ラノベ関係者は今日も仲良し(2022/04/16)

取りとめも無くまとめます。 (右上の「▼(メニュー)」から目次を選択することでショートカットできます)
1
前へ 1 2 ・・ 31 次へ
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

まずは『君の名は。』の大きな要素である「ボーイミーツガール」に焦点をあてました。 差別とかミリタリーとかの要素は一旦全部置いておいて、『86』とは何の話か? と考えたときそれは 「少女と少年が出会い、そして別れる悲劇のお話」 であり、『君の名は。』と極めて近いものだったからです。

2022-04-09 20:20:48
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

なので、プロモの主軸をそこに置くことにしました。 初出ビジュアルやカバー絵では、あえて世界観はあまり押さず、シンとレーナの二人で、すれ違い・邂逅と別離を押し出した絵になりました。 またキャッチコピー(後述)なども、強く「少年と少女の話」を意識させるものにしました。

2022-04-09 20:22:06
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

とはいえ本作は、悲劇だったので、「さわやかさ」などは抑えて、青春ボーイミーツガールというよりはもう少し硬派な話に落とし込む形にしました。 そちらにはもう1作『シン・ゴジラ』の影響があります。 (別ツリー、コンセプト編2へ続く!)

2022-04-09 20:24:50
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

【86立ち上げ秘話:コンセプト編その1補遺】 『シン・ゴジラ』『君の名は。』と、いかにもミーハーな目の付け方…という風にも見えますが、しかし「なす術もない敵との戦い」や「別離のなかで進行する少年と少女のドラマ」みたいな要素はそもそも内在していたものでした。 #エイティシックス twitter.com/t_tsuchiya_PR/…

2022-04-09 23:01:40
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

【86立ち上げ秘話:コンセプト編その1】 そんなわけで 「面白いけど、どうやって読み手に届けるんやワレ!?😖」 となった本作ですが、当時色々話し合い、そのうえで大きな「ヒント」を頂戴した作品が2つあります。 そちらと合わせて、編集コンセプトをご紹介します。 #エイティシックス

2022-04-09 20:17:59
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

もちろん、作品が書かれたのはそれらの公開から考えるとずっと前のはずで、お互いに影響下にはないはずです。タイミングみたいなものかなぁ、と今は思います。

2022-04-09 23:01:41
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

カバーのビジュアルは、いうまでもなくしらびさん(@shirabii)によるもの。 決起会的にごはんを食べに行ったときに、その場でさらら……と、イメージしてたラフを描いてくださった記憶があります(あってますっけ?) 二つの場所でそれぞれ戦い、そしてお互いに会えない(視線がすれ違う)イラスト。

2022-04-09 23:01:41
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

まだラフって訳じゃなくて、配置のアイデアみたいなものでしたが(すれ違う二人が両サイドにいて、真ん中にたぶんロゴがあって……という配置案)、こりゃーすごいよくできてんなと思った記憶でした。

2022-04-09 23:01:42

 

ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

【86立ち上げのお話:コンセプト編その2】 『シン・ゴジラ』から参考にしたのは「大作感」です。綿々と受け継がれたゴジラ映画のような大物らしさ……言い換えると 「パッと見で注目作であるとわかる強烈なインパクト」 を、第1巻でどうにか出せないか……と考えました。 #エイティシックス

2022-04-09 20:26:27
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

ロゴやあらすじの力強さや、わかりやすいところでは本文の見開き大扉(黒ベタに86の数字がドンとあるあれです!)など各所にそういうコンセプトを入れてみました。

2022-04-09 20:33:27
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

とはいえロゴについては、完全な正解が最初から見えていたわけではなく、今の形に決まるまでに結構いろいろアイディアをデザイナーさんに出してもらいました。 営業部の方とかも巻き込んで、編集部の机に並べて意見求めていろいろやった記憶……!

2022-04-09 20:34:23
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

刊行にあたってタイトルを変えることも検討しましたが、それもやめました。 意味のある(86は英語のスラングで「追い出す」「迷惑な客」とかの意)タイトルですし、中途半端にわかりやすくするよりは、シンプルにドン! のほうが「大作感」があると思ったからです。 参考にした映画2作品も短いし!

2022-04-09 20:36:40
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

そしてメカ!  「大作感」をきちんと出すには、プロの力を借りるべき、本作の選考をして時雨沢恵一先生に助言いただいたこともあり、 「アルドノア・ゼロ」などを手掛けたプロメカデザイナー・I-IVさんに入っていただき、ガッツリ関わっていただきました。 (次ツリー文字編につづく!)

2022-04-09 20:38:49
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

【86立ち上げのお話:コンセプト編その2補遺】 あれこれ、大作感、本格感を形にしようと頑張っていた86。 「黒地にどーんとタイトルコール」とか「メカニックデザインを置く(専門のデザイナーさんにお願いする)」という方法論には別の先達もあるので、ご紹介すると。 #エイティシックス twitter.com/t_tsuchiya_PR/…

2022-04-09 23:18:02
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

「黒見開きにタイトルどーん」の先達として挙げられるのは、コミックですが『最終兵器彼女』のタイトルコールがあります。あの衝撃的なシーンのあとに入ってるやつですね。 サイカノも新海誠さんも当時「セカイ系」文脈で語られていましたが、このあたりゆるくつながりがあるのかもと思います。

2022-04-09 23:18:02
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

「メカニックデザイナーの起用」については、時雨沢先生(@sigsawa)からご助言をいただいたことももちろんありつつ、作品的な先達としては『エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~』が念頭にありました。 86より一足早く刊行された「ロボットもの」があったことは、励みになりました。

2022-04-09 23:18:03
キヨセ@ガガガ文庫 @kiyose_t

ロゴに関しては、アフターグロウさん(@afterglow_nello)さんのお仕事。カッコいいロゴをたくさんあげていただいたのですが、あれこれワガママ言ってすみません……(どっちかというと清瀬の方がコダワリ強かったかも) もうちょっと、もうちょっと……と、行ったり戻ったり相談していました。

2022-04-09 23:18:03

 

ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

【86シリーズ立ち上げのお話:文字編】 長くなってきたー! 読んでくれてる皆さますいません! さてお次はキャッチコピーです。 本の宣伝のみならず、大概のものはこの文字が大事になってきます。 ここでも先の2作品にヒントを多くいただきました。 #エイティシックス

2022-04-09 20:42:21
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

『少女は涙と共に。少年は死と共に。』 こちらが1巻のコピーです。 「ボーイミーツガール感」を出しつつ「大作感」もこもった、両取りとなるようなものをなんとか練って作ろうとしたところから生まれてます。

2022-04-09 20:44:03
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

『シン・ゴジラ』の 「日本vs虚構(ゴジラ)」 『君の名は。』の 「まだ会ったことのない君を、探している。」 を見比べてうんぬん唸って作りました。 今見ると、左右の言葉の対比感を「シン・ゴジラ」から。少年と少女というモチーフは「君の名は。」から持ってきてた感じですね。

2022-04-09 20:46:07
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

以降の各巻のコピーも「大作映画っぽさ」を意識してます。句読点と言葉の妙、だと思ってそこを押さえるようにしました。 クッソ余談ですが3巻のコピー 「なぜ戦う。“死神”は。何のために。誰のために。」 サイボーグ009のOP「誰がために」の歌詞からインスピレーションいただいてたり(汗)

2022-04-09 20:49:54
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

あらすじは何度か言ってますが 『装甲騎兵ボトムズ』の次回予告をヒントにしています。 堂に入った骨太な、そして言葉のチョイスが絶妙な予告なんで、「大作感」が必要な新刊あらすじの参考になりました。

2022-04-09 20:51:10
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

とはいえ次回予告とあらすじは文字量が全然ちがうんで、「あまりくどくならないように」や、逆に「全部理解できなくても雰囲気が伝わるように」心がけてました。 毎回銀河万丈さんの口調で音読してみて、足したり削ったりしてたんですよ! 深夜の編集部とかで!  ……やだ、なにこの人怖い……😇

2022-04-09 20:52:48
ツチヤ@元編集者・現なにか @t_tsuchiya_PR

あっと最後に1巻「オビ」は選考委員の時雨沢恵一先生の推薦文から抜粋し、 『最後の一文まで、文句なし』 をドンと置きました。 これも「大作感」の一助となりました。 余談ですが、劇中のシンが使用する拳銃は、時雨沢先生のペンネームの由来からシグ・ザウエルの拳銃を採用させていただいてます。

2022-04-09 20:57:38
前へ 1 2 ・・ 31 次へ