葬式
@A__ICR
……ほとほと愛想が尽きたのだ。 祈ることしか脳がない人間どもめ、まったく自分しか見えていないくせに、よくぬけぬけと愛がどうだのと述べられる。
2021-12-04 22:04:04
葬式
@A__ICR
責任はこのたなごころにあるだろうが、そんなもの今更どうでもいい。 どうせ終わるんだ、やり残したことをやりきって、あとは全員で寝てしまおう。
2021-12-04 22:05:16
葬式
@A__ICR
……もっと状況説明をされるかと思いきや、めぐみんから聞かされたのは、 「ちいちゃんは別の場所にいる・外は危ない・やりたいことやっときな」 の3つぐらいだった。 pic.twitter.com/6Iz6KmYR79
2021-12-04 22:09:58
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葬式
@A__ICR
で、当のねうちゃんの記憶は……だいぶ昔に戻っているらしい。ここがどこなのかわからないようだった。 ねうちゃんがしゅーことして生きていた期間、が抜け落ちているのだろうか。
2021-12-04 22:12:02
葬式
@A__ICR
適当に話を振れば、面倒くさそうに溜息をつかれた。調子はいつもと変わらないだろうか。 少し間を開けてから手に持った書類をぱらぱらと確認したのち、めぐみんはおれに手招きをした。
2021-12-04 22:13:56
葬式
@A__ICR
立ち上がりかけたねうちゃんに対してちがう、と言うふうに首を振り、そのまま部屋の端までスタスタと歩いて行ってしまった。 しかたがないのでぼくはその後ろをついて行く。
2021-12-04 22:14:28
葬式
@A__ICR
それなりに広い温室の隅っこ、黒く萎んだ花が顔を並べている花壇のそばでめぐみんは立ち止まった。 それを見て一緒に立ち止まるおれへずい、と何かを押し付ける。
2021-12-04 22:15:18
葬式
@A__ICR
「わ、なに、なに」 「……見てわからないか?」 真っ赤な液体の満ちた3本の注射器。 今のぼくには、それがなんなのか、彼の言う通りに見てわかる。
2021-12-04 22:15:50