"ANOTHER( -symmetric motion-)" 作品解説など

FRENZ2011に出展させていただいた"ANOTHER(-symmetric motion-)"(http://nico.ms/sm15666940)の解説みたいなもの。
0

["ANOTHER"のコンセプト]

@tee_ma

ANOTHERはなー、かなり私情を挟みまくった作品というか、自己批判と他者批判を同時に意識しながら作った作品ですね

2011-10-04 02:18:42
@tee_ma

そもそもANOTHERって何かって言うと、一番最初のタイポにもある通り「鏡」なんですよ。ここで言う鏡ってのはリアルな意味での鏡じゃなくて、メタファーとしての鏡。自分の姿に対して、自分が見えている以上の情報を付加した上で像を返す。そういうものなんです。

2011-10-04 02:21:36
@tee_ma

例えば、他人の行動の中から見えてくる自分の像。自分が他人にどう見られているか、他人の所作を通して見ることが出来る。これも僕の中では立派な"ANOTHER"な訳です。だって普段自分が見えないものを見せてくれるんだもの。

2011-10-04 02:23:57
@tee_ma

Twitterもある意味"ANOTHER"。というか、僕がこの作品を作る上で最も強く意識した"ANOTHER"はここに他ならない。

2011-10-04 02:25:26

[作品解説]

@tee_ma

前半部分のタイポをどれだけ読んでもらってるかわからないけど、potentialやらconnectやらそういう単語を出してるのは、まぁそういう「鏡」を見ることで今まで自分の意識になかった価値基準やら、想定してなかった人と人とのつながりが見えてくるってことを言いたかったわけです。

2011-10-04 02:28:25
@tee_ma

前半は割と前向きなイメージでつくったけども、後半はタイポの内容にもあんまり前向きなものがなくなってくる。

2011-10-04 02:41:03
@tee_ma

真ん中へんから画面もどんどん下へとスクロールしていきますが、基本的にあの作品は上に鏡、下に鏡の元になる現実がくるような構成になってまして。

2011-10-04 02:42:49
@tee_ma

つまり、十字架が乱立する地平は現実なんですね。それまで鏡の虜になってた視点が、現実へ戻ってくる。すると何もない。あるのは十字架が並んだ墓場だけ。"Which is the place?"

2011-10-04 02:45:22
@tee_ma

"ANOTHER"は自分には見えない自分をも映し出してくれる。自身のポテンシャルやこれから築き上げられるであろう人間関係の可能性。しかし「可能性」は予見でしかなく、まだ具現化していない。「君にはこういう可能性があるよ」と提示されていても、本人が努力しないとどーにもならないという。

2011-10-04 02:48:36
@tee_ma

そして思い悩む。「あれぱ偶像だったのか?」と。十字架が流れてくシーンは列車の旅を意識しました。車窓を流れゆく銀河を眺めながら様々な物思いに耽る様子。某氏に見せてもらったDVDへのオマージュだったりします。オマージュし切れてないとか言わないの。

2011-10-04 02:53:22
@tee_ma

しかし"ANOTHER"に映された像を見た時に、それがもう具現化してると勘違いしてしまった。「やればできる」と言われたことを「もうできてる」と勘違いした。

2011-10-04 02:50:37
@tee_ma

結局、最終的にはまた"ANOTHER"に自分の姿を求めてしまう。そして、すでに現実と像との間のギャップを知り、何もなくなった様子を"ANOTHER"は映し出す。そして、終わり。

2011-10-04 02:57:12

[蛇足]

@tee_ma

あんまり作品語りするのもどうかとは思うけどあれだけだと不親切設計すぎてなんかねー。

2011-10-04 02:31:55
@tee_ma

ただ折角鏡をコンセプトにしたんだったら言葉のブーメラン性にも批判的に切り込みたかったー。たー。でもそこまで詰め込めなかったー

2011-10-04 02:37:00
@tee_ma

それを視覚的にどう見せるか考えた時に魅せられる手法を俺は持って居なかったー。

2011-10-04 02:38:37