「横浜市長選」の振り返りと、田中康夫氏について
それは、立憲と維新をはじめとする野党が大連立して政権交代し、「ベーシックインカム(BI)」のような革新的な政策を実現する、というものだ。
2021-08-23 22:42:31ただ、現実の立憲は共産と組んでいるし、維新は立憲より自民と仲がよい。ので、実現可能性は高くないだろう。もちろん、そのことは認識している。
2021-08-23 22:43:47しかしじゃあ、五年も十年も現状のまま停滞していたら、少子高齢化する日本は、ますます衰退する一方。なので、何らかの「(構造)改革」が必要だろうと考える。
2021-08-23 22:47:56そして、だからこそ、維新や立憲へのたんなる揶揄で終わって欲しくなかった。むしろ田中氏が、「維新と立憲を橋渡し」するくらいの政治的ポジションも、可能性としてはありえたと考えている。
2021-08-23 22:50:31これで、選挙や政治の大きな流れに関しては、だいたい言いたいことを言った。ので、残りは田中康夫氏に対する、個人的な考えを述べていきたい。
2021-08-23 22:53:59というと、田中氏の支持者から見ると、「なぁんだぁ~、康夫ちゃんの根っからのファンじゃないのかよぉ~」と、思われてしまうかもしれない。
2021-08-23 23:07:14浅田氏と柄谷氏を比較すると、浅田氏の方が「パラノ」に対する「スキゾ」というか、「剛」に対する「柔」というか、多様性とか多元性を感じていた。
2021-08-23 23:16:05しかし、浅田氏と田中氏を比較すると、さらに田中氏の方がより「柔」に見えた。「思想家/学者に対する小説家/政治家」だから、それが自然なのだろうけれど。
2021-08-23 23:17:44そして、相対的には、思想家/(経済)学者として、原理原則を重視する立場の浅田氏に対して、田中氏は具体的な政治状況と結びつけて思考/発言していた。
2021-08-23 23:19:57一方、現実を動かす政治家は、場当たり的に利権などの損得関係で、離散集合を繰り返していて、(昔は)そこに分かりやすさや面白さを見出せなかった。
2021-08-23 23:23:50それで、その抽象的な学問の世界と、具象的な政治の世界を、つなぐのが田中氏の役割だと感じた。本人も「(政治/行政は)演繹法より帰納法」と仰っているように。
2021-08-23 23:25:39また、政党の「維新」に、私が注目したのも、田中氏と関係がある。維新の存在自体は知っていたけれど、とくに政治的可能性に注目しだしたのは、田中氏が維新の支援を受けた「2016年の参院選」だ。
2021-08-23 23:27:39さらに、「ベーシック・インカム(BI)」に私が注目した時も、やはり田中氏の主張を参考にしている。というように、田中氏はわりと早い時期に、いろいろなことの政治的可能性に着目しておられる。
2021-08-23 23:30:07田中氏の政治的立ち位置は、「政界におけるトリックスター」的な、希有なポジションだと私は認識している。今まで、その振る舞いから、新しい認識を得られた経験をしてきた。前述のBIとか。
2021-08-23 23:33:17最後に話をまとめると、田中氏は早い段階で新しい政治的可能性(BIとか)に着目してきた。ので、その可能性の中心を見ることで得られることがある。だから私は、こうして紹介しているという訳だ。
2021-08-23 23:36:23