美術ワーキンググループ第3回(2010/5/7)
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秋元「アーキビストがいる館はどの程度か」水谷「(秋元委員の)金沢には1名おられますよね?」青柳「日本はアーキビストが弱い。海外ではアーキビストは大学教授と同等かそれ以上の地位。資料の収集・アーカイブについては欧米の3週遅れくらいになっている。」
2010-05-08 01:07:04青柳「最初からデジタルの作品については、3~5年おきにデータをマイグレーション(別のメディアに移行すること)しないとすべてパーになってしまう。そういうデジタルの脆弱性をも考慮しながらアーカイブを構築する必要がある」
2010-05-08 01:08:15佐々木(秀)「現場の感覚として、展覧会で結果を出すことに追い立てられていて、一部の心ある学芸員は考えているが、アーカイブに取り組むことは館の方針と合わないことが多い」
2010-05-08 01:10:13佐々木(秀)「イギリスのミュージアム登録制度が参考になるのでは?ドキュメンテーション、メタデータを公開してアクセスできることを評価ポイントに。国営宝くじ基金の助成候補になる(必ずしももらえないが)という特典をつけて、それで現場が動いた。こういう工夫がないと政策としては弱い」
2010-05-08 01:12:17発表者:アーカイブ整備には膨大なろうりょくがかかるので、画像データに関しては後にしても、最も重要な文字のメタデータの整備を再優先させ、簡易な入力更新システム、アクセスしやすい横断検索のシステム導入を目指すべき
2010-05-07 10:20:34木下「アーカイブという名称は曖昧なので、自分は研究や実務ではデータベースと呼んでいる。実際問題、どこまでリソースがない中でやっていけるか考えるべき。まず作品目録データを、英語も含めて整理させる。とにかく目録をエクセルで作って、すぐにオンラインに載せられるように」
2010-05-08 01:14:42木下「そういう仕組みを作れば、担当者がやってみようという気になるのでは。博物館にも美術作品があるし、共同利用機関や大学の所蔵品は、東大は600万とも言われるが、膨大にある。それでまず数を出していくというのが重要なのでは。一般利用まで行くのは一部の館だけでいい」
2010-05-08 01:16:06加藤「個人的には一般利用へのアクセスにつながるような利用形態が重要だと考える。最終的に現物にアクセスできるという配慮が必要ではないか。」
2010-05-08 01:17:05加藤「個人的には、国家的な博物館については企画展はやめてほしい。どこの部屋にも、そこにいけばそれが見られるという状況、常設をメインの業務にしてその中での研究からある種の企画を立ち上げる、ということをアーカイブと組み合わせてやるようにするのはどうか」
2010-05-08 01:18:18端「各巻に任せてしまおうとするとなかなか進まない。各館にデータを出させるまでにして、どこかそれを引き取る機関を作ってやるというのはどうか」秋元「しかし現場では、そのデータを出すという手前でリソース不足で行き詰まっているのが現状ではないか」
2010-05-08 01:19:42秋元「粟津潔さんの展覧会では、アーキビスト1名では回らなかった。3名つけて予算もつけて、また3年後に展覧会をやるという段階からやっていった。そういうことを外注すると美術館は単なる展覧会屋になってしまう」
2010-05-08 01:21:27秋元「さっき企画か常設かという話もあり、うち(金沢21世紀美)はしょっちゅうイベントやっているように見えるかもしれないが、必ず研究成果としてやっている。新聞社に企画を外注している展覧会は1本もやっていない」
2010-05-08 01:22:40美術品の国家補償制度についての言及。保険料の高騰による国際レベルのてんらんかい開催のハードルを下げる事が急務。アジア諸国に先駆けて実施したい
2010-05-07 10:38:01加藤「公的資金拡充が困難な状況下」という言い回しはいかがなものか。、むしろ文化への投資で景気を良くしようというくらいの気概を示さないといけないのではないか。たいていそれが無視されるが、それでも承知の上で」
2010-05-08 01:24:11加藤:取り上げられている対象にアートプロジェクトなども取り入れた方が良いのでは。マネージメントする側の新しい受け皿にもなりうる。文化施設に関して指定管理者制度は個人的にはやめるべきと思う
2010-05-07 10:56:40加藤「また"作品制作/鑑賞"と言い切っていいのか。前回の山出さん(別府)や椿昇さんの話にもあったが、作品制作だけに終わらない活動や市民の参画に触れる必要もあるのではないか。アートプロジェクトとか具体的に書くのも一案ではないか」
2010-05-08 01:25:51加藤「"トリエンナーレへの適切な支援を検討するべき"というのは表現が弱い。また地域の創造拠点形成という点についてももっと記載が欲しい。指定管理者にガイドラインが必要という項目については、民間参入はいいとしても文化施設については現状の制度では話にならないのでは。もっと踏み込むべき」
2010-05-08 01:27:08秋元:政策目標の最重要課題の一つは国際発信力。少なくとも東アジア地域でのプレゼンスを高める。キュレーターの問題。国際的に言及される日本人キュレーターの名前が10年前と変わらない。村上さんや奈良さんも日本で育てられた訳ではない。
2010-05-07 11:02:03