僕と君

@kachibi55

今度こそ 空気を震わせて 君の名前を呼ぶよ そう、愛しき君の名を。

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夜明け前 二人で手を繋いで 離したってもう平気な気がするけど まだ繋いでいよう このまま 朝をむかえよう

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そっと抱き締めた君は 何だか初めて抱き締めたようで なくさない様に 少し強く抱き締めた

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ああ、初めてかな君の泣き顔 抱き締めて良いかな 触れても良いだろうか 待たせてゴメン

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分かってた、知ってた、知ってて知らないフリしてた、僕の気持ちが追い付くの待っていた？ ただ嬉しそうに微笑んだ君 うん、ってうなずいて 涙は無いけど そうもしかして泣いてるのかな そんなこともまだ上手くつかめない僕がただつったっている

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安心した瞬間 口から零れた君への想い ああ、愛しいってこういうこと ちょっと驚いた風の君 苦笑いしながら受け止めて どうしようもない 幼稚な僕の想いを

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そうだった、君にどうしても会わなくちゃいけなくて 言った途端に笑い出す君 呆ける僕 ああ、君は何でもお見通しだったんだっけ

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何だっけな、何だっけな 空気を震わせても出てくるのは意味を成さない事ばかり 覚悟を決めたんじゃなかったっけ 何で覚悟が必要だったんだっけな

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包み込むように微笑む君に 安心したのが間違い どうしたの？ その言葉に固まる僕 どうしよう 焦燥感に襲われる

@kachibi55

落ち着いてる君 焦る僕 何を言うんだっけ 分からないけど伝えなくちゃいけないんだ今すぐに

@kachibi55

出てきた言葉は卑怯の塊 此処にいても良いだろうか うかがうように聞く僕 答えを聞くのがこんなに怖いなんて いったい僕はどうしたの

@kachibi55

突然の訪問にも驚かない君 知っていたの いつかこうして僕が訪ねる事を

@kachibi55

逢ったなら わかるはずなんだ この焦る想いの正体に ベルを鳴らすまであと少し

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とにかく君に会わなくちゃいけない 何故だか覚悟を決める僕 どうしたのかな何だかいつもと違う 階段を焦りぎみでのぼっていく

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なんとかたどり着く君のアパート あれ 僕は どうして走っていたんだっけ 分からなくなって笑い出す一人ぼっち

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君の微笑みが頭から離れない あのときどうして微笑んだの 知っていたの 気が付いていたの 僕の幼稚な想いに

@kachibi55

普段走ったりなんかしない僕 すぐに燃料切れ けど歩いてる場合じゃない 君に今すぐ逢わなくちゃ そう今すぐに

@kachibi55

どうしようも無くなって 真夜中に走り出す僕 迷惑なんて考える間もない しまった、自転車があったんだ 気付くのも遅い もう走り出したあと

@kachibi55

ああ、君もこんな夜を過ごしたの その時僕は君の傍にいた？

@kachibi55

怖くなって 眠れなくなる 君を無言で呼んでみる 微かに震えた空気

@kachibi55

恋だと気が付かずにいた そんな僕で良かったのかな この体温 今更手離せない

@kachibi55

不思議に思ったが最後、怖くなって動けなくなる そんな僕すら笑って抱き締める君 その体温

@kachibi55

思えば 君に言葉で伝えた事が無い 君は何故此処に居てくれたの

@kachibi55

心が奮えた 突然の気づき 世界が変わった

@kachibi55

気がつかずに嵌まっていた僕 君は知ってて微笑んだの