どきどきポヤッチオのロード処理で感動した話

MIYAKE @ScreenPocket

さて、いつか忘れる前に書こうと思っていた 「私がゲーム業界に入って一番感動した話」を書きます。 かなり長くなりますがご容赦を。 題して 【どきどきポヤッチオのロード処理で感動した話】 →続

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新卒2年目の23歳くらいの頃なので17年くらい前。 近くの席に座っていた先輩の@onda_toさんと雑談の中で 「そういえばMIYAKEくん。どきどきポヤッチオって知ってる？」との話。 電撃PSDを愛読していた自分は二つ返事で 「知ってます！体験版も遊んで本編も買いました！面白かったですよ！」と。→続

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どきポヤの内容を軽く触れておくと、 主人公は小学生くらい(12歳)の男の子で、パン屋のマリアねーさんの家で夏休みの間下宿をしつつ、 お手伝いに奔走したり、女の子と行動を共にして仲良くなる、生活＋恋愛シミュレーションのようなゲームです。 →続

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先輩「どきポヤでは自由にマップを移動できるけど、隣のマップのロードが間に合わない時にある工夫がしてあるんだ。何かわかる？」 自分は新卒2年目なりに色々考えました 「事前にロードしておく？マップの特定位置でその先をロードしておく感じで」 先輩「それでも間に合わなかった時だよ。どうする？

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・テクスチャを小さくする？ ・マップのサイズを狭める？ ・登場キャラを減らす？ ・暗転させてロード画面を挟む？ ・共通データを増やして一部のデータを常駐化させる？ 色々考えたけども、どれも正解には及ばず。 先輩「正解は」 →続（※よければ答えを見る前に考えてみてね

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先輩「プレイヤーがつまづいてコケるんだ」 先輩「つまづいて転んで、起き上がる間にデータをロードするんだよ」 頭に電流が走るぐらいの衝撃を受けました。 プレイヤーは小学生の男の子… 走れば走るだけ（移動速度が増すほどに）コケやすくなる… ユーザは自然と走り過ぎないように気を付ける…

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因果関係のピースがバチッとハマりつつ、 しかもデータを減らさないクオリティを維持する方向の解決策。 オマケに「ロードがコケる」にもかかってシャレが効いている。 自分がデータを減らすだのキャラを減らすだの、 クオリティを下げる方向の発案しか出来なかったことを恥じました。

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という事で自分が衝撃を受けた【どきポヤはロードが間に合わなかったらキャラがコケる】という件でした。 「問題解決の方法とはデータを減らすような引き算だけではなく、面白さやギミックで解決する足し算の解決法がある」という事で新卒2年目の自分の硬い頭を解きほぐしてくれた様に思います

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細かい所など間違っている部分もあるかもしれませんが、なんせ17年前の思い出話なのでご容赦ください。 ゲーム業界の若手や志望者に、当時の自分の感動が少しでも伝わると良いな、という事で。 以上思い出話でした。