山崎まさよし「浜辺の歌」について

山崎まさよしさんがUNIQLOのCMで歌っている「浜辺の歌」について、所属事務所オフィスオーガスタのディレクター兼プロデューサー穂苅太郎さん( @HOKARItaro )が解説してらっしゃいます。
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穂苅太郎 @HOKARItaro

山崎まさよし「浜辺の歌」1.一聴すると唱歌のようにのんびりとした曲に感じるが、この曲の神髄は3番にあり。ここで初めて主人公の性別、環境、過去、そして悲劇が歌われている。とてつもなく悲しい内容ゆえ、教科書に記載されるなどの際には三番は省略されるらしい。当初山崎も躊躇したほど。

2011-09-29 18:08:36
穂苅太郎 @HOKARItaro

山崎まさよし「浜辺の歌」2.しかしこの三番を歌って初めてこの曲を山崎が歌う意味が生きてくる。山崎曰く「三番で唱歌からPOPSになる」。しかしそもそも4番まであったものを当時の楽譜出版社が勝手に編集して三番としたらしい。それ故三番の正解の歌詞が不明であった。

2011-09-29 18:13:34
穂苅太郎 @HOKARItaro

山崎まさよし「浜辺の歌」3.文語調であるため難解で、なかには明らかに逆の意味にしているテキストもあった。山崎はこれら資料を検討し、詩情にあったものをセレクトするという、作詞に近い作業も強いられた。これらを経た歌の淡々と現わすその中心に全き情念を聴き取ってもらえれば幸いである。

2011-09-29 18:19:33
穂苅太郎 @HOKARItaro

山崎まさよし「浜辺の歌」4.それにしてもこの歌詞にはオーガスタのアーティストみんなが血眼になって切磋琢磨している歌詞のテクニックのいくつかがしびれるほど俊英に使用されている。列挙するのも野暮だから探してください。韻を踏む、一つの言葉に意味を二つ込める、文字数を強調箇所で変える…。

2011-09-29 18:34:04