サムライ忍法帖

田中天（公開用） @tanakaten

俺と海さん（@oretoumi）、額縁あいこさん（@gakubutiico）というTRPG初体験なおふたり（海さんはルールブック自体は大量に所有）と一緒に、アリアンロッド２Ｅを遊んできたよ。ＧＭは俺で、黒野君（@kurono42）と吉井さん（@5legDog）も参加。

田中天（公開用） @tanakaten

舞台は、王都グランフェルデン郊外の村。冒険者志望の若者ふたりと、世慣れた冒険者ふたりとが出会い、山賊退治に出かけることに。

田中天（公開用） @tanakaten

ギルド名は、サムライ忍法帖。サムライを勘違いした油問屋の次男坊タダシ・シカノリ（俺と海）、ニンジャを勘違いした杜氏の次男坊フジヤマ＝サン（額縁）、貴族かぶれで農奴あがりの魔術師兼山師Dr.ポリクラブ（黒野）、強い奴に寄生する乞食坊主ウシホメ（吉井）という個性豊かな面子。

田中天（公開用） @tanakaten

タダシとフジヤマは東方文化を勘違いしており、働きもせずに朝から晩まで武芸の鍛錬を続ける変わり者であった。奇妙な名前も、自称である。薩摩義士伝とニンジャスレイヤー、司馬遼太郎作品ばかりを読んでいたためにそうなったらしい。

田中天（公開用） @tanakaten

だがある日、唯一親しくしてくれていた少女が山賊にさらわれてしまった。彼女の年端もいかぬ弟が悲痛な声で叫ぶ。「このままだとドハマリしてダブルピースビデオレターが送られてきちゃうよ！」　そんなのは見たくもないので、タダシとフジヤマは戦いへと赴くことにした。

田中天（公開用） @tanakaten

そこに協力を申し出る冒険者たちがいた。ポリクラブとウシホメである。いずれも、若い者を弾避け替わりにして、美味しいところを摘もうという世慣れた大人であった。

田中天（公開用） @tanakaten

いざ、山賊の潜む洞窟へ。いた。奴らだ。ならば戦いである。タダシがタンク、フジヤマとポリクラブがアタッカー、ウシホメがバファーという美しい連携。

田中天（公開用） @tanakaten

巨熊の攻撃が直撃してタダシがミンチになりかけたりもするが、そこにフジヤマの忍法が炸裂する！　《ホーミングアタック》＋《ブロウアップ》による、絶対命中自爆である。彼は日々、この技を磨き続けてきたのだ。昨日も自爆、今日も自爆、明日も自爆、たゆまず自爆。

田中天（公開用） @tanakaten

さらに、ニンジャ通販セットで買った即死ウィルスを用いた《インベナム》、いわゆる忍法パープルヘイズも炸裂。山賊たちは、超高温に焼かれて気化したり、殺人ウィルスで代謝を阻害されグズグズに肉体が崩壊してゆく。

田中天（公開用） @tanakaten

かくして悪は完全に消滅した。ポリクラブ「それだと懸賞金がもらえないのだが」　ＧＭ「……虚空より一枚の血判状が出現する。『我、敗北せり！』と署名付き。これは、無法者が最後の力を振り絞って残す敗死状というものだ」　エリンディルにはそういうものがあるらしい（注：ねぇよ）。

田中天（公開用） @tanakaten

一本目が終わり、レベルアップして二本目に挑むサムライ忍法帖。本拠地を王都グランフェルデンに移しての本格始動。今回は、密かに財宝を運ぶ妖魔共の武装馬車を襲撃するという列車強盗ストーリーである。

田中天（公開用） @tanakaten

話は逸れるが、公式ＮＰＣで“姫将軍”レティシア・グランフェルデンという女性がいる。凛々しくて、強そうで、俺は大好きだ。今回もちょっぴり登場し、ＰＣたちと顔なじみになっている。

田中天（公開用） @tanakaten

その彼女だが、俺の描写がアレだったせいか、プレイヤーたちからは「妖魔軍に捕らわれ、その気高い精神を２コマ即（中略）ダブルピースビデオレター」要員と認識されてしまった。すまんレティシア。俺が不甲斐ないばかりに……。

田中天（公開用） @tanakaten

マスターシーンで敵軍に突撃するレティシア。「ヤバイんじゃないか。大丈夫なのか」とピースサインしながら大いに心配するプレイヤーたち。ある意味、危機感を煽るのにうってつけの人材だなアンタ。

田中天（公開用） @tanakaten

とはいえ、他人の心配より目先の仕事である。妖魔軍を補足したＰＣたちは、馬から馬車に飛び移り、あるいは自前の翼で宙を疾駆し、妖魔たちに襲いかかった。

田中天（公開用） @tanakaten

かなり敵の数は多いが、冒険者たちも２レベルになって大層パワーアップした。事前に仕掛けた罠に妖魔が上手くハマってくれたお蔭もあり、順調に撃墜数を稼いでゆく。

田中天（公開用） @tanakaten

だが、満を持してヴァンパイアメイジ・ルーシアたんが登場！

田中天（公開用） @tanakaten

吸血魔女ルーシア「わらわに挑むとは……その血潮を焦がして死ぬがよい！」　ウシホメ「そのダメージ、《アフェクション》で０にする」　ルーシア「あふん」

田中天（公開用） @tanakaten

吸血魔女になりたかったルーシア「ならば……今一度！　消し炭になれ！」　フジヤマ「《インタラプト》で打ち消し」　ルーシア「んぼぉぉぉっ！」

田中天（公開用） @tanakaten

鳴り物入りで出てきた割に役に立たない10レベルモンスターである。

田中天（公開用） @tanakaten

タダシ「行けっ！　あの技じゃ！」　フジヤマ「忍！」　全身から炎を発しながらルーシアに近づくヒューマントーチフジヤマ。

田中天（公開用） @tanakaten

そして、闇夜に生まれる十字型の巨大光。ルーシアは気化した。いい笑顔で。優しい涙を残して。グッバイ。

田中天（公開用） @tanakaten

今回確立したバトルドクトリン：フジヤマボンバーを、タダシとウシホメが守り、ポリクラブが露払いをし、ボスのエンゲージへと効果的に送り届ける。その後、敵ボスは「カミーユ、お前は俺の！」または「柿崎ぃーっ！」という感じでジュッと蒸発ラブラブキュン。

田中天（公開用） @tanakaten

ともあれ、鼻つまみ者と食い詰め物が結成したギルド「サムライ忍法帖」は、またひとつ輝かしい勝利を収めたわけである。続きのお話は、またの機会に。楽しかったよ！

田中天（公開用） @tanakaten

俺と海さんは、数多いさやかちゃんツイートとマミさんツイートにより、俺の脳内でマミさや合身剣鬼喇嘛仏な外見の方として夢妄想されていたのだが、お会いしたらもちろん成人男性ナイスガイであった。