中野剛志氏のTPP反対論 http://t.co/d19hHa5T TPPに100%賛成はしていないのだが、これはいくらなんでもおかしい。まずTPPは日米2国間のFTAというのはTPP域内のGDPで見ると一見正しいが、TPPはFTAと違って関税だけではない。むしろ肝はそこ。
2011-10-18 16:01:23関税引き下げで主として影響を受けるのは農業。農業のGDP比率は2%もないのでこれで日本が大損と言うのは誇張。それに日本の農業は関税ゼロでも大部分は生き残れる。反対論は農業の中で政治的影響力の強い勢力の声が大きいだけ。工業品の輸出が多い日本は貿易では損はしない。
2011-10-18 16:04:41中野氏自身が貿易は関税より為替相場の方が効くと言っている。貿易に限定すれば総理を排出した群馬県特産のコンニャクの1700%みたいなもの以外どの道影響は小さい。むしろ中野氏が医療などサービスに注意をしていないのはTPP反対論者として不注意。公的医療保険が除外されるが混合診療は不明。
2011-10-18 16:09:09TPPの影響が大きいのはサービスと言っても公的資格、医師、弁護士、不動産鑑定士などの相互認証。この影響の大きさは十分に検討もされていないし予測も難しい。何も起きないかもしれないし、大混乱になるかもしれない。いずれにせよ貿易問題に限定した中野氏のTPP論は視野も狭くしかも間違いだ。
2011-10-18 16:12:05ところで反原発派はTPP反対が多い。その逆も真なら私はTPP賛成論者になる。本当はそうでもないが、反原発論と同じで誤った認識判断で結果的に正しくてもそれは多分ダメ。これはドラッカーもそんなことを言っていた気がします。
2011-10-18 16:14:26TPP反対派の多くは食糧安保論。しかしカロリーベースという農水省が発明した世界標準でない数字を使わず金額ベースでみると日本の食糧自給率は8割程度。金額ベースでは日本はフランスも上回る世界5位の農業大国。これは米で膨れ上がった金額を調整してもそうだ。(1)
2011-10-18 19:12:38実際日本人が食べている農産品は国産が多い。問題の米も食味の劣る米が販売不振になるのをみても国産が駆逐されることは考えられない。食肉も和牛が無くなるとは思えない。カロリーベースを比較するなら餌、肥料さらに農業に必要な燃料を問題にすべきだ。燃料の自給率はないに等しい。(2)
2011-10-18 19:15:35燃料自給率を問題にするなら自然エネのような妄想に近いものをあてにしなければ原子力依存を高めるのが正しい。農機をEVかしたり温室を電気で温めれば温度調節の上でも有利だ。もちろん安い電気代は必須となる。原発で食糧自給率をたかめようというのは論理的だ。しかし反原発派は違う。(3)
2011-10-18 19:17:57反原発派は農業の自給率を高め、さらに必要なエネルギーを地産地消と称して自然エネでカバーしようと言う。これは江戸時代のやり方を人口4倍で実践する、あるいはイースター島の文明を滅ぼした自然破壊的な生産手段に転換しようと言うことだ。これは愚かしいを通り越して危険思想に近いと思う。(4)
2011-10-18 19:21:23危険思想と言うと反原発派からは原発こそ危険思想の極みだという声が聞こえてきそうだ。この議論は半年繰り返したからもう良いが、食糧自給率と反原発さらに反TPPが結びつくのは何度も論理の飛躍が必要になるのは間違いない。(5)
2011-10-18 19:23:19私はTPPにも移民の増大にも賛成だが、それで何が起きるかを正確に国民に知らせたら反対論の方が圧倒的に多くなると思う。賛成するのは避けられない未来なら対応するしかないだろうと思うから。 メキシコの不幸が「天国からはあまりに遠く、米にはあまりに近いこと」なら @kettansai
2011-10-21 09:33:45日本の不幸は「シンガポールのように何でも国際標準準拠と割り切るには巨大過ぎ、米のように自国の基準を押し付けるには小さ過ぎる」こと。大きすぎるためにシンガポールのような人権無視の移民政策をとっても見逃してもらえる、ことも期待できない。 賢く対応するしかない。 @kettansai
2011-10-21 09:38:01