アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、家なき子19話演出:悲劇の前の癒し

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思って調べ始めたが、この方の歴史は膨大すぎた。 今回は、家なき子19話(高屋敷氏演出)について。 前回は、家なき子17話(高屋敷氏演出)について。 続きを読む
1
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 25 その後ミレーヌは、井戸を探しているビタリス達に会い、彼らに自宅の井戸を貸す。ミレーヌの父は、ミレーヌの思いを察し、ビタリス達に昼食をご馳走することに。 ここも手つきが優しい。おにいさまへ…・マッドハウス版XMEN(脚本)と比較。 pic.twitter.com/gkS5uEjFc4

2022-07-03 14:38:40
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 26 ビタリス達は、ミレーヌ一家と共に昼食をとる。飯テロは実に多い。カイジ2期・グラゼニ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/JP6UdTbjDy

2022-07-03 14:39:27
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 27 昼食のお礼に、ビタリス達は芸を披露する。ここも描写が子供らしく可愛い。 ガイキング(演出)、あんみつ姫(脚本)と比較。 pic.twitter.com/mTSkpQa3YK

2022-07-03 14:40:28
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 28 ミレーヌ一家に見送られ、ビタリス達は旅立つ。ここも、子供の子供らしい描写のクオリティが高い。まんが世界昔ばなし(演出/コンテ)、ガイキング(演出)と比較。 pic.twitter.com/bisy2Ab8yi

2022-07-03 14:41:24
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 29 ビタリスはレミに、ミレーヌ一家のように人に親切にするよう説く。太陽が映るが、意味深な太陽の「間」は多い。 RAINBOW-二舎六房の七人-・F-エフ-(脚本)と比較。 pic.twitter.com/zIpQnJZ5WM

2022-07-03 14:42:25
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 30 そして寒さが厳しくなり、烏が飛ぶ。ここも、状況と連動する鳥描写。陽だまりの樹(脚本)、宝島(演出)、カイジ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/7j16uMmuFN

2022-07-03 14:43:13
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 31 道が険しくなり、ビタリスはレミが岩から降りるのを手伝う。 ここも、手と手の優しい描写。柔道讃歌(コンテ)、MASTERキートン(脚本)と比較。 pic.twitter.com/AoH0FMy9AN

2022-07-03 14:44:20
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 32 ビタリスはその後、咳をして倒れ込んでしまい、レミは心配する。 看護や介抱をする者の優しい描写は、色々な作品で印象深い。宝島(演出)、カイジ2期・陽だまりの樹(脚本)と比較。 pic.twitter.com/6votnPwsHV

2022-07-03 14:45:19
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 33 なんとか町に辿り着いたビタリス達は、宿で暖を取る。宿屋は人当たりがよい。ここも、味のあるモブ。F-エフ-・はだしのゲン2(脚本)と比較。 pic.twitter.com/RVvGbqunEK

2022-07-03 14:46:03
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 34 次に、火の描写がある。ここも、状況と連動している火の「間」。 おにいさまへ…・F-エフ-(脚本)、ベルサイユのばら(コンテ)と比較。 pic.twitter.com/bnvkS9pJRM

2022-07-03 14:46:48
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 35 宿屋が必死に制止するも、ビタリス達は更に北の町・トロワに向け旅立つ。宿屋は、雪が降るという自分の予感が外れるよう祈る。 おにいさまへ…・めぞん一刻(脚本)ほか、モブの優しさは色々な作品で目立つ。 pic.twitter.com/vS09UPNqcQ

2022-07-03 14:47:38
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 36 宿屋の祈りも虚しく、ビタリス達の行く手を雪が阻むのだった。 雪の恐ろしさは、ハローキティのおやゆびひめ・MASTERキートン(脚本)などでも強調されている。 pic.twitter.com/IIuOH21bzz

2022-07-03 14:48:22
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ1 このあとレミ達を襲う悲劇・惨劇を思うと、今回の、レミの子供らしさや、ミレーヌ一家の温かさが非常に引き立つ。 温かいモブや脇役、無邪気な子供の描写が上手い高屋敷氏の本領発揮回。

2022-07-03 14:49:12
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ2 優しい手つきなど、心温まる芝居づけも相変わらず上手い。本作は演出だが、脚本でも同じ特徴が見られるのは、いつもながら不思議かつ面白い。

2022-07-03 14:50:21
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ3 状況と連動する物、鳥、太陽、雨、火などの描写も興味深い。これも、脚本でも見られる特徴。演出経験の豊富さが、台詞の羅列に頼らない脚本を実現させている。

2022-07-03 14:50:58
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ4 また、今回は高屋敷氏得意の飯テロも出た。高屋敷氏の担当作の食事シーンが何故美味しそうかといえば、状況設定や描写の見事さが効いているのだろう。その熱意が作画スタッフにも伝わるのではないだろうか。

2022-07-03 14:51:36
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ5 勿論、高屋敷氏自身が、食べる事が好きなのもあると思うが、「食と生」は同氏のライフワーク。あらゆる作品でそれは強く主張され、今回も前面に出ている。

2022-07-03 14:52:11
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ6 あと、今回ビタリスが言う、人に親切にされたら、自分も更なる他の人に親切にせよ、それは巡り巡って自分に返ってくるという教えは、不思議とカイジ・カイジ2期(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)にも繋がっていく。

2022-07-03 14:53:07
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ7 本作では高屋敷氏は演出担当で、話の大筋を変えることはできないが、その回の雰囲気や方向性を決めることはできる。その「方向性」は、後の同氏の脚本作にも活かされているから、作品と作品が重なるのだと考えられる。

2022-07-03 14:53:41
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ8 そもそも高屋敷氏は、何を訴え、何を表現したいかがハッキリしている作家である。その「思い」の強さは、同氏がどんな役職であれ完成映像に出ており、作品を追っていて興味が尽きない。

2022-07-03 14:54:21
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ9 繰り返しになるが、レミ達は、次回から非常に過酷な運命に翻弄される。「話をいじれない」立場なりに、せめてもの癒しとして、高屋敷氏は今回の朗らかさ、温かさを演出したのかもしれない。

2022-07-03 14:55:09
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ10 後に「話をいじれる」脚本にまわった際、高屋敷氏は、過去作のキャラ達の救済とも取れるような展開を書くことがある。そこからも、同氏が、自分の担当作を忘れないことが窺える。

2022-07-03 14:55:47
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ11 高屋敷氏の仕事量は膨大で、それを「忘れない」ようにするのは大変だと思うが、目の前の仕事に今までの経験をフル活用する同氏の姿勢は、やはり尊敬に値する。

2022-07-03 14:56:34
まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏演出家なき子19話 まとめ12 以前書いた、こちらのブログ記事も紹介: ベルサイユのばら11話コンテ:カイジに継がれた、オスカルの怒り - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/05/…

2022-07-03 14:58:17
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 ベルサイユのばら11話コンテ:カイジに継がれた、オスカルの怒り - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・ベルサイユのばらは、池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品。フランス革命前後の時代が、男装の麗人・オスカルを中心に描かれる。監督は、前半が長浜忠夫氏、後半が出崎統氏。高屋敷氏は、前半にて数本、コンテを担当した。今回11話は、演出が山吉康夫氏、脚本が山田正弘氏、コンテが高屋敷英夫氏。 ━━━ 今回の話: マリーは王妃となり、オスカルは近衛連隊長に昇進する。だがマリーは政務を放り出し、北欧貴族の美青年・フェルゼンに夢中になる。事態が深刻になる前にと、オスカルはフェルゼンに帰国を促す。その後オスカルは、ド