2022年の山田章博先生のお仕事まとめ。

魔法使いの弟子の見習い書記官 @ya_kawaraban

明けましておめでとうございます。年明けという事で、2022年の山田章博先生のお仕事をちらっと振り返っておきたいと思います。なんとなくジャンルごとにツリーにしておきますね。

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1/ まず山田章博先生の本業（？）であるところの漫画作品部門から。2021年には10年ぶりの短編作品「暗黒神話の45年遅い予告篇もどき」（「諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート」収録）が読めたわけですが、残念ながら2022年は発表作品なしでした。

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2/ しかし「芸術新潮」2022年6月号に掲載された最新のインタビューでは、「マンガは？」との問いに「やりますよ。」と答えてらっしゃるので、あれこれ想像しながら楽しみに待ちたいと思います。

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3/ 続きが待たれる「BEAST of EAST-東方眩暈録-」については、「コミックバーズ」2011年6月号掲載分までが収録された単行本4巻以降、一頁も進んでいません。2022年は3月には殺生石が割れたりして、「何かあるかも…」と、そわそわしていたのですが、特になにもありませんでした🙄

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4/ なお、「BEAST of EAST-東方眩暈録-」に何か動きがある場合は、「バーズ」の後継である「comicブースト」が舞台になるものと思われます。気にしている方は注視しておきましょう（と、言い続けて何年も経ってしまいましたが😌）。comic-boost.com

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1/ 山田章博先生の2022年のお仕事。続いては、小説の装画・挿絵部門。2022年には7冊が新たに刊行されました。バラエティ豊かで楽しめましたね。ちょっと長くなりますが、刊行順にご紹介していきましょう。なお「十二国記」は盛りだくさんだったので、別枠にしておきます。

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2/ 新刊ではありませんが、まず2022年1月には、2021年に紙版が刊行された森博嗣先生の「ヴォイド・シェイパ」シリーズ・講談社ノベルズ版（全5巻）が、電子書籍に。元旦から毎週1冊リリースされるという、ちょっと変わったスタイルでした。ゼン君、やはり格好よいですよね。 bookwalker.jp/deb5ad5225-981…

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3/ 2022年の山田先生の（ちょっと遅めの）初荷となったのは、安史の乱の時代の唐を舞台にした、千葉ともこ先生の「戴天」の装画。5月に文藝春秋から刊行されたこの作品は、その後、日本歴史時代作家協会賞の新人賞を受賞する事となりました。 books.bunshun.jp/ud/book/num/97…

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4/ 千葉ともこ先生の「戴天」は、今風の販促にも意欲的。山田先生の装画を使ったカッコいいプロモーション動画が、Youtube上に用意されていたりします。youtube.com/watch?v=azMKdU…

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5/ 続いて2022年6月には、千葉ともこ先生の「震雷の人」の文春文庫版が登場。山田先生の手がけた装画には、筆を手にした手が描かれていて、とても印象的でしたね。 books.bunshun.jp/ud/book/num/97…

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6/ （ちなみに見習い書記官の中の人は、「震雷の人」の装画を眺めながら、「これ、山田先生がいちばん身近なご自身の手をモデルにされていたら、ある意味「自画像」なのでは…」などと妄想にふけっていたのでありました。）

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7/ お盆時期には、樋口明雄先生の手になる山岳怪異譚「屋久島トワイライト」が、山と渓谷社から。山田先生の装画はホラー作品のような雰囲気を漂わせていますが、どちらかというと内容は妖怪の跋扈するタイプの冒険活劇もの。楽しく読める一冊です。yamakei.co.jp/products/28221…

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8/ そして2022年の山場だったのは11月。まったくタイプの違う装画が描かれた本が、次々と刊行されました。「火狩りの王〈一〉春ノ火」角川文庫版、 「小説版 刀剣乱舞無双」、「崎谷はるひ作品集　薬指にたどりつくまで」という3冊です。

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9/ まず11月19日には、日向理恵子先生の「火狩りの王〈一〉春ノ火」の角川文庫版が。この文庫化では、山田先生の手になる装画が新たに描き下ろされたうえで、挿絵などは単行本から転載されています。単行本と文庫で出版社が違うので、 こういうのはちょっと珍しいかも。kadokawa.co.jp/product/322204…

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10/ 続いて11月25日には、田中創先生の「小説版 刀剣乱舞無双」がホーム社から。装画が山田章博先生描く刀剣男子、という事で、とても話題になりましたね。30名にアクリルスタンドが当たる読者プレゼント企画がありますので、忘れずにご応募を。締め切りは1月16日です。homesha.co.jp/products/items…

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11/ ちなみに「小説版 刀剣乱舞無双」の装画については、山田先生のスタッフblog「奇楽家本舗通信」（12月4日付）に制作こぼれ話が。内容は2021年3月で退任された京都精華大学での「実践的キャラクターデザイン講座」を想起させるもので、なかなか興味深いです。blueclear.jugem.jp

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12/ 幻冬舎コミックスから11月29日に刊行された、崎谷はるひ先生の作品集「薬指にたどりつくまで」は、「はるならい」に続く2冊目の山田装画。前回同様、このイラストは作品集の内容とは特に関係なく描かれているようですが、今回はモチーフのヒントが崎谷先生のあとがきに。 gentosha-comics.net/book/b613030.h…

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13/ それによると、この装画はとある映画監督の作品をイメージして描かれたもの。そして、その装画をもとに崎谷先生が書いた短編のタイトルは、「煙草と珈琲」なのでした（電子版に収録）。答えを書いてしまう野暮は避けますが、実際に観てみると「ふむふむ」という感じですので、ぜひご鑑賞あれ。

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14/ 2022年最後の1冊になったのは、日向理恵子先生の「火狩りの王〈二〉影ノ火」角川文庫版。WOWOWでのアニメ化にあわせた5ヶ月連続刊行中です。「影ノ火」でも、1巻同様、山田先生の手になる装画が新たに描き下ろされたうえで、挿絵などは単行本から転載されています。 kadokawa.co.jp/product/322204…