ドスケベうさぎメスケモとすけべする小説 第五話

ヨコシマくん @QUIZcat

ドスケベうさぎメスケモとすけべする小説　第五話

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夏休みが終わった。 大学が始まり、再び勉強に勤しむ日常が戻ってくる。 暑さも和らいでくる気配を見せており、秋がすぐそこまで来ていることを感じさせた。

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9月を迎えて、ラビノイドが地球に飛来して四年目。世間に大きな変化が生じた。ラビノイド女性3人組のアイドルユニットが誕生した。ラビノイドの存在周知と理解の浸透、日本においての権利獲得の為に活動するらしい。 可愛らしい衣装に身を包んで歌って踊る姿は、日本の他のアイドルと遜色ない。

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アイリーが「ラビノイドの歌には性器や性交渉の単語が当たり前に入っている」などと言っていたので一瞬ヒヤリとしたが、歌詞は若者の恋愛を歌った普通のものだった。 一方で反ラビノイド団体も過激化してきた。

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ラビノイドに直接的な危害を加える事件も発生しており、ラビノイド達に防犯の為の意識を持つよう通達が出た。念の為、俺はアイリーに防犯ベルを持たせた。 親ラビノイド派と反ラビノイド派に分かれて世間は混沌とした様相を見せている。

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俺のバイト先においてもそれは顕著に現れた。俺の恋人がラビノイドだと周知の事実になってしまってから、評判は様々だ。 先輩含めた男性陣なんかは前向きに受け入れているが、一部同僚女性の視線は冷たい。 バレた直後など、同僚女性にわざわざ声をかけられた。

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「別れたほうがいいよ。すぐ浮気されるよ？　知人の男友達もそれでトラブルになったの」 「恋愛関係でラビノイドのいい噂を聞かないよ。不倫なんてザラにあるし」 「援助交際でお金を稼いでいるラビノイドって多いの。数百万巻き上げられてそのまま捨てられた男の人もいるよ」

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「愛と性欲を勘違いしたらだめ、どうせ身体で誘われてコロッといったんでしょ？」 何故そんなに否定するのかと聞いてみたら、反ラビノイド団体に所属していた。これは噂だが、付き合っていた彼氏をラビノイドに寝取られてから反ラビノイド団体に所属するようになったらしい。

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ネットの意見も調べた。 掲示板を覗けば匿名ゆえの明け透けな意見が立ち並ぶ。 「ネットフェミ女性がどうせラビノイドに嫉妬してるんだろ？」 「地球人メスがラビノイドメスに勝てるわけがない。可愛くてエッチで最高。上位互換」 「弱者男性でも受け入れてヤらせてくれるから、地球人男性の救い」

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「ラビノイドで童貞捨てた、ラビノイドは女神。地球人マンコはカス」 「今まで弱者男性に見向きもせず冷遇していたツケが回ってきただけ。当たり前の結果」 「中出しOKで妊娠もしない、セックスの為に生まれてきた種族。地球のメスに戻れない」 「ラビノイドは地球人男性の希望。エロは世界を救う」

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地球人男性は概ね肯定的な意見を述べている。脳みそが下半身に詰まっているかのような意見が多数だが。 女性陣の意見は、 「性風俗業で地球人の立場が追いやられている。職を失った女性も多い」 「未成年者に対して、性風紀の乱れが悪影響を及ぼしている。ラビノイドは規制すべき」

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「売春など犯罪の温床になっている。国は取り締まるべき」 冷静に見えるが、ラビノイドに対する憎悪が隠しきれない書き込みが多い。 実際、反ラビノイド団体は地球人女性の集まりなのだ。

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国も対応に追われている。 アメリカはSDGsの一環で、ラビノイド就労を積極的に受け入れて行く姿勢を見せているらしく、日本もそれに追従しているところだ。ラビノイドのアルバイターも見かけるようになってきた。飲食店などは、体毛の問題を抱えてそうだがどうなのだろうか？

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そんな中、先日大物政治家とラビノイド女性のスキャンダルが発覚した。ラビノイドの愛人が裏から政治を操って、ラビノイドに有利な政策が裏で進められてるのではないかと推測する人も多い。 もしかしたらラビノイドが政治参戦する日は近いかもしれない。

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大きな動きと時代のうねりに巻き込まれながらも、アイリーと俺は愛を育んでいる。 アイリーと歩いていても石を投げられるような事はさすがにない。むしろ、周囲に目を凝らしてみると、ラビノイドと一緒に歩いてる地球人は増えてきた気がする。 ネットの激しい議論など他所に、世界は平和に続いている。

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「あのね、ダイスケ聞いて！　私、昼の仕事見つかりそうなの！」 「ほんと？　よかったね！」 ファミレスでジュースをすすりながらアイリーが嬉しそうに切り出した。 おまたせしました、と料理を運んできたのはラビノイド女性だ。可愛いうさぎ耳が溌溂と動いている。

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「と言ってもアルバイトなんだけどね……実家も少しだけ仕送り増やしてくれるみたいだから、何とかなりそう」 「じゃあ夜の仕事は？」 「風俗はすぐに辞められないかもしれないけど、パパ活はしなくて良さそう」 「そうだね、それが一番だよ」 アイリーの生活環境が改善されるなら、それは喜ばしい。

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ラビノイドが普通の環境で働くことができるようになった恩恵を感じる。社会は少しずつ良くなっていくのだ。 もっとも、一番いいのは俺が働いて養ってあげることだろうけども。

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「でもね、彼氏できたからパパ活止めるって、いろんなおじさん達に送ったら、なんかすっごい怖いLINEいっぱい来ちゃって」 「どんなの？」 「いくら払ったと思ってる！　訴える！　とか、信じてたのに酷い、殺してやるとか……」 「……穏やかじゃないね」

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訴えたところでパパ活は犯罪なので逆におじさんのほうが逮捕されるのではないか？　アイリーは日本基準では未成年だ。ましてや殺害予告なんてもろに犯罪だ。 「警察に通報したら？」 「風俗とかで働いてるとよくあるみたいで、取り合ってくれないんだよね〜ましてやパパ活だし」

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「税金泥棒め……防犯ベル持ってる？」 「持ってるよ〜」 「肌見離さず持っておくんだよ？」 「心配性だなあ」 アイリーはどうも危機感が足りない。ラビノイドの星ではセックスがカジュアルだから、地球のようにお金を払ってまでするような価値はない。

ヨコシマくん @QUIZcat

仮に相手がいなくなってしまっても他を探せばすぐに次が見つかるので一人に執着する意味がない。なので、地球人の男性……それも、お金を払ってでも恋愛の真似事をしたい、むしろ払わないと女性の接点すらない切羽詰まった弱者男性の感覚はピンとこないのかもしれない。

ヨコシマくん @QUIZcat

一抹の不安を覚えるが、俺にできることは少ない。しばらく帰りはアイリーを送っていってあげた方がいいだろうか。

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レストランの会計を済ませて二人で外を歩くと、ばったり先輩と出くわした。先輩はギャルっぽいラビノイド女性二人に挟まれ、腕を組んで歩いていた。チューブトップにへそ出しのラビノイドと、ボディラインがくっきり出るタイトなワンピースのラビノイド。 「おう、ダイスケじゃん。彼女とデート？」

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「ええ、そうですけど……先輩、もうラビノイド口説いたんですか？」 「慣れちまえば可愛いよな、ラビノイド」 順応が早い。 「これから俺ん家でパーティなんだ、お前らも来るか？　飲み放題だ！」 「パーティ……？」 「ま、合コンみてえなもんだな！」 「いえ、うちらはカップルだから合コンとかは」