいの花壇がある。 さいご。屋根が緑…じゃない…ここじゃあない」 老人は手にあるライターを癖の様にカチカチさせながら僕の横を足取り荒く通り過ぎて行った。 僕の家の特徴だった。 pic.twitter.com/JxCw4B4hD2
2021-06-16 20:47:10「ありがたい」 「ありがたい」 「ワシが見える人がおった」 そう言って老人は無数の老人が手招く廃屋に吸い込まれていった。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/OqCzraJAIL
2021-06-16 20:51:40「入れない…」 それだけ言うと、老人はまた歩き出した。そしてまた別の民家に立ち止まっては 「入れない…」 「入れない…」 そして俺の家に立ち止まって 「ここは入ったのう」 #怪談大喜利 pic.twitter.com/Atq9fHq9Xk
2021-06-16 21:45:05「もう、いいか」 (くるっとこちらに振り返って) 「い?」 #怪談大喜利 pic.twitter.com/aTVehlClxR
2021-06-16 21:57:19#怪談大喜利 「これであの子も生き返る」 その呟きを最後に老人は消え、住宅街の子供たちに体の一部が急に動かなくなるという奇病が流行った。 pic.twitter.com/31siYczDZO
2021-06-17 00:19:21#怪談大喜利 黒目の無い虚ろな顔で「パパ、ママ」と呟くその老人の首には、今は誰もいないその廃屋で飼われていた老犬と同じ首輪が確かに見えた。 私は伸ばしかけた尻尾を下ろし背中を丸めて家に帰った。決して後ろを振り返らずに。 pic.twitter.com/ueMr7QDCL3
2021-06-17 03:31:41#怪談大喜利 「すまんなあ、ほんますまんなあ」と繰り返す老人を盗み見していると、「そこのお若いの、不思議そうな顔でわしを見ておるな」と話しかけられた。 「ええ、まあ」 気まずさを隠さず答えると、老人は「なに、わしが昔な、事故物件にしてしまった家を回っとっただけよ」と笑った。 pic.twitter.com/xa3uceX6PE
2021-06-17 10:41:57#怪談大喜利 「孫の1人はここにお世話になってもらおうかのぉ さてと、あと5人お世話になる家を探さないとのぉ」 pic.twitter.com/U3IChsIDPV
2021-06-17 11:05:19「○○○さーん? いるかーい? ○○○さーん?」 ○○○は私のフルネームだ。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/n5hkMbOFpE
2021-06-17 13:29:24「なあ、開けてくれよ。遅くなって悪かったからさ…」数分それを続けたあとまた歩き出し、別の家の前でも同じような事を言い出す。ただ、さっきと声色が全く違っていた。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/KHpK3Leb1K
2021-06-17 20:07:14#怪談大喜利 やはり聞こえないので、 勇気を出して声をかけてみた。 こちらに振り向くと 折れた腰が急に姿勢を正すと 異様に背の高い白髪の中年が 走って近づいてきた。 pic.twitter.com/b1ASwEiBFI
2021-06-17 23:43:12#怪談大喜利 「ここに帰ってくるのに、50年もかかったよ…」 そこの民家の息子さんは、先日行方不明になったばかりだ。 pic.twitter.com/X4UUqEvLLe
2021-06-18 05:54:25「…肺癌…二年後…」 隣の家の前へ。 「…脳卒中…三日後…」 私の家の前へ。 「めった刺し、今」 そういうと、こちらに向かって駆け出してきた。 #怪談大喜利 pic.twitter.com/kInHReyLKN
2021-06-18 06:01:17呟いてるんじゃない、 静かに でも何度も何度も 歯を鳴らしてるんだ。その夜の事もすっかり忘れた数年後、久しく帰郷すると あの家は更地になっていた。 聞いた話、4回家主が変わった後 安値で買い叩いた地元の地主が取り壊したそうだ。 その床下、基礎の柱には 幾つも歯型があったという。#怪談大喜利 pic.twitter.com/wH2YZvpq2P
2021-06-18 09:22:45