丸山先生のOpenWorld Opening Keynoteまとめ
10月2日、17:30から行われた、Oracle Open Worldでの、Larry Ellisonのキーノートの概要をツイートします。すぐに、動画の配信が始まると思いますが。
2011-10-03 15:19:45ExadataとExalogicのデザイン・ゴールは、IBMの最速マシンP795を上回る最高のパフォーマンスと、x86サーバーより安い世界一のコスト・パフォーマンス。この二つを実現したのは、ハードもソフトも「全てをパラレルに」という考え。これで、データの移動が10倍速くなった。
2011-10-03 15:26:45ExadataとExalogicのアーキテクチャーでは、それに加えて、高度なデータ圧縮技術Hybrid Columnar Compressionを用いて、データを10分の一に圧縮している。並列化で10倍速くなり、10倍のデータ圧縮をしているので、データ転送のスピードは100倍。
2011-10-03 15:35:02さらに、Exaの三層ストレージ階層(DRAM-Flash-Disk)では10倍のDRAMとFlashを使ってディスクの使用は10分の一に。10倍の圧縮と10倍のDRAMで、RAM上のデータは100倍になり、10倍の圧縮と10倍のFlashでFlash上のデータは100倍になった。
2011-10-03 15:41:30Exadata,Exalogicでは、安いx86サーバを使い、ストレージにはコモディティ化したDRAM-Flash-Diskを使い、データ圧縮で、ストレージの容量も大幅に減らして、コストの削減を実現した。
2011-10-03 15:48:18Exadataはデータウェアハウスで多くの顧客を獲得した。BNP Paribas,Polk,P&G,MERCK,TURKCELL。ExalogicはTransaction Processingの分野に進出した。AFG,China Mobile,SOGETI,(詳細省略)
2011-10-03 15:54:02Exadataは、Teradataを置き換えている。Exadataは、データベース・マシンとして驚異的な性能を持つ。クエリーは、10倍から50倍、トランザクションは4倍から10倍。10分の一のストレージ運用可能で、Fault Torelant SPFがない。
2011-10-03 15:59:25Exadataは、Oracleの新製品でもっとも成功したものの一つ。既に、1000台が稼働し、今年中に3000台になるだろう。Exalogicは、急速に受け入れられている。あらゆる地域あらゆる産業で、その動きは加速している。
2011-10-03 16:03:42Exalogic利用者のケーススタディ。Deutsche Post,square two,BNP Paribas,Northern Trust,China TravelSky,Banco de Chile,NII,SUNCORP,PHH Corporation,Haier
2011-10-03 16:15:37Oracle Exalogic Elastic Cloudは、最高のパフォーマンスを最も低いコストで提供する。Javaのアプリケーションでは、10倍のレスポンスで5倍のユーザに提供し、 EBSやSiebelのアプリでは、4倍のレスポンスを3倍のユーザーに提供する。
2011-10-03 16:20:33新製品のアナウンス。SPARC SuperCluster。ハードはSPARC、OSはSolaris。ExadataやExalogicは、特定の目的向けの製品だが、これは、一般的な目的向け。SPARC T4サーバーは、T3の五倍の性能を持つ。
2011-10-03 16:26:14SPARC SuperClusterは、データベースとしては、Exadataと同等の性能を持ち、Javaの実行では、Exalogicと同等の性能を持っている。「Parallel Everything」という設計思想も同じ。
2011-10-03 16:30:46SPARC SuperCluster.は、1200のスレッドが同時に走り、4TのDRAMと、97T~198Tのディスク、8.66TのFlashを搭載している。IOPSは1.2M。ストレージの帯域は、42GB/s。内部のInfinibandの帯域は、896G/s。
2011-10-03 16:36:30既存の全てのSPARC Solaris マシンから、SPARC SuperClusterへの移行のパスは、用意されている。Oracle Parallel Everything とIBM Fast CPU Coreとの比較。(省略)
2011-10-03 16:41:33IBMのより、二倍速くて、価格は4分の一。コストパフォーマンスは、8倍になる。 「The Sun Also Rises」(ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」)
2011-10-03 16:50:33新商品のアナウンス。Exalytics Intekkigent Machine。メモリー上の超高速解析。人間が考えるスピードで分析し、瞬時にBusiness Intelligenceを実行する。1Tのメモリーをつんで、5T~10Tのデータをメモリー上で処理する。
2011-10-03 16:55:27Exalyticsは、4X10coreのIntel Xeon CPUを使い、40coreの並列計算。5Tのデータベースを5秒でスキャンする。Exadataと40G/sのInfinibandで接続する。ソフトウェアは、OBI、Essbase,TimesTenのIn-Memory版。
2011-10-03 17:02:44Relational,Multidimension,UnStructured、あらゆるタイプのあらゆるタイプのデータの分析が可能である。Exadataとの連携に最適化されている。In-Memoryの解析ソフトと「考えるスピード」でインタラクティブにビジュアライズするUIが鍵。
2011-10-03 17:08:10Heulistic Adaptive In-Memory Cache(キャッシュの中身を常に変更する)と、Parallel TimesTen, Parallel Essbase、Advanced columnar 圧縮を活用したIn-Memory データベースの二つを利用。
2011-10-03 17:15:00現在のBIと比較すると、Exadataを使わない場合だと、そのパフォーマンスは、18倍にもなる。Planning/Reportingでは、Essbaseを使うと、レスポンスは、16倍に。Oracle EPMは、5倍に改善される。
2011-10-03 17:21:05最後、少しはしょったが、大体の情報はTweet出来たと思う。以下、個人的な感想。去年のラリーのキーノートは、クラウド嫌いと言われていた彼が初めてクラウドについて語り、Exalogicのアークテクチャーを、技術的にも踏み込んで解説し、気合いが入っていたし、それなりに面白かった。
2011-10-03 17:39:08そういう意味では、今回は、ビジョンについて語ることもなく、製品について淡々と数字を並べるだけという印象が強くて、あまり、面白いものでは無かった。ただ、戦略性が無いかというとそうではない。Oracleの現在の戦略の中核は、Exa*シリーズを武器に、ハードの分野でシェアを伸ばすこと。
2011-10-03 17:48:00ライバルは、IBM,HP,Teradata等々。現在のITの一つの中心である、コンシューマ向けのサービス、デバイスの分野とは、明確に異なる市場だ。というか、かつてのエンタープライズがIT技術のフラグシップだった、古き良き時代のサーバ市場を、再攻略しようとしている。
2011-10-03 20:44:14この市場は、IT全体の市場の拡大の中では、相対的にシェアを落としてはいるが、絶対的なボリュームではいまだ拡大し、消耗戦の様相を呈しているコンシューマ市場より利益率も高い。かつてSn/Solarisが獲得したいた陣地も小さくはない。The Sun Also Risesは、悪くない。
2011-10-03 20:54:25コモディティ化した部品を使ってコストを下げ、並列化とメモリーの利用でパフォーマンスを上げる。こうしたアプローチは、クラウド技術とも共通するものだ。クラウドは並列化を主要にネットワーク上の分散で行おうとするのに対して、Oracle/Sunは、並列化を、主要にメニー・コア上で行う。
2011-10-03 21:05:12