「普通のキリスト教」って何ですか?

キリスト教にもいろいろあって、「自分がキリスト教って思い込んでるものが全てではありませんよ」という当たり前だけど忘れがちな話。
10
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

「普通のキリスト教」なんてものはないと思います。 単に「大海を知らない井の中の蛙の自分が、自分の教会が、自分の教派が、自分の国で、自分の文化圏で、自分の民族で、自分の知る言語を使う人が、自分と同じくらいの学歴、職歴の人が、普通に感じる、狭い世間の、キリスト教」しかないと覚えたい。

2022-03-25 17:57:56
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

今ネットで色んな国のいろんな言語のいろんな文化のいろんな民族の礼拝見れるから、手当たり次第に「礼拝」という単語と地名、民族名、教派を機械翻訳でいろんな言語に翻訳して検索してみたらいい。多様すぎて何通りの組み合わせが可能か想像もできない。イエス・キリストを拝する以外全部違うと思う。

2022-03-25 18:07:07
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

「アメリカの教会」なんてのもない。主語が大きすぎる。アメリカいたけどそんなの語れない。例えば自分は「ニュージャージー州ニューポート市の黒人とヒスパニック系が多く住んでる地域のペンテコステ派の教会」の礼拝に参加したけど、その時代のその人達はこうだったとなら言える。自分の知見として。

2022-03-25 18:11:46
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

同じアメリカの教会といっても、ワシントンDC郊外の黒人貧困地域の聖公会の教会の様子は全く違う。同じアメリカの聖公会だけどニューヨーク市のど真ん中のウォール街の聖公会はまた全然違う人達が集まる。観光客もいるけど。ビジネスマンばっかとかじゃなくて高齢者とかがセミナーに参加してたりする。

2022-03-25 18:14:53
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

ナゴルノ・カラバフ戦争の時、イスラム系が多数のはずのアゼルバイジャンに教会あるのかと思って探したらあった。正教会だった。今ウクライナやロシアで正教の方式で戦死した兵士の葬儀をするのと同じように、アゼルバイジャンの正教会でも葬儀をしていた。戦った兵士はアルメニア使徒教会だったろう。

2022-03-25 18:19:40
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

ロシアとウクライナの正教徒の兵士同士が政府に送り出されて兄弟同士で殺し合わないといけなくなっているのと同じだ。マイノリティーのアゼルバイジャンの東方正教会の信徒と同じく東方のアルメニア使徒教会の信徒が兵士同士戦い死んだ。日本の自分の教会で感じる普通のキリスト教はそこにはなかった。

2022-03-25 18:22:52
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

自分が普通だと思いこんでるキリスト教の外に、その常識が全く通じないけど、普通じゃないとは決して呼べない無限の種類の別世界のキリスト教がある。彼らには彼らの普通があるしそれで良い。彼らの普通が自分の普通である必要はない。同じように自分の普通が彼らの普通である必要もない。多様で良い。

2022-03-25 18:26:52
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

世界的な事件が何か起きるたびに、その影響を受けたはずの現地のキリスト教会やクリスチャンについて調べてみる。全く知らない土地の、全く知らない文化の、全く知らない言語の、兄弟姉妹のことを。彼らの経験のほんの一部を共有するたびに思う。自分はキリスト教のことをまだ何も分かっちゃいないと。

2022-03-25 18:29:44
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

ただ、それでも、ただネットの窓の隙間から覗き見るだけの関係だったとしても、兄弟姉妹として共に喜び、共に泣くことはできる。祈ることはできる。それが「聖なる公同の教会を信ず」ということじゃないだろうか。それが神の家族だということじゃないだろうか。皆違って、皆神様の愛する子なのだから。

2022-03-25 18:35:14

これを書いた人:キリスト教、プロテスタント、福音派の信者で、キリスト教のニュースサイト、クリスチャントゥデイの編集長。

ツイッター:https://twitter.com/Hokuto_Ide
note:https://note.com/hokuto_ide
記事一覧:https://www.christiantoday.co.jp/reporter/ide-hokuto/
自己紹介:https://blog.christiantoday.co.jp/2019/12/hokuto-ide-testimony.html