新旧チャコ戦争ウォーゲーム、ショートレビューと新作AAR
コマンド12号「The Chaco War」はリアクションありのメイアタック作戦級。補給ルールが簡易OCSという趣で、補給源~前線司令部~指揮官~部隊という補給範囲にないと、グラン・チャコの荒野の消耗判定で溶けてゆく(井戸重要)。 twitter.com/enumura/status…
2022-09-28 13:08:04また攻撃・防御とも、完全戦力の発揮には補給源から前線司令部に届く戦闘補給の消費が必要。この供給数は、前線司令部までの補給線の長さで決まる。
2022-09-28 13:08:50また両軍ともやる気がないので、敵ZOC侵入と戦闘には指揮官が必要。指揮官は補給中継にも使えるので、前線に出すか否かの判断が悩ましい。しかし指揮官スタックが壊滅すると、その政治力に応じて拠点の支配を上回るVPを失うのが恐ろしい。ラテン男子の面子は超重要。敵は敵軍だけではないのである。
2022-09-28 13:09:54こんな感じでオーソドックスなシステムに補給と指揮官の縛りが効いて、チャコ戦争のシミュレーションとしては納得の佳作。問題は戦争自体が「機動戦のない北アフリカ」みたいな地味な補給のシーソーゲームなので(以下略)。大隊ユニットだし、OCSでリメイクしたら面白いんじゃないかな?かな?
2022-09-28 13:10:17The Chaco War (XTR,1991) boardgamegeek.com/boardgame/10262 戦闘補給を使わない公式簡易ルールも出てるけど(28号)、ここが肝なのでオリジナルのままでいいんじゃないかな?ただの地味な作戦級になっちゃうし。
2022-09-28 13:10:39最新作の「Chaco War, 1932-1935」World at War 86号は、連隊/3か月/50kmと、先輩の「The Chaco War」(大隊/1か月/15km)の一回り上のスケール。 shop.strategyandtacticspress.com/ProductDetails…
2022-09-29 13:33:39おおむね普通のメイアタック作戦級だが、移動-1次戦闘-浸透移動-2次戦闘のシークエンスが特徴。浸透移動はZOC無視の1ヘクス移動。このへんはドイツ軍事顧問も入ったWW1後っぽい味付け。
2022-09-29 13:34:31お楽しみのグラン・チャコ効果は、移動中に道路、鉄道以外でブッシュに入ったすべてのユニットは消耗判定。消耗すると移動力、戦闘力低下、浸透移動不可、ターン終了時にステップロス判定。
2022-09-29 13:50:26またこちらも両陣営に指揮官ユニットが登場。効果は支援アセットの獲得ロールの修正と、戦闘の直接指揮。パラグアイ軍は基本的に有能だけど、ボリビア軍指揮官の効果は戦闘ごとにランダム(期待値はマイナス)。
2022-09-29 14:06:26さらにボリビア軍があるターンに攻撃を実施する場合、いずれかの攻撃に必ず指揮官を参加させる必要あり。帰れ!もちろん更迭やクーデターによる強制交代もあり。
2022-09-29 14:07:08もちろん時期ごとのランダムイベントがいろいろ。一番多いのはボリビア軍の強制攻撃命令。あとは戦闘支援がいろいろ。消耗判定に使える地元のガイドや、井戸発見なども。
2022-09-29 14:08:12基本的に地味なのはコマンド作品と変わらないけど、スケールを大きくして補給のシーソーゲームだった戦争全体の再現を容易にして、イベントとアセットで味付けした方向性は悪くないと思う。
2022-09-29 14:11:281932年10月、グランチャコ最北部のチャコ・ボレアル地方。ボリビア固有の領土である同地方を不法に占拠するパラグアイ軍を排除するべく(ついでに油田と海への出口を求めて)、ボリビア軍の特別軍事作戦が開始された。 pic.twitter.com/8XFfuVXQLD
2022-10-08 13:11:53ドイツ人軍事顧問の指導するボリビア軍の浸透攻撃で、戦線中央のトレド砦が陥落。その南部でボリビア軍司令官ペニャランダ大佐の指揮する主攻は惨敗に終わったがスルーされた。 pic.twitter.com/Lt4VK4LtQE
2022-10-08 13:51:12まず両軍はこのターンにチヤコ・ブッシュを移動した部隊について、それぞれ消耗を判定。さらに補給源から前線司令部までの距離に応じた修正を加味して、軍全体の消耗を判定。
2022-10-08 14:03:36これで両軍とも2個連隊相当の部隊が消滅。このターンの戦闘損耗に匹敵する部隊が、飢えと疾病と脱走で失われた。チャコっぽくなってまいりました。 pic.twitter.com/FrnSnl5lLX
2022-10-08 14:07:571933年1月。ここで両軍の支援マーカー決定表に記載されている修正値が、入れ替わっていることが判明(パラグアイ軍の表にボリビア軍の修正値が書いてある)。
2022-10-08 14:24:39ボリビア軍はベニャランダ大佐の陣頭指揮で、トレド砦からの攻勢を続行……するも3/0の惨敗。これは責任問題ですぞ! pic.twitter.com/LmM7NtPXII
2022-10-08 14:41:10消耗して第2ターン終了。ここでボリビア軍の増援部隊は、すべて1ステップと判明。これは溶ける。 pic.twitter.com/jpVcKXLj0O
2022-10-08 14:59:06さすがにベニャランダ大佐は本国召喚。後任が決まるまで、当面の指揮は軍事顧問のクント参謀長(管理は上手いが前線指揮は最低)が担当する事態に。 pic.twitter.com/s41NHTmDU3
2022-10-08 15:03:241933年春。兵坦が限界に達したボリビア軍に対し、パラグアイ軍が南北で反撃。北部ではボリビア側のフロリダ砦が陥落。軽戦車や航空支援、坑道戦術まで飛び出した南部では、川沿いにパラグアイ軍が突破。 pic.twitter.com/RkqBWt6hWV
2022-10-08 15:38:05