@go_dakazundoさんの記憶まとめ(公開中

ごーださんの記憶をふぁぼってたけど埋もれていってしまうのでまとめてみた。togetterの使い方が絶妙にわかりません。そして見逃しているツイートもあるかも…。 2011年9月5日現在1~42までまとめました。 2011年11月7日、公開設定を「誰でも編集可」にしました。
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ごーだかずんど @go_dakazundo

今日は記憶をたぐっておりました。「あの日」午前中は卒業式,美晴鮓の寿司を食べ,体育館の片付けをしていた。オレは初期微動の時,パイプ椅子を両手に抱えていた。やがて縦揺れが来た時,外へ出ましょうと他の職員に声をかけた。外に出ると,下から来た。アスファルトが波打った。

2011-08-06 23:00:23
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶2:しばらくその場にいるしかなかった。おそらく数分であろう。恐ろしいほど長かったよ。体育館北側ドアから駐輪場前に出て,とにかくこらえた。直感的に,尻もちついたらいけないような気がしていた。一度揺れが落ち着いたら,歩道橋の上で泣いている小学校低学年の子供に気づいた。

2011-08-06 23:05:57
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶3:次の瞬間,走っていた。駐輪場脇にある,田んぼの間を抜けるあぜ道を突っ走っていた。歩道橋に向かって。直感的に,なんか起こると思ってたんだと思う。歩道橋の下まで行くと,上から教え子が小学生の小さな手を引いて降りてきた。彼は,グッジョブだったよ!その子たちを帰宅させたのはミス

2011-08-06 23:09:04
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶4:子どもらを帰路につかせ(ミス)教え子と軽く挨拶。学校の目の前に建築中だった家屋のエアコン室外機がすべてぶらぶら,業者さんと言葉を交わし,周囲の古い家屋は屋根が落ち,納屋が崩れているのを確認。やがて後頭部がざわつき始めた。血液の逆流のような感覚。戻ると大きな声で呼ばれる。

2011-08-06 23:18:25
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶5:「津波警報発令」という言葉が飛んで来る。防災無線は聞こえてこない。まあ,通電もしていないしこの地震だ。何一つ通常ではないであろうことを想像する(いや,していないかも)まずは落下物の心配のない校庭へ。携帯でワンセグを見る。6mと予測された波,一気に10mに。覚悟を決めた瞬間

2011-08-06 23:21:39
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶6:時刻は正直覚えてない。三陸方面の波の到達はワンセグで確認した気がする(定かではない)そして職員室(2階)へ。めちゃくちゃ。屋上の鍵を心配するも,めちゃくちゃ。そして探す気のない「教頭」。みんなは3階の教室に避難者を受け入れる準備を始めた。たぶん,mixiで気仙沼の情報見た

2011-08-06 23:27:08
ごーだかずんど @go_dakazundo

徐々に集まりだすクルマ,人。そして先ほどの卒業生。このころは,まだ思ってた。「まさかね」って。校門に一人,校庭にも一人,職員が避難誘導に立つ。オレは・・・何してたんだろう・・・この,津波到達20分前くらいがあいまいなんだよな。

2011-08-06 23:50:06
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶8:オレも校庭に降りた。中通路の鍵を開けて,ここからも入れますよと誘導した。校庭にクルマを置いた人たちは,みんな校舎をぐるっと回って昇降口に来ていた。町にある老人ホームの人たちが移動してきたのもこのころかな?

2011-08-07 08:40:31
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶「9」:中通路南北の扉を開け(現地見た人は分かる,あの,白いセダンが突っ込んでた扉)校庭に出て,大声で騒ぐ。ここから入って,と。校門を見れば,もうクルマはどんづまっている。校庭では,丁寧に切り返してまっすぐ駐車しようとする人!その時,ものすごい音が聞こえてきた。地鳴りではない

2011-08-07 19:28:30
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶10:振動は足から伝わる。鼓膜にもだ。「ゴォォォ」と「ガラガラ」と「バキバキ」と「グシャグシャ」がすべて混ざった音が耳に突き刺さる。校庭から桜の木越しに東のほうを見ると,映画で見るような津波ではない。真横になった竜巻のような真っ黒い物が,物を流すどころかふっ飛ばして迫っていた

2011-08-07 20:23:16
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶11:とにかく叫んだ。「走れ!」と叫ぶのは,慣れっこだ。バスケ部顧問だからね。その声であの,黒い塊に気づいてくれた人もいた。みんな校舎に入る。校舎には階段が2つある。「東」と「西」だ。動線的に,みな「西」から上がろうとしていた。とにかく2階より上に!と駆け込む人を東に誘導した

2011-08-07 22:07:08
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶12:私がその階段を上がる頃,校舎には異常な振動が伝わっていた。いろんなモノがぶつかったのだろう。情けないが,死を覚悟した瞬間だった。終わるんだな,と。それでも2階へ上がる。窓から見える昇降口にはすでにクルマが多数。響く叫び声と鳴き声「屋上開けろ」の怒声。職員室へ。

2011-08-07 22:21:34
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶13:職員室はありとあらゆるものが倒れている。美晴鮓の寿司桶だけは毅然と20個立っていたが。屋上の鍵をとにかく探す。パニックを収めねば。とにかく棚が倒れ,机の物が散乱したぐちゃぐちゃな床のどこかにある鍵を探す。ファイル,書類,全部ぶん投げる。足元を空にしていく。違う鍵も投げた

2011-08-07 22:32:39
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶13の,画像(3月12日 生徒撮影)左側が昇降口 http://t.co/IYxciNT

2011-08-07 22:56:18
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ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶14:そして奇跡的に鍵を見つけた。いや,奇跡ではないな。見つけなければならないと思って探したから見つかったのだ。とにかく3階へ。この学校はこんなに狭かったか?というくらいの人人人。みな殺気立っている。鍵を見せて,あとは私の「見た目」で道を開けさせる。

2011-08-07 23:35:51
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶15:屋上のドアまでたどり着く。女性が,屋上の鉄扉を携帯でガンガン殴っていた。エマージェンシーだった。鍵を見せ,目の前で開ける。落ち着きはしなかったが,少なくとももうドアを殴ることはない。屋上へ出る。辺りを見回す。膝の力が抜けるというのは,こういうことなのか。呼吸もできない。

2011-08-07 23:38:37
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶15屋上からの画像20110311 17:56 すでに火が上がる7丁目 木が生えているところは校庭と田んぼの境目 http://t.co/mgIrO7x

2011-08-07 23:40:12
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記憶16:膝をつきそうになった。それでも,立ってなきゃならんと根拠なく思った。周りには誰もいなかったが,口をついて出た言葉は覚えている「なんだよこれ。なんなんだよ」もれるようにつぶやいたんだ。そして,あんなに大好きだった雪があざ笑うように降ってきた。全てに見放された。老人の防寒を

2011-08-07 23:46:53
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶15・16:別アングル 南西方向 小塚原からも火。雲の向こうには蔵王連峰がある。やがてあの雲が広がり,辺りを真っ白い雪で覆う http://t.co/DZJZPzp

2011-08-07 23:49:01
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記憶17:真綿のようではない,正に粉雪。平地でアレだけの細かい雪は,見たことがない(ように見えた)こめかみを過る考え「老人の体温維持」毛布は足りるのか・・・そう考えながら,海を見ていた。屋上から海を見た(というか,辺り一面,黒い海になっていたが。)名取川河口,まだまだうねりが入る

2011-08-08 20:34:54
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶18:ここからはぐちゃぐちゃだ。時系列は破綻している。2階へ降りる。すると,1階からずぶ濡れの人たちが上がってくる。車椅子から老人を引き上げている卒業生たちがいる。号泣しながら私にすがる在校生。全ては破綻した。世界は,安全ではない。私たちの生活は保証なんかされていなかったんだ

2011-08-08 21:04:52
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶19:そこから日没まで・・・私は何をしていたのだろう。校舎を周り,屋上で,老健施設から先に逃げてきてしまったと悔いる青年と話し,そうだ,オレは自分のパソコンを守ったんだ。最低だ。最低だ。やがて,北の方に大きな炎を確認。コンビナートだった。暗闇と,寒さと,炎と揺れと鳴き声

2011-08-08 21:10:29
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶20:あの夜について,みんなが言う。星が綺麗だったと。みんな間違ってるよ。沿岸部の星は,気持ち悪いほど綺麗だった。吐きそうになった。星をみて吐きそうになる。下を見れば,校庭にまだヘッドライトの点いたクルマ。止まないクラクション。もう,なんでもありだった。時折,犬の鳴き声。

2011-08-08 21:15:34
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶21:そう,ペット連れて逃げてきた人もたくさんいた。3階に,そして校長室に・・・位牌だけ持ってきたばあちゃんもいたなあ。「これしかもってこらんねがった」って。「そんだげあればいいすぺ!」そんな嘘しかつけなかったよ,ごめんね,ばあちゃん,気の利いた事言えなくて。

2011-08-08 22:47:05
ごーだかずんど @go_dakazundo

記憶22:歪んだ備蓄倉庫のドアをぶち破る。私の記憶では乾パンと水が・・・あれ?あれ?リッツ???水,どこ?このでかい箱何?トイレ?それは必要だな。ってか水ねええええ!毛布はいくらかあった。完全に足りなかったが。水道を祈りながらひねる。まだ屋上のタンクは生きていた。

2011-08-09 00:57:03