「宗教2世問題を考える」金子昭天理大学教授

宗教2世問題は、世襲など世代間継承で持続してきた宗教全てに通じる問題。
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何もせんほうがええ @MITARAI_H

chugainippoh.co.jp/article/ron-ki… 「宗教2世問題を考える」天理大学 金子昭教授 「オウム事件の時はまだ今日のようなネット社会ではなく、教団本部が教団内の情報を比較的統制しやすかった。いわゆる宗教2世の問題を含めた教団内の不満もあまり表面化しなかった。」⇒

2022-10-04 12:27:15
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「しかし、今回の事件では、SNSの普及によって従来のような情報の上意下達というわけにはいかなくなり、プラスの情報もマイナスの情報も同じように拡散している。」 かつての深夜放送のように、さまざまな価値観が「2世」の耳に飛び込む。教団も家庭もそれを制御できない。

2022-10-04 12:29:35
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金子教授「しかし逆に言えば、この事件を奇禍として宗教2世たちの声が大きく教団内外に届くようになり、それが内発的な自己改革へとつながるという期待も出てきたことだ」「旧統一教会問題はどの教団にとっても「他山の石」となる。」 鬱積したものが可視化されるのは、逆に好機。

2022-10-04 12:31:57
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「旧統一教会は、家庭の団欒や平和を第一義に掲げながら、その実、過度な献金や奉仕のために家庭を犠牲にし、家庭を破壊してきた。家庭の団欒は言説ではなく、実態で評価すべきである。家族間で自ずと醸し出されるのが本物の団欒であり平和である。」 聖職者に家庭崩壊が少なくないのはこのためか。

2022-10-04 12:34:57
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金子教授「宗教による家庭の過度な囲い込みに対して異を唱える。これが宗教2世問題である。」「信仰継承の問題は普遍的である」「新宗教教団の場合は問題がより先鋭化されやすいだけで、同じことは伝統仏教にも言えるのである。」 伝統教団のなかに宗教2世問題と向き合うヒントがある?

2022-10-04 12:38:14
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「信仰継承というのは本来、信仰する親の後ろ姿を見て自発的に行われるものであるが、本人の自発性・主体性を伴わない信仰継承の強要は時としてスピリチュアルアビューズ行為となり得る。その結果、家族の団欒どころか、家庭の機能不全をもたら」す。

2022-10-04 12:40:48
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金子教授「これはまさにアダルトチルドレンの症状であり、悩める宗教2世はまさにアダルトチルドレンの姿そのものである。宗教教団が次世代への伝道のために家庭を信仰的に囲い込もうとする時、そのような危うさが生じてしまう。この危うさの自覚こそ、宗教者の側に常に求められるのである。」⇒

2022-10-04 12:41:40
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「宗教者は絶対的存在ではない。生身の人間として自らも悩み苦しみ、自他の救いを求める存在である。宗教者の務めは、良き媒介者として、悩める人々の内側からの声を神仏へと聞き届けるように仕向けることにある。」 信仰継承を本人の自覚にゆだねる。これは相当に覚悟がいる。

2022-10-04 12:43:48
何もせんほうがええ @MITARAI_H

金子教授「子供を神仏の方に向けさせるよう、つい無理強いしてしまいがちだ。でも、そこには神仏の威を借りたおごりはないだろうか。実のところ、神仏はもう初めから人間の方を向いて存在しているのである。」 それに気づくまで待つことが「2世問題」解決の糸口なのか。

2022-10-04 12:50:31