茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3014回「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０１４回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

１０年に一度、歴史上のありとあらゆる映画でベスト１は何かを映画関係者が投票するイギリスのSight and Soundのランキング、１０年前は東京物語が１位になったが、今回は４位で、そのかわりにベルギー映画が１位となった。

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このニュースがBBC radio 4で報じられたとき、「ほとんど知られていない映画が史上１位になりました」みたいな表現があって、おおっ、と思ったが、ぼくも実は知らなかった（笑）。それで、今日本から見られるのはアマゾンプライムでスターチャンネル？　に加入してというのが唯一だというので入った。

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その映画のタイトルは、「ジャンヌ・ディエルマン　ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」と言って（絶対に覚えられない）、見継いで今朝見終わった。凄まじくユニークな映画で、呆然としたが、しかし深いところで心を動かされた。 amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%8…

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「ジャンヌ・ディエルマン　ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」が公開されたのは１９７５年だから、ずいぶん前のことだけれども、おそらく長い時間をかけて、映画のユニークな価値が認められるようになったのだろう。

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「ジャンヌ・ディエルマン　ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」の内容については、見ていただくしかないけれども、そこにひとりのこういう人間が確かにいる、という手応えが得られるという点に、ほんものの芸術の証左があるのだろう。

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ところで、Sight & Soundのベスト映画のリストは、映画関係者（プロ）が投票して選んでいるのだと思うけれども、「ジャンヌ・ディエルマン　ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」のような映画を１位に選ぶという点に、私は信頼を感じる。世の中にそういう人たちがいてよかったと思う。

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以上、連続ツイート３０１４回、「ジャンヌ・ディエルマン　ブリュッセル１０８０、コメルス河畔通り２３番地」をテーマに６つのツイートをお届けしました。