壬生部の話、遡れるところまで遡ってみたなど

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しいち @shiti77

生の字【@ele1kuang 】…チッ…嫌いじゃないのよ?嫌いじゃ。ただちょっと、まあ、所々気に食わないだけよ。私よりオーブン料理が上手い所とか。翔ぼうと思えばどこまでだって翔べる癖にいつまで雛でいるつもりなのかしら #dezasure

2011-07-27 00:24:57
しいち @shiti77

@null 鳳雛くんの2つの決闘が終わって傷も治った頃に決闘を申し込みたい。「な、なんで今?」「やっと鳳雛じゃなくて“あなた”と闘える時が来たと思ったから」「この決闘を受けてくれるなら、私は今持てる全力で生壬部にぶつかる」 #dezasure

2011-08-14 01:22:11
しいち @shiti77

@null 「いつもみたいに『ここは避けよう』とか手加減しないで。全力で来て。折られたって構わないわ。それがあなたの本気の結果なら、私は後悔なんてしないし、また立ち上がってみせるもの」「遠慮も配慮も、させる余裕なんて与えないから。“本気”で勝ちに来て」 #dezasure

2011-08-14 01:25:32
しいち @shiti77

@null “生壬部くんに本気でぶつかってきて欲しい”っていうのは、士井本人が彼を飼い主候補として実力を評価してるから。ただ、もし彼が飼い主になったとしても、その関係は主従とはまた別の、刃とその持ち主というかたちになるんだと思う。 #dezasure

2011-08-14 03:17:42
しいち @shiti77

@null VS生壬部くん「先に情報与えてどうするのよ甘いんだから」と言いながらも、今までとは違う策と罠にちょっとだけ口元をほころばせ一人言をこぼす。「せっかく蝶の雛じゃなくなったんだもの……惚れた男の実力、やっぱりちゃんと知りたいじゃない」 #dezasure

2011-08-16 00:07:13
しいち @shiti77

@null ふぅ……士井は自分に素直にわがままに行動しようと決めてる。ぼやぼやしてたら大切にしたいものが失われるのを彼女は知っているから。基本的に後悔したくない生き物なのだ。だだー。 #dezasure

2011-08-16 00:12:54
生方一寛 @na_ma3

@null ――槍は、その単純さからは想像できないほどに完成された武器だ。剣のように儀礼の道具になるでもなく、棍のように日常の道具を兼ねるでもなく、常に武器としてあった。戟、戈、斧。歴史上現れた様々な武器を喰らいながら、敵を屠るものとして成長してきた。 #dezasure

2011-08-16 00:46:31
生方一寛 @na_ma3

@null 近代でこそ携行性から銃に地位を奪われはしたが、近~中距離の戦闘において槍ほど完成された武器はない。シンプルなだけに誰にでも使え、そして、使い手が強ければ強いほどその鋭さを増す奥深さも持っている。 #dezasure

2011-08-16 00:46:53
生方一寛 @na_ma3

@null そして、士井さんは。学園屈指の槍の使い手でありながら、彼女自身が一本の槍のような人だ。完成された強さを持ちながら、己の力を使いこなせるだけの人間が現れるのを待っている。けれど、それはもうここにはいない彼のことだ、と。俺はずっと思っていた―― #dezasure

2011-08-16 00:47:26
生方一寛 @na_ma3

@null パキン、と間抜けな音を立て、空中に飛び上がった鉄板が割れる。二枚の隙間、新たに出来た空間から伸びた穂先は、喉笛を貫く直前でピタリ、と止まった。「……策の七、罠の拾六……畳返し。これを砕くとは、ねぇ……」 #dezasure

2011-08-16 00:48:09
生方一寛 @na_ma3

@null 俺の喉元に槍を突き付けている彼女も、決して無傷ではない。左腕は力なく下がり、出血もある。満身創痍、といってもいいだろう。我ながらよくやったもんだ……けど。「これで、手持ちはおしまい。俺の負け、だよ」両手を挙げれば、軽い吐息とともに槍が引かれた。 #dezasure

2011-08-16 00:48:33
生方一寛 @na_ma3

@null 「全力、よね?」「全力、だねぇ」策も術も、残念ながらひとりで使うには限界がある。全力でも、士井さんほどの実力者に勝てる道理はない。ましてや、彼女も全力であればなおさら、だ。けれど。「……ご希望には、添えたかい?」投げた問いの答えは、微笑みだった。 #dezasure

2011-08-16 00:49:09
生方一寛 @na_ma3

@null 「……俺はさぁ、“麒麟児”にはなれないよ」「当然ね」「厳しいねぇ……」「タイプが違うもの」「ま、そりゃそうなんだけど……でも、さ。まあ、今だから思うんだけど。俺は俺の出来ることで、士井さんの願いを叶えたい。叶えて欲しい、じゃなくてねぇ」 #dezasure

2011-08-16 00:49:25
生方一寛 @na_ma3

@null 「……ふぅん?」「やりたいことをやろう、って思ったんでね。……“誰か”を待つのは、もうやめるよ。だから、折角決闘だったわけだし、敗者として聞くけど」「ええ」「……俺はキミに、なにをすればいい?」 #dezasure

2011-08-16 00:49:46
生方一寛 @na_ma3

@null ――そうして。その日聞いた、彼女の願いを、俺は――― #dezasure

2011-08-16 00:50:02
しいち @shiti77

@null 生壬部くんとの決闘が終わった直後のシーン。“勝者の願い”を答える所。流します。えーと、全部で5ポストか #dezasure

2011-08-18 23:58:33
しいち @shiti77

@null 「この決闘でナメた真似してくれたらその落鳳坡拡大してやるつもりだったのよ?」「ちょ、ちょっとやめて」「冗談」ぎょっとして後ずさる彼の手を取り、私の武器ー“竜胆”を握らせる。 #dezasure

2011-08-18 23:59:35
しいち @shiti77

@null 「“竜胆”をふるうのにふさわしいあなたでいて…私が勝者としてあなたに望むのは、これね」急な重みにとまどう彼にもう一言。「…これは決闘の勝敗とは別の話で、あなたの決断に委ねられる話なのだけれど」ぎゅ、と掌に力が入る。 #dezasure

2011-08-19 00:00:38
しいち @shiti77

@null 「もし叶うなら、これから先、私の側で戦って、あなたの側で戦わせて」「“麒麟児”でも、“鳳雛”でもない」「私、士井ちはやは、他の誰でもなく“生壬部幸寛”あなたがいいの」 #dezasure

2011-08-19 00:01:24
しいち @shiti77

@null 「な、なんだかえらく情熱的だね?珍しいというかなんというか」「あら、この期に及んでまだ言わせる気?」「?」「私、あなたに惚れてるのよ!」「!!?!?」…ふふ、今の笑顔は確かに珍しかったかもしれないわね? #dezasure

2011-08-19 00:01:44
しいち @shiti77

@keetranger 「おけえ、おけえはぐして」「どしたんそんなよたよたして」「このタイミングであなたに抱き着きにいくのもあれだわと思うんだけど私を甘やかしてくれる人を思い付いた順にはぐする事にしたの」「……だいぶ重症やねぇ」「はぐしてぇ」「はいはい」 #dezasure

2011-08-19 00:19:37
生方一寛 @na_ma3

@null 士井さんに会いに行くよ……というか、呼び出すよ! やっとここまで来たな……w これ含め14ツイ流します。 #dezasure

2011-08-26 01:19:23
生方一寛 @na_ma3

@null 文面を確認、送信。第3決闘場で。それだけのメールが、電波に乗って飛んでゆく。「……いよいよ、かぁ」トン、と。緊張を含む吐息とともに、背中を壁に預けた。文明の力は偉大だ。今頃は、もう士井さんの携帯に届いているだろう。 #dezasure

2011-08-26 01:20:11
生方一寛 @na_ma3

@null いつもなら、この時間は部室にいるはず。となれば、馬鹿みたいに広い学園のことだ。たとえ早足であっても、到着まであと数分はかかる。「その間に、覚悟……決めないとねぇ」朝からそう思っていたはずなのに、それが出来ずに。結局、また放課後になってしまった。 #dezasure

2011-08-26 01:20:42
生方一寛 @na_ma3

@null 「さて、とりあえず……」「来たわ」もう着いた。「……!? 随分、早い……ねぇ……?」予想外の速度だったが、偶然近くにいたのかもしれない。そう思って見れば、心なしか顔は赤く、息も乱れている気がする。(……まさか、走って、来た……?)少し、意外だった。 #dezasure

2011-08-26 01:21:19
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