丸山天寿先生の「怖い虫の特撮映画」

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丸山天寿 @tenjumaruyama

さて日曜日のお遊び。一週間に一度は壊れます(笑)。本日のお題は「怖い虫の特撮映画」。私の好きなのは、最近の良く出来たCG映画ではなく、古き良き時代の、突っ込みどころ満載の特撮映画。例のごとく私の独断と偏見による物。虫は苦手という方はスルーされたい。→

2011-10-02 09:24:01
丸山天寿 @tenjumaruyama

「緑の地獄からの怪物」ーアフリカに落ちたロケットがまき散らした放射能でスズメ蜂が巨大化して人間を襲う。体長3メートルしかない筈なのに遠い山陰からでかい面を出す。その面が間抜けで、動作がとろいから怖くない。怖いのは蜂を大きくする放射能。そして地獄に落ちたのは金を払った観客だ。→

2011-10-02 09:25:47
丸山天寿 @tenjumaruyama

「死の大カマキリ」ー北極の氷の下から巨大カマキリが出現。この設定からしていい加減。しかも東宝映画に似ている。ワシントンに飛来し迎え撃つ米空軍。これが弱い。(落ちて行く空軍機が見どころ)どう退治するのかと思ったら、何故かトンネルに入り込むカマキリをガスで退治。馬鹿なカマキリ。→

2011-10-02 09:27:15
丸山天寿 @tenjumaruyama

「燃える昆虫軍団」ーハリウッドの見世物小屋の帝王、ウイリアム・キャッスルの作品だから、きっとガッツのある昆虫達が暴れ回り、人が逃げ惑う映画と思った。迫力ある画像を期待したが、品種交配で作ったわらじのようなゴキブリの群れを、ただ焼き払う話だった。くそっ、ただ気色が悪いだけ。金返せ→

2011-10-02 09:29:24
丸山天寿 @tenjumaruyama

もっと酷いのが、「道に落ちていても拾わない」と特撮マニアに言わしめた間抜け映画、「ジャイアント・スパイダー大襲来」。ハリボテの巨大蜘蛛は動かない。動き出すと足の中にタイヤが見える。車くらい隠せよ。その前を人々が笑いながら逃げる。ポスターでは大都市で暴れていたが、何時着くのやら→

2011-10-02 09:30:50
丸山天寿 @tenjumaruyama

「魔の谷」ースキー場(何故?)でギャングが蜘蛛に襲われる。設定も無茶なら、この蜘蛛も酷い。でかいが、黒いボロ布を被った人間が竹馬で歩いているだけ。被害者がギャングだから悲壮感もない。唯一の見どころは蜘蛛が人を巣に持って帰って血を吸う場面だけ。こんな映画を作った人の方が怖い。→

2011-10-02 09:32:12
丸山天寿 @tenjumaruyama

「吸血原子蜘蛛」ー題名からして「?」思惑通り血も吸わない、アトムも出ない。シーンによって蜘蛛の大きさが小型車から二階建ての家まで伸び縮み。それを我慢すれば高校内で暴れるシーンは素敵。「原子怪獣と裸女」「美人島の巨獣」と同時上映だった。三本とも見たが、これなら金は惜しくない。→

2011-10-02 09:34:21
丸山天寿 @tenjumaruyama

だが、傑作もある。「フェイズ4・昆虫パニック」ー知能が進化したアリと人間の科学者の頭脳戦。圧巻は人間側のコンピューターを壊すためのアリの決死隊と迎撃するカマキリの戦い。特撮ではなく、調教された蟻を使っているのが凄い。それに出演している少女がとても美しい。これは一見の価値あり。→

2011-10-02 09:35:57
丸山天寿 @tenjumaruyama

「タランチュラの襲撃」ーこれも見ごたえあり。巨大蜘蛛の特撮は本物のタランチュラに薬を注射して動きを鈍くし、実景に合成した。この不気味な動きは凄い。それにストーリーもしっかりしている。青年医師とその恋人の恋をまじえてサスペンス味もたっぷり。最後の退治方法も納得のいくものだ。→

2011-10-02 09:37:28
丸山天寿 @tenjumaruyama

総じて「虫の特撮映画」は恐怖よりも気色悪さが先立つから、あまり女性向けではない。それでも興味のある方に題名だけ。終末の兆し=巨大バッタ」「ザ・ネスト=ゴキブリ」「モスキート=蚊」「ティックス=ダニ」「巨大蜘蛛軍団の襲撃」等々。いずれもスポンサーは殺虫剤会社に違いない。 了

2011-10-02 09:39:16