茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2898回「大阪の「キタ」と「ミナミ」の棲み分け」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２８９８回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

大阪にはもう１００回は来ていると思うのだけれども、街のニュアンスのようなものがまだわからないことがある。ぼくはミナミが好きで、なんばのあたりによくとまっていたら、ある大阪大学の先生に、「ぼくは梅田から南はいきません」と言われて「えっ、そうなのですか」と驚いたことがある。

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その先生は確か宝塚に住んでいらして、たしかに阪大（の吹田キャンパス）から見ると「北」なのだけれども、梅田から南に行く習慣がないというのは意外で驚いたのだった。

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昨日ごいっしょしていた大阪の方は、「ぼくは飲むのは北新地です」と言われる。「ミナミには行かないのですか」と聞いたら、「ごはんを食べることは一年に一回くらいあるかもしれないけど、飲みに行くことはないです」と言われて、またびっくりした。

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その「北新地」というやつは、ぼくは連れられて数回は行ったことあるかもしれないけれども、未だによくわからない。昨日うかがったところによると通りとしては３本くらい？しかなくて、銀座に比べるとこじんまりとしているらしい。

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しかも、東京の場合銀座だけでなく渋谷新宿といったターミナルはもちろん赤坂とか青山とか麻布とか他にもいろいろ分散しているけれども、どうも、大阪の場合、ある「クラスター」の方々は北新地にみんないくみたいで、サロンっぽい感じになっているようだった。

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以前帯広に行ったときに、地元のひとがみんな「屋台」のところにいてお互い顔見知りで完全にサロンになっているのを見てびっくりしたことがあるけれども、街の土地利用の風習はしばらくいないとわからないものなのかもしれない。大阪の「キタ」と「ミナミ」の棲み分けもぼくにはまだわからない。

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以上、連続ツイート２８９８回、「大阪の「キタ」と「ミナミ」の棲み分け」をテーマに６つのツイートをお届けしました。