The Tracks of “T・HEAD”④

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もちろん許されることじゃない。件の将校も、逮捕、更迭された。 でも、それは氷山の一角でしかなくて。 「分かっては、居るんだけどな……」 そう、分かってる。今回の一件が今の僕達では防げなかったことも、次に備える方が大事だということも。 だから、これは―― (続)

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と、小さな電子音――部屋のインターホンが、音を立てた。 こんな時間に誰だろう？そう思いながらモニターをのぞき込む。 『トオル、起きてる？』 リィナが、そこにいた。 「リィナ？……どうしたの？」 彼女を部屋に招き入れ、ベッドに並んで腰かける。 (続) pic.twitter.com/ZtV6v0fWKt

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「トオル、戻って来たあと落ち込んでいたから。心配で……」 「あ……ごめん。ただでさえ、出撃の度に不安にさせてるのに」 「ううん、そんなことは」 「……自分でも、分かってるんだ。どうしようもない事だって。だからこれは……ただの、過剰反応(アレルギー)なんだよ」 (続)

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そう、言葉にしてしまえばただそれだけのこと。 目的のために手段を選ばない、敵に属する者は戦う力の有無を問わず敵。 そんな考え、無軌道な悪意が数年前にとある街を巻き込み、多くの人から――自分から、家族を奪った。 自分の戦いは、そんな連中から誰かを守る為のものでありたい。 (続)

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だから僕は連合軍に入った。 バイロン人を、侵略者を討つ。それは、きっと『守る』ための戦いになると思ったから。 それにそんな"悪い異星人"相手なら、地球人同士より罪悪感もマシそうだと思ったし…… 自分が死んでも、悲しむ人はもういない。 なら、この生命で少しでも多くの人を―― (続)

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改めて考えると、馬鹿げてたと自分でも思う。 いざ戦い始めてみれば、相手も結局"人"だったのだから。 そも、軍人になった時点で自分も撃つ側。 "守る為"なんて言って、結局誰かの大切な人を奪う。何も変わらない。なのに、何時まで被害者面を続けるのか…… それでも、僕は、連中とは違う――ッ！ (続)

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「ごめんね、トオル」 答えの出ない思考が渦を巻く中、唐突にリィナの言葉が耳に届く。 「……何で、リィナが謝るの？」 「わたしはずっと、記憶が無いからトオルの力になれないんだと思ってた。 記憶が戻ればトオルの悩みに答えが返せると、トオルの助けになってあげられると思ってた」 (続)

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「でも、違った。わたしは今でも、苦しんでいるトオルになんて声を掛けて良いのか分からない。 例えば今、『トオルは頑張ってるよ』とか『トオルを信じてる』なんて言っても、きっとトオルの悩みは解決しない。 わたしじゃ、トオルの重荷を、一緒に持ってあげられない……」 「それは――ッ！」 (続)

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「だからね。わたしは、自分に出来ることをするの」 リィナが穏やかに微笑む。 「わたし、強くなる。重荷を抱えたトオルの、心を支えられるように。いつも、トオルに笑顔で『おかえりなさい』と言ってあげられるように」 そう言って、僕の頭を抱えるように抱きしめてくれた。 (続)

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「わたしも、トオルを幸せにしてあげたいから」 その言葉に、ふと心が軽くなった気がした。 あぁ。自分は、随分と単純な性格だったらしい。 何も解決などしていないのに。彼女がいてくれる、それだけで頑張れる気がする。 彼女の前で胸を張れる自分でいるために、強くなろうと思える。 (続) pic.twitter.com/JSHC7ii0SL

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リィナの身体をそっと抱き返す。彼女の温もりを感じながら、ゆっくりと目を閉じる。 穏やかな鼓動が、耳に優しく響く。 「ありがとう、リィナ。僕も、頑張るよ……二人で、幸せになる為に」 pic.twitter.com/bRrYHnK3Xf

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緋色の眼の黒龍 @30MM_Bild

＃30MMLF幕間 カエセ…カエセ… 暗闇の中、更に暗い影達が自分を取り囲む…その影達は、、腕や足、酷いモノは首が、まるで切断された様に欠損していた… カエセ…カエセェェェェッ！！！ 「うわあぁぁぁぁッ！！」 その影達が押し寄せて来た所で…自分の悲鳴で『悪夢』から目覚めた… pic.twitter.com/FjWcqNYzx7

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緋色の眼の黒龍 @30MM_Bild

「はぁ、はぁ」 深く息を吸いながら、周りを見る…間違いなく騎士団の病棟だ。当然周囲には誰も、、ソレこそ黒い影など何処にも居ない、、 「、、また、あの夢か……」 あの『剣魔事件』以降、身体の傷はほぼ全て癒えたが…寝る度に先程の悪夢に魘され、精神が憔悴していく… pic.twitter.com/USpfve0T5N

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緋色の眼の黒龍 @30MM_Bild

「ナゼ、俺は…」 剣魔から開放され、事情聴取をする者も、此処へ見舞いに来る人達も、皆「貴方は悪くない、辛かったね」と慰めてくれる…でも、それでも自分のせいで多くの被害者が出た事は変わらない… 「ナゼ俺は…まだ生きているんだ…」 罪と後悔の重みから、思わずそんな言葉が零れる… pic.twitter.com/PCgtjTmB52

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「失礼する。アラン団長殿、此度は大変な時に救援に向かえず、申し訳ない。 具合は……良くは、なさそうだな」 twitter.com/30MM_Bild/stat… pic.twitter.com/PIFx94wojU

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緋色の眼の黒龍 @30MM_Bild

@IDG33788990 「ッ⁉く、クルスト様⁉コレは…お見苦しい姿を見せてしまい、申し訳ありません」 尊敬する蒼騎士に、慌てて身なりを整え敬礼をとる…が、すぐにまた塞ぎ込んでしまう 「…クルスト様、どうか教えてください、、自分は、これからどうすればイイのですか？」 小さな、縋る様な言葉がもれる… pic.twitter.com/NSv3KIXtp5

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@30MM_Bild 「……己の弱さを許せず、いっそ死すら望む。そんな経験が、私にもある。 その時言われたよ。『それは償いではなく逃げだ』、と。『誓いを、信念を貫け』と。(続) twitter.com/IDG33788990/st… pic.twitter.com/7jSfZwBFxO

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~バイロン軍基地医務室~ 「目を、覚ましたと聞いてな。見舞いに来た。具合は、どうだ？」 「ここのスタッフは優秀ですし、良い設備も揃っています。今はこの有様ですが、跡すらほぼ残らぬと」 「そうか。本当に、良かった……私などのために、お前が傷付く、ましてや命を失うなど――」(続) ＃30MM幕間戦 pic.twitter.com/ogJH6f0ZFD

2021-04-10 07:21:29

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@30MM_Bild 緋盾……緋(あか)い盾。どんなに傷付き、血に濡れても決して砕けず、大切な者を護る。それが、君だろう？ 私が、己の信念を鎗と貫くように。君も、君の在り方を盾と携え、張り徹せ」 pic.twitter.com/E3Yzj4C3bv

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緋色の眼の黒龍 @30MM_Bild

@IDG33788990 「…はい、、了解、しました皆様に救われたこの命、我が盾（ほこり）で以って必ず、、皆様をお守り致します」 堪えていた涙が、気付けば頬を伝っていた、、 pic.twitter.com/ASjJj2pH3A

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@30MM_Bild 「"大切な者のために"。その想いは、決して間違いではない。大事なのは、その向き合い方だ。 正しく向き合った者の強さを、私は知っている。 ……傍にいて、支えてくれる者のありがたみも、な」 pic.twitter.com/Ylwc3fxweh

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コンボイ🐝/AW-Ⅳ @VpBdosd7uCLo8Oq

#引用RT15セット以上で修行達成 「確かにこいつァ…火力も機動力も申し分ねぇが癖があるな。」 「どこかに我々の調整役を買って出てくれる方が居るといいのですが…」 pic.twitter.com/XKF5RLUDNi

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