フェミニストにとっての「有害な女らしさ」

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

弁護士の太田啓子氏は、著書『これからの男の子たちへ』の中で、「有害な男らしさ」概念を次のように説明しています。以下、引用。 pic.twitter.com/qAcxGsYke1

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「（有害な男らしさとは）社会の中で「男らしさ」として当然視、賞賛され、男性が無自覚のうちにそうなるように仕向けられる特性の中に、暴力や性差別的な言動に繋がったり、自分を大切にできなくさせたりする有害（toxic）な性質が埋め込まれている、という指摘を表現（するもの）…」

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「弱音を吐かず、社会的な成功と地位を積極的に追求し、危機的状況があっても動じずに逞しく切り抜け、攻撃的で暴力的な態度をとることも含めて、社会の中で「男らしさ」といわれている、という説明ですね。…」

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「そのような「有害な男らしさ」が自分にも無自覚にインストールされていることを意識し、その悪影響から脱却することが男性には必要ではないでしょうか。」

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

注目するべきは、「有害な男らしさ」はあくまで男性自身が内的に「インストール」されているものだとされていることです。この「有害な男らしさ」による生きづらさの責任を男性自身で引き受けず、「女性のせい」にしたとき、インセル犯罪にも結び付く女性憎悪が生まれる、と説明される。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

太田氏にせよ、高橋氏や藤本氏にせよ、フェミニズムについて語り、「有害な男らしさ」概念を引いて社会事象を説明しようとする女性たちの言葉にずっと違和感があったのは、「有害な女らしさ」というものは存在しないのか、ということ。

uncorrelated @uncorrelated

家父長制と言う伝統社会の中で女性に押しつけられてきた社会的役割を捨てろ、それを内面化するのをやめろと女性に言ってきているので、フェミニストは「有害な女らしさ」の存在も否定しないでしょう。 twitter.com/BlauerSeelowe/…

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated じゃあ、なんで「有害な女らしさ」が俎上にあがらないのかなということを問題視しているんですね。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe フェミニストが出すメッセージは、女性、男性、社会など相手によって異なり、男性と社会に対しては当たりがきつくなる傾向があるからでは無いでしょうか。まぁ、家父長制の男性優位社会の社会構成物の「女らしさ」は有害ですか？ — と聞いたら yes と返事が返ってくると思います。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated それについて、ほぼ一切、論じられた形跡がないのが不思議だなあと。あたりがキツイキツクないのレベルじゃなくて、そもそも概念として見当たらないじゃないですか。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 女性も進学して賃金労働に従事すべし…と言うのが、すでに「女らしさ」を捨てろと言う主張になっていますが、化粧や美容が女性に有害と言うナオミ・ウルフさんの議論は広く知られていますね。有害な女らしさと言う語が使われているとは聞かないですが。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 青識亜論さんが見てきたツイフェミのCM非難が、「有害な女らしさ」を捨てろと言う話であることに気づきました。カネボウ化粧品の「生きるために、化粧をする。」、ルミネの“女性応援CM”の職場の華、資生堂INTEGRATEのunhappy birthdayなどは、典型的な「女性らしさ」が非難されています。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated 化粧や美容って「有害な女らしさ」なんですか？

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 転職支援会社のネット広告に使われていた写真素材が乳房を強調していると言う非難も、美貌を駆使しようとする「有害な女性らしさ」が非難されていたとも言えるでしょう。他にも、駅案内サイネージ「AIさくらさん」も、セクハラ質問にも腹を立てないで上手にいなす「有害な女性らしさ」が問題に。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 私はそうは思いませんが、フェミニストのナオミ・ウルフさんはそのように主張しています。男性に媚びるための化粧や美容の時間や費用が女性に有害であるみたいな話でした。カネボウ化粧品は、社会学者の千田有紀氏が非難していましたね：anlyznews.com/2020/07/blog-p…

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated それって「有害な男らしさ」に対応する意味での、「有害な女らしさ」ではないと思うんですが。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe （フェミニストの議論では）家父長制の男性優位社会が男性に強いるのが「有害な男らしさ」と言う理屈ですから、家父長制の男性優位社会が女性に強いているものは、「有害な男らしさ」に対応する意味での「有害な女らしさ」と言えるはずです。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated うーん、なるほど。まあ、そういわれてみれば確かにそうい側面はありそうですが、美容や化粧にいそしむ「女性自身」を批判する向きって一般的ではないじゃないですか。「化粧品メーカーのCM」を批判することはあっても。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe フェミニズムは女性の権利拡大・地位向上運動なわけで、女性を目標にしたくないと言うのはあるでしょう。さっき「男性と社会に対しては当たりがきつくなる傾向がある」と指摘した話ですが。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated なので、そこの政治性がニャンだかな～という話です。階級闘争になっちゃだめでしょと。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 冗談抜きで100回以上言っていそうですが、フェミニズムは女性の権利拡大・地位向上運動なわけで、闘争なのです。第1波、第2波あたりは違法行為上等みたいな集団もいましたし。

青識亜論（せいしき・あろん） @BlauerSeelowe

@uncorrelated だから、それはダメでしょって話をしています。

uncorrelated @uncorrelated

@BlauerSeelowe 私はいちいち気にしませんが、議論する姿勢としては理想的ではないですね。ところで、女性が化粧や美容や露出度の高いお召し物を頑張る理由なんですが、最近は家父長制社会云々ではなくて、女性の中のヒエラルキーが影響しているような話がされているそうです。