カィン、カィン、カィン、カィン……。神秘的な鎚音が、カリフォルニア州ライトウッド奥地の丘に木霊するのをアズールは聞いた。「鋼鉄の鳥の鳴き声を追え」……彼女は先住民の長老から教えられた暗号じみた言葉を思い出す。
2022-05-09 12:00:00きっと、これこそがそうだ。これこそが鋼鉄の鳥の鳴き声だ。アズールは眼を閉じてニンジャ聴力を研ぎ澄まし、乾いた荒野に鳴り響くその奥ゆかしい鎚音を追った。
2022-05-09 12:03:00サラリマンとフリーランスのバディめいて、親友だけど性格が違うブラックティアーズ=サンとハイウェイマン=サン! 良い! ブラックティアーズ=サンは主人公から肉をもらい、ハイウェイマン=サンは異世界の鍛冶屋に武器を作らせているのも、性格が現れていてヨイ! #ニンジャスレイヤー twitter.com/yamahu3594/sta…
2022-05-09 12:03:54元の世界に戻りたいらしいブラックティアーズ=サンとこの世界で生きていく術を見つけているハイウェイマン=サンみてください #季節性ドネート2022春 pic.twitter.com/uT4wrybiY1
2022-05-08 12:54:14カィン、カィン、カィン、カィン……鎚音はキャニオンの間で複雑に反響し、アズールを惑わせる。その音は、近いと思えば遠くへ。遠いと思えば近くへ。過ぎ去ったかと思えばさらに先へ。辿り着けないほど遠くかと思えば既に後方にあった。
2022-05-09 12:06:00バイオヤギの胃袋で作った水筒で喉の渇きを癒し、荒野を彷徨うこと七時間。夕暮れの太陽がライトウッド一帯を真っ赤に染め上げる頃、ついにアズールはキャニオンの間にあるひとつの鋼鉄のトリイを発見した。
2022-05-09 12:09:00それは数百年前に作られたもので、馬に乗った人間一人が辛うじて通れるほどの大きさだった。先住民の呪具がいくつも吊り下げられたトリイの笠木には、狼の爪痕のような十三個の引っかき傷の目印。それは四と九。すなわち不吉なる十三であった。
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