Twitterの経済まとめ(2022年 2月分)

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青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ところが、このコロナ禍で、ひそかに異変が進んでいます。コロナで委縮した経済をなんとかするために、世界各国で日本と同じような金融政策と財政政策の両面から景気刺激を行った結果、コロナでの生産力低下と相まって、すさまじいインフレが進行しているのです。

2022-02-11 13:15:47
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

最初に、インフレはデフレほど怖くないと説明しましたが、あまりにも急速に上がると、話は別です。急速なインフレは、貨幣に対する信用を失わせます。ジンバブエほど極端ではなくても、取引が不安定化することになり、企業は投資や経営行動に不確実性を抱えることになります。

2022-02-11 13:15:48
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

例えば、あなたが何か商品を売る契約を誰かと結ぶときのことを考えてください。商品を引き渡してから、代金を受け取るまでに、物価が何パーセントも上昇したら、そのぶん、最初の契約を結んだときの値段は割安になってしまいますよね。急速すぎるインフレは、そういうリスクを抱えるわけです。

2022-02-11 13:45:21
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

先日、うまい棒の値上げがニュースになっていましたが、こうした値上げが発生するたびに、値段の表記を書き換えたり、価格の計算をし直したりする、余計な手間が発生します。これを経済学では「メニューコスト」と呼びます。急速すぎるインフレは、経済に負担を与えます。 nikkei.com/article/DGXZQO…

2022-02-11 13:45:21
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

じゃあ、何パーセントぐらいのインフレ率なら許容できるのか、という話ですが、これは経済学者によって判断がわかれるのですけど、だいたい、年率「5%」を超えるインフレは、経済に悪影響を及ぼすと考えるのが一般的のようです。

2022-02-11 13:45:22
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

では、最近のインフレはどうなのかというと、これはアメリカのインフレ率(CPI)の推移です。断崖絶壁のように伸びているのが観測されます。6.2%。すでに許容水準を超えています。 pic.twitter.com/erYOlSQz4J

2022-02-11 13:45:23
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青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

さて、じゃあ我らが日本はどうかというと、すでにかなり強烈なインフレの波が来ているのは明らかです。消費者物価は、菅政権の携帯料金引き下げ政策で、見た目上、抑えられていますが、企業物価が恐ろしい速度で上昇しています。 nikkei.com/article/DGXZQO…

2022-02-11 13:45:24
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

もう限界だ、バルブを閉めよう。アメリカの中央銀行であるFRBは、金融引き締め(金利上昇)に舵を切りました。そうなると、困るのは日本です。なにせ、お金には国境がありませんから、アメリカの金利が上がれば、それに釣られて日本の金利も上がってしまいます。 nikkei.com/article/DGXZQO…

2022-02-11 13:45:24
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

しかし、だからといって、今、銀行の金利が上がれば、ただでさえコロナ禍で苦しくなっている企業は、たいへんなことになってしまいます。経済は生き物。お金は血液です。今、お金の流れに目詰まりを起こせば、経済は心筋梗塞を起こして倒れてしまいます。

2022-02-11 13:45:25
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

で、最初に私が言及したニュースに戻ってくるわけです。世界的にインフレが急速に進行する中で、日銀は追加金融緩和政策(国債の無制限定率買い入れ)を打ったわけです。お金がじゃぶじゃぶ市場に供給されます。経済が死なないように輪転機を回して対応しているわけです。 twitter.com/BlauerSeelowe/…

2022-02-11 13:45:25
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

これが一過性のインフレならば、その対応でいいのですが、これが本格的な物価上昇の予兆なのであれば、話は違ってきます。高金利とインフレという、今までとは逆の経済状況になるわけです。

2022-02-11 13:45:25
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

さて、では、もしそうだとしたら、どうすればいいのか。答えは簡単ですね。アベノミクスがデフレ対策だったのであれば、インフレ対策には逆をやればいいわけです。つまり、金融引き締めと、緊縮財政です。

2022-02-11 13:45:26
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ちなみに、過去のオイルショックでは、日本含め各国政府はセオリー通りの緊縮財政と金融引き締めで乗り切っています。しかし、今のコロナで体力の低下した経済がそれに耐えられるのか……。

2022-02-11 13:45:26
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

というのが現在の状況ですね。解説終わり(長すぎ)

2022-02-11 13:45:27
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

経済ニュースをめちゃくちゃ丁寧に解説する識亜論

2022-02-11 13:51:40
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

長期金利が上昇しているところで低金利政を「継続」させるということは、結果的に買いオペなどで市場介入すること(今回、日銀がやったこと)なので、必然的にインフレ誘導になりますよね。いや、日銀的には日本はいまだデフレ傾向が強いって判断なんでしょうけど……。

2022-02-11 14:04:02
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

わかりやすく解説したつもりではありますが、本当にわかってくれてる人がどのぐらいいるのか不安にはなってきました(反応を読みながら)

2022-02-11 14:05:01
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

たまに経済の話をしておかないと、経済学部卒であることを忘れそうになるので、たまにしておきます。

2022-02-11 14:16:17
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

経済学をまじめに勉強するほど、「私たちは経済について何も知らない」という事実ばかりが学習されていくので、なんというか、経済を語りたくなくなります。

2022-02-11 14:17:11
ノリ @nori11223344

@BlauerSeelowe わざと国の借金1000兆円超を抜いて説明してるように感じる。 インフレになった時に金利を上げてインフレを抑えられるようにする為に日本以外の先進国はGDP比での借金を抑えてる訳で池田信夫さんがいつもツイートしてるけど日本は借金がデカ過ぎてそれが出来ない。

2022-02-11 17:04:30
青識亜論(せいしき・あろん) @BlauerSeelowe

ここをあえて書かなかったのは、インフレがどの程度コントローラブルであるかについては、本当に学者によって千差万別の見解があるからです。私も膨大な国債発行残高はインフレ対応にとって障害になるのではないかと考えるものですが、歴史的な前例がないことでもあり、断定的な主張は避けました。 twitter.com/nori11223344/s…

2022-02-12 19:30:58
J.S.エコハ @JS_Ecoha

【米国市況】株が大幅続落、ウクライナ情勢緊迫で-国債は急伸 bloomberg.co.jp/news/articles/… @businessより

2022-02-12 07:02:28
J.S.エコハ @JS_Ecoha

株価と同様に長期金利も世界で連動するので、米国で上昇すると世界中で上昇してしまいますね。 pic.twitter.com/Jt2JlfFkfa

2022-02-12 07:25:15
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ツイッター速報 @tsuisoku777

テレビ朝日「モーニングショー」、亀山慶二社長の不適切行為での辞任を報道せず・・・ tsuisoku.com/archives/59004…

2022-02-11 13:18:27
マクー @yonasawa

さすが全部本気のトヨタ!電気自動車用のMTを開発している事が判明 ferrarilamborghininews.com/blog-entry-197… ファっ?!

2022-02-12 13:32:34
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