めーさく過去話

めーさくェ……
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D否(だいな) @A62d

ちょっとめーさくのお話できちゃった

2010-05-10 20:17:38
D否(だいな) @A62d

ちょっと連投しちゃいます

2010-05-10 20:18:36
D否(だいな) @A62d

あるところに龍と白い犬がいました。 龍は白い犬のことが大好きで、白い犬も龍のことが大好きでした。

2010-05-10 20:18:47
D否(だいな) @A62d

白い犬は龍に包まれて眠るのがとても大好きです。 彼らはいつも日向ぼっこをしながらすごしていました。

2010-05-10 20:19:09
D否(だいな) @A62d

ある日、白い犬が言いました。 「ねぇ、あなたの背中に乗って空を飛んでみたいの。」 龍は言いました 「そんなのお手の物ですよ」と。

2010-05-10 20:20:14
D否(だいな) @A62d

龍は白い犬を得意げに背中へ乗せました。 地面が、木が、鳥が、二人がすごしていたお屋敷も  どんどん どんどん  小さくなっていきます。

2010-05-10 20:21:05
D否(だいな) @A62d

龍が聞きます 「眺めはどうですか?」 白い犬は言います 「ああ、うらやましいわ。あなたはこんなにも綺麗なものを独り占めしていたのね」 2匹は笑いあいながら 上へ 上へ と飛んでゆきます。

2010-05-10 20:21:37
D否(だいな) @A62d

大きなお屋敷が米粒のようにちいさくなった時、龍はあることに気がつきました。 白い犬がとても苦しそうなのです。 ヒューヒューと喉を鳴らして、ぐったりとしているのです。

2010-05-10 20:22:05
D否(だいな) @A62d

龍は知りませんでした。空の、上の、上の、もっと上に空気があまり無いことを。

2010-05-10 20:22:24
D否(だいな) @A62d

龍は、とにかく地上に戻ろうとしました。 その時です

2010-05-10 20:23:10
D否(だいな) @A62d

白い犬が声を絞って喋りました。 「私ね、幸せだったわ」 「そんな言葉を言わないでください」龍は言います。 しかし白い犬は続けます。 「ねぇ、私も空を飛べるみたいなの。」

2010-05-10 20:23:51
D否(だいな) @A62d

「あなたが独り占めにしていたもの、一緒に、ずっと 見ることができるわ」 「―――――さん…」

2010-05-10 20:24:23
D否(だいな) @A62d

「でも私のほうが高く飛べるわ。これで、あなたを独り占めできるわね。私だけの―――」

2010-05-10 20:24:46
D否(だいな) @A62d

白い犬は口を閉じました。目も、意識も、永遠に。 その日から、ひとり、一日に一度 龍は空を見上げてはつぶやきます。

2010-05-10 20:25:02
D否(だいな) @A62d

「眺めは どうですか」

2010-05-10 20:25:13
D否(だいな) @A62d

ლ(╹◡╹ლ)そうですねおっぱいですね

2010-05-10 20:25:40