茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2780回「落語の驚くべき特徴で、まさに「なごみ」」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2780回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2022-04-25 05:32:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

4月28日に発売される私の本「なごみの道」(The way of nagomi)では、おそらく史上初めて? 落語の「芝浜」のストーリーが英語で詳しく紹介される。この名作への愛をこめて、丁寧にそのエッセンスを紹介させていただいた。 amazon.co.jp/Way-Nagomi-Ken…

2022-04-25 05:36:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

ほんとうは、「居残り佐平次」も詳細に英訳したんだけど、そっちの方は「editor 判断」でばっさり切られた(笑)。「お前、落語好きだからって落語語りすぎだろう!」と思われたのだろう。グレイト・ギャツビーも出版時にばっさり切られたそうだけど、向こうは編集者強く、そして常に正しい。(笑)

2022-04-25 05:38:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

いずれにせよ、「落語」を「なごみ」の象徴としてとりあげた理由は、それが日本の「笑い」の文化におけるきわめて大きな特徴だからである。一人の演者が、しばしば対立する複数の人を演じる。それこそ「なごみ」の精神だと言って良いだろう。

2022-04-25 05:39:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

町内の若いものが、喧嘩をしている。その両方の言い分を、一人の演者が話分ける。さらには、ふたりを仲裁する町内のご隠居も演じる。そうやって、異なる立場、考えを一人で演じるところが、落語の驚くべき特徴で、まさに「なごみ」だと思う。

2022-04-25 05:40:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

「芝浜」で言えば、腕がよかったのにお酒で身を持ち崩した魚やさんの立場と、その女将さんの立場を一人の演者が話分ける。これはまさに「なごみ」ということができるだろう。

2022-04-25 05:41:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

「居残り佐平次」はカットされたけれども、「芝浜」はかなり長く残された。それだけイギリスの編集者にも心に響くものがあったのだろう。この落語の名作を英語で読むとどんな味わいになるか。ぜひ、The way of nagomi,お読みください! いよいよ4月28日発売です! amazon.co.jp/Way-Nagomi-Ken…

2022-04-25 05:43:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2780回、「落語の驚くべき特徴で、まさに「なごみ」」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

2022-04-25 05:44:00