エリー提督と加賀さん日記まとめその7

エリー提督と加賀さん日記 @EllyKaga

「叢雲さんは変わらず全身タイツですね」 「いうじゃない。ほら見て。アタシのも接合部の補強があるのよ」 「……裾が銀色で縁取られたくらいしか違いが判らないんですが」 「それだけだからね。あとは全体がメタリック調に……」 「破廉恥ですね。早く戻って着替えましょう」 #加賀さんとエリー

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荷物は阿武隈や他の大発艦に手伝ってもらいテレビの横に置いてもらいました。ジュークボックスは嬉しいです。 「じゃあ後は任せたよ。叢雲と籠るから、何かあったらいつものように、ね」「かしこまりました。丸投げの方が貴女らしくていいです」「……何か言った？」 #加賀さんとエリー

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「カナリア。お前のことはきちんと深海鎮守府に報告してきたよ。陸に上がった、私といる、人に近づいてる、てね」 「ソウ……アリガト」 「女王様、なんて言ったと思う？　『あの子の判断よぉ、可愛がらないと怒るからねぇ』だってさ。気に入られてたんだね、歌うヲ級」 #加賀さんとエリー

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執務室のベッドに腰掛け、私と叢雲に両側に座られたヲ級。叢雲は全裸にソックスのみ、私はベビードールのみ。装甲服のヲ級は浮いています。 「アノ、ヒメ……ドウシテ、ハダカ、ナノ？」 「カナはどうして服を着ているの？　愛し合うのに」 「エ……」 「……冗談よ」 #加賀さんとエリー

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「アタシたちはいつもこんなカッコよ。楽だし、衝動が来ても血がつかないし」 「叢雲は裸が好きだからだよ」 「ワタシハ、カラダニ、ジシン、ナイカラ……ハズカシイヨ」 「私だって自信なんてないよ。こんなちんちくりんだしね。でも私は私だから。男も女もあるのが、私だから」 #加賀さんとエリー

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「……お話しは終わりだよ。カナはどうしたい？私はこれから叢雲と」「オヘヤ、モドル。ヤマカゼト、テレビ、ミル」「そうしなよ。山風も話し相手ができて嬉しいだろうし」 「ジャ、モドルネ」「おやすみ。天気のいい夜には歌いたいんだけど、なかなかね……ごめんね」 #加賀さんとエリー

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「ヒメノセイジャ…ワァ」叢雲をベッドに押し倒している提督。 「ん、混ざる？」「カ、カエルヨ！」 「……んふふ。アイツはうぶで可愛いわね」 「ちゃんと愛してあげる、叢雲。この前はごめんね」 「アンタの一部になるなら嫌じゃないけど。うまく行かないわ」 #加賀さんとエリー

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外国で海底火山が噴火して、世界中で自信や津波が起こっているそうです。 我々鹿屋基地も海に面した場所では大騒ぎの様相。鹿冥館はまぁ、内陸なので……何人か応援に行ってもらっていますが大きな変化はないです。 海域の異変は報告しないとですけど。 #加賀さんとエリー

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そして今日は本当にいい天気です。雲ひとつ見えない青空。火炎放射器で氷を溶かしている陸奥さんも笑顔です。 「再凍結しないのはいいことよ。火遊びの時間も減るしね」遊んではないよ。 「うふふ、提督の火遊びは女性の方よねぇ」遊びじゃないもん！ #加賀さんとエリー

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カナリアと執務室で正座しています。 「カナ、本当にここに残るの？　深海の皆は応援してくれたけど、襲撃とかもあるよ？」 「アナタト、イタイ。アナタタチト、イタイ、デス」 「この子は本気ね。アンタもいい加減腹をくくりなさいよ」叢雲に言われるまでもなく。 #加賀さんとエリー

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「カナにあげる」小箱を取り出し、蓋を開けます。 「ユビワ……？」 「ああ、指輪だ。深海棲艦の君とは形式的な結婚はできないから、あくまで契約なんだけど……受け取って、くれますか？」 「ヒュウ、ロマンティックじゃない」 「ア……。ヨロ、コンデ」 #加賀さんとエリー

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「カッコカリではないから、右の薬指で失礼するね。ごめんよ」 「ウレ…シイ……デス」私は右の指に。カナリアは左の指に。お互いにそっとはめます。そして、そっと手を合わせ……瞬間。 頭の中に光が走りました。 #加賀さんとエリー

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岩場でそっと歌を歌う深海棲艦。それを見つめる小さな影。 「透き通る綺麗な声だね。でも、その歌は失恋の歌だよ。もっと素敵な、明るくなる歌を歌わない？　楽しいよ！」 「ダ、ダレ……？」 「私は九乃姫。見てのとおり、」 ……一呼吸。 「……君と同じ、深海棲艦だよ」 #加賀さんとエリー

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「君はすごいね！　私が知ってる歌はどんどん歌えるようになる！　気持ちいいね！」 「ウン……。ホント、ニ、タノシイ。タタカイナンテ、イヤ。コウシテ、タイ」 「私もだよ。みんなで歌えたら、敵も味方もなくなるのにね。どうしてそうできないんだろうね？」 #加賀さんとエリー

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「ヒメ、ダイテホシイ。ワタシ、ズット、アナタト、イタイ」 「ヲ級、ごめん。私は君たちの敵、鎮守府の提督なんだ。深海棲艦だけど、私は、人なんだ」 「ソレデモ、イイ。アナタガ、スキデス」 「ごめん、受けられない……」 #加賀さんとエリー

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「ヲキュウハ、ソレデ、アキラメ、タノカ？」 「タキュウ。ワタシノ、キモチハ、メイワク、ダッタ」 「ソンナワケアルカ。アノ、チイサイノモ、タノシンデタ。バショハ、ワカル。ツレテク。オシカケル。オシカケ、ニョウボウダ」 「タキュウ……」 「マンゲツノ、バンニ、イクゾ」 #加賀さんとエリー

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ああ、愛しい人に貫かれた。この痛みと喜びは忘れない。 後押ししてくれたタ級、海のみんな。受け入れてくれたヒメ、叢雲さん、鎮守府のみんな。 カナリアという名前ももらいました。 私は、幸せです。 #加賀さんとエリー

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「……リー……エリー……」あ、カナリアの記憶から戻ってきました。叢雲が呼んでます。目を開けて……返事を…… 「叢雲……ただい」「全く！　カッコカリでも意識飛んだでしょ！　学びなさい！　床に頭ぶつけるわよ！」 あ、うん、ごめん。 「カナリアはうまく座ってるのにねぇ」 #加賀さんとエリー

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「では、部屋は山風と同じということでいい？」 「構わんぞ。お前と一緒だと喰われかねんからな」「ダイ、ジョウブ。ヤマカゼサン、ヤサシイ」 私が渡した提督帽子。それをかぶったヲ級は色の白い女の子にしか見えません。この子が艤装を使うことのないよう、導きたいです。 #加賀さんとエリー

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「アンタたち、何度か番ったと思うんだけど……今夜は結婚初夜よ。アンタの部屋、彩雲も外しとくから、まあその、仲良くなさい」 「ヲ？　……ヲっ！」理解したのか、顔を赤くするヲ級。 その左手を取り、指輪にキスをします。 #加賀さんとエリー

エリー提督と加賀さん日記 @EllyKaga

「誰も来ないってさ。行こ、カナリア」 「ヲヲヲヲヲ……ヲヲ！」すごい勢いで頷くヲ級。握った手を私の胸に当てます。 「ほら、私もドキドキしてるんだよ。へへ、照れくさいね」 「ヒメ、ダイジニ、スル！」 「私をお姫様抱っこするのはやめて！　恥ずかしい！」 #加賀さんとエリー

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ムクリと起き上がります。 窓から月が覗いています。不思議と今夜は呼んできません。 「トイレ行こう……」その瞬間、背中に抱きついてくるヲ級。 「ヒメ、モウイッカイ、シヨ」「私、トイレに……」「イイヨ、ココデ、シナヨ」「ふぇっ！？」 突起を撫で、胸に吸い付くヲ級。 #加賀さんとエリー

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「あ、やだ、ダメ、ダメだって……あぅ……」提督、失禁。 「デチャッタネ。ジャ、ツヅキ、シヨ」覆い被さるヲ級。 「……満潮に怒られそうだなぁ……」 #加賀さんとエリー