"ANOTHER( -symmetric motion-)" 作品解説など
["ANOTHER"のコンセプト]
そもそもANOTHERって何かって言うと、一番最初のタイポにもある通り「鏡」なんですよ。ここで言う鏡ってのはリアルな意味での鏡じゃなくて、メタファーとしての鏡。自分の姿に対して、自分が見えている以上の情報を付加した上で像を返す。そういうものなんです。
2011-10-04 02:21:36例えば、他人の行動の中から見えてくる自分の像。自分が他人にどう見られているか、他人の所作を通して見ることが出来る。これも僕の中では立派な"ANOTHER"な訳です。だって普段自分が見えないものを見せてくれるんだもの。
2011-10-04 02:23:57[作品解説]
前半部分のタイポをどれだけ読んでもらってるかわからないけど、potentialやらconnectやらそういう単語を出してるのは、まぁそういう「鏡」を見ることで今まで自分の意識になかった価値基準やら、想定してなかった人と人とのつながりが見えてくるってことを言いたかったわけです。
2011-10-04 02:28:25つまり、十字架が乱立する地平は現実なんですね。それまで鏡の虜になってた視点が、現実へ戻ってくる。すると何もない。あるのは十字架が並んだ墓場だけ。"Which is the place?"
2011-10-04 02:45:22"ANOTHER"は自分には見えない自分をも映し出してくれる。自身のポテンシャルやこれから築き上げられるであろう人間関係の可能性。しかし「可能性」は予見でしかなく、まだ具現化していない。「君にはこういう可能性があるよ」と提示されていても、本人が努力しないとどーにもならないという。
2011-10-04 02:48:36そして思い悩む。「あれぱ偶像だったのか?」と。十字架が流れてくシーンは列車の旅を意識しました。車窓を流れゆく銀河を眺めながら様々な物思いに耽る様子。某氏に見せてもらったDVDへのオマージュだったりします。オマージュし切れてないとか言わないの。
2011-10-04 02:53:22しかし"ANOTHER"に映された像を見た時に、それがもう具現化してると勘違いしてしまった。「やればできる」と言われたことを「もうできてる」と勘違いした。
2011-10-04 02:50:37結局、最終的にはまた"ANOTHER"に自分の姿を求めてしまう。そして、すでに現実と像との間のギャップを知り、何もなくなった様子を"ANOTHER"は映し出す。そして、終わり。
2011-10-04 02:57:12[蛇足]