【茶ログ】告白 nextバディ

過去のものです。【2011/06/23】 虎徹_nextが兎_nextに告白をした日の出来事。 チャットログから抜粋。
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バーナビー > (夕飯を食べる気力もなく、会社からうすらぼんやり考え事をしながら気づけばマンションについていて。丁度マンションの自分の部屋の前に立ったとき、メールが入ってきた。携帯を開き、気ぜわしげに操作し、そして送信する。二度、遣り取りはあった。しかしそれきり返信はなく、溜息と共に開けた部屋はやけに広く、そして静かだった)──……。


バーナビー > (ドアを閉めればオートロックがかかる。かち、ぴぴ、と小さな音。そのまま振り返りもせず、部屋の中へ進む。あの日彼が座っていたソファへ視線を向けるも、そこに座る気になれず、デスクへと近づいて、散らばる資料のメモや書類を指で追う)──(突然の、豹変。もしかしたら気づいたのかも知れない。そして逃げるように去ったなら、或いは、つまり。そういうこと、かもしれない)……(目を閉じて小さく息を吐く。終わったかな、という言葉が、胸の奥小さく項垂れた。何もか門面倒になって、そのままジャケットを脱ぎ、だらだらと着替えて脱ぎ散らかしながら、ベッドルームへ向かい、倒れ込む)


虎徹 > (ビルの玄関に足を踏みれ、目当ての番号を見つけると押そうかどうしようかしばし悩み、手にしていたカードキーを脇の溝にスライドさせる。玄関のドアが開けばそこをするりと抜け中に入り込んで)…うー…玄関はもうひとつある!!(自分の言葉に頷き、エレベータに乗り込めば目当ての階のボタンを押す。エレベータは速度を感じさせずあっという間に目的階についてドアが開く。恐る恐る廊下に乗り出せば見知った部屋へと進んで、ドアの前に立ち止まり)あー、バニーちゃん、…バーナビー?(言葉は聞こえるはずも無く。インターフォンに指を伸ばしてゆっくりと押した)


バーナビー > (夢と現との間に沈んでいくような、無気力感、無力感。無重力の中を沈んでいく感覚。今は何も考えたくないな、と思った。思ってから笑った。そうでもないと思ってたけれど、やっぱりショックだったらしい。我が事ながら呆れ果てる)……(と、そのとき、チャイムが聞こえて。ゆっくりと閉じていた目を開く。返信は無かった、はずだ。それでももしかしたらと思う気持ちは抑えきれなかった。ベッドから起き上がれば、ランニングとジーンズというラフな格好で、のろのろと玄関へ歩いていく)……はい(ドアを開けず、声だけかけた。開けてしまえば、またあらぬ事を口走りそうで)


虎徹 > (分厚い扉越しに聞こえた声に首をかしげて)バニー、ちょ…ドア越しかよ俺だよ、虎徹。ちょっとここ、開けてくんね?(ドアの隙間から見えるはずもないがなんとなしに覗いてしまう)なー、バニー。怒ってるならすまん。その…ちょっと思うところあってさ。って、聞いてる?バニー?ここ開けてくれよ。


バーナビー > (謝る相手にびくりと身体が跳ねて、無意識のうちに両手で自分を抱きしめるように腕を掴む)別に謝られる理由がありませんね(そう、何もしていないのだから。ただ一人で帰っただけだ。自分こそ何かしてしまったのかもしれないけれど、相手がそれの原因を言わないなら、自分から謝ることも出来ない。開けてくれ、と強請る声は相変わらず過ぎて、苛立ちばかりが募る)あなたはいつもそうだ、謝れば済むとでも思っているんですか(言葉が荒立つのを止められず、かと言って無視することも出来ず)


虎徹 > (辛辣な言葉を向けられれば言葉を失い俯く。考え事をするようにして目を閉じて、すぐに目を開ける。顔を上げて)謝ることしかできないだろう?お前は顔も見せてくれないんじゃないか。……なあ、話もさせてくれないのか?(声のトーンを落とし、肩を落とし、ドアから一歩後ろへ下がり)バニー、ここを開けろ!


バーナビー > (怒声にも似た声にびくりとまた身を震わせる。拒絶すればこうして強引に開くくせに、追いかけようとしてもすり抜けていく、酷い人だ。眉間に深く皺を刻みながら、ドアに手をかけ、ロックを解いた)──やめてください、近所迷惑です(感情を乗せない瞳で見つめながら、どうぞ、と中へ促す)それで、話って何ですか。手短にお願いしますよ、明日も仕事なんですから。


虎徹 > (ロックが解除される音を聞いた。続いて開かれる扉から見たかった顔が見えて安堵のため息を漏らす)…よく言うぜ、こんな防音が効いてところで近所迷惑もないだろう。入るぜ。(半ば憮然として。手短に済むかどうかは話次第だ。なあ、バニー…俺がなんでここに来たのか、お前は欠片もわからないのか?(玄関に入ったところで立ち尽くし、相手を毅然と見つめて)


バーナビー > (ドアを開ければ、逆行に照らされる男の姿が見える。中へはいることを受け入れれば、一歩引いて。それから真っ直ぐ見据えてくる目から逃れるように背を向け、部屋の中へ歩き出す)……解りませんね(解りたくもないと思った。せいぜいが、自分に考えられるのは、エゴの届く範囲でだけだ。子供だ、と言われるかもしれないけれど、今のバーナビーにはそれだけで精一杯だった。だから相手の気持ちまで、見えるわけもない)ビールですか、ワインですか(キッチンへ歩きながら問いかける)


虎徹 > …少しは考える振りくらいしてくれてもいいだろう。(ちぇ、と唇を尖らせる。背中を向ける相手にがくりと肩を落とし、小さく溜息を零す)待てよ、バニー。逃げんなよ。俺は考えたんだから、お前も考えろよ。既に考えたなんて言わせねぇ。俺が言ってる意味わかんねーか?わかるよな?


バーナビー > (拗ねたような、いつものあの口調。多分きっと振り返ればその唇が尖っているのが見えるんだろう。年齢にはそぐわない仕草が、不思議とぴたりとハマるのが可愛かった。鬱陶しいだけだった手が、何時しか心地よくなった。気遣ってくれる、いたわってくれる、解ってくれるのだと──勘違いした)……何を考えろって言うんです。別に何も考えることなんて無いでしょう。何も無かったんだから(現に、何もなかった。少したがが外れて締まっていたかも知れないけれど、修復可能な、はずだ)


虎徹 > バニー、何をそんなに怯えているんだ?こっちを向いてくれないか?(眉を下げ、少し情けないような顔になっているだろうか。顔を斜めに傾ける)バニー、俺は、お前が、好きだ。だから、こっちを向いてくれ。(一言一言を力強く発音して、神妙に相手の背中を見つめて)


バーナビー > (ワインのボトルを持つ手が震えて、グラスに当てればかち、と小さく音を立てた。ぎゅ、とボトルを握る手に力を入れ)……っ(心臓が、止まるかと思った。その「好き」はいったいどういう好きなんですか、と問いかけたかった。期待などとうの昔にやめたはずなのに、むくりと頭をもたげてくる、自惚れ)──…同情なら、…(やめてください、と言おうとした。振り返れば、彼の目を見れば、その意味が解るだろうか。ゆっくりと振り返りながら)


虎徹 > (かちりと軽い音がする。時間が止まっているような気がしてくる。言葉少ない彼の声に耳を傾ける)同情って…なんだ?軽々しく言える言葉なんかじゃないのは俺だって知ってるよ、バーナビー。(そっと左手を差し出す。指輪の嵌る左手を)


バーナビー > (振り返れば、その瞳は真っ直ぐ自分を見ていた。さしのべられたのは左手で、その薬指にはまる指輪が夜景のライトで照らされて鈍く輝いている。同情でなければ何なのだろう。息子として? 最も考えつくならばそうだろう、そして彼はその通り父親なのだから)……(ぐるぐる、回る考えにその意識を奪われ、夢遊病みたいに近づけば、伸ばされた左手を、右手で取る)……知ってますか、おじさん。左手はさよならの握手なんだそうですよ。おかしな話ですよね(愛を繋ぐ、指輪をするのは左手なのに。言葉にはせず、ただ眉を下げて笑う)


虎徹 > …(差し出した手に手のぬくもりが返された。相手の言葉に薄く笑って)ばっか、ちげーよ。左手は決意だ。知ってるか?結婚指輪を左手の薬指にはめるってのは心臓に繋がってるからだそうだ。それに俺の左手は守る手だ。(きっぱりと言い放つ)俺はバニーが好きだよ。必要にされたいと、守りたいと、特別でありたいと、んー、あとはそうだなあ…まあそのなんだ…全部ひっくるめて好きだと思う。はっきりしないのは許せよ。だけどな、バニー…(相手の手をぎゅっと握り、相手の顔を見つめて)


バーナビー > (決意なんて、簡単に言ってくれる。自分がウロボロスを追いかける年月が、どれほどの決意を必要としたか。もしもそれに匹敵する過去があったとしても、自分には見えない。だから、気づけなくて、ただ手の温もりが痛みに変わるばかりで。じくじくと血管がささくれていくような痛みを他人事みたいに感じて。また好きだと言われて、目を細める。言葉を紡ぐのが苦手なのか要領を得ない。強く握られれば、不思議そうに相手を見つめる)……?


虎徹 > (真摯に相手を見つめ言いにくそうに言葉を噤む)だけどな、お前も知っているとおり、俺には楓という娘もいる…。愛して女もいる。それらをひっくるめて、お前が俺を好いてくれるなら…。…って、そう思ったんだよ。指輪は外せない外さない。ずるいと言われようが、トモエを愛して俺はここにいる。お前の前にいる…。


バーナビー > (続いて流れ出た言葉には、泣きそうな顔で笑う)……狡いですね。貴方って人は(それが大人だということなら、自分は確かに子供なのかも知れない。それでも)……いいですよ。それでも。貴方が僕を好きだって言ってくれるなら(いつまで続くかは解らないけれど)……でも何故ですか。僕は悟られるようなことをしていましたか?(急に今日、思い立ったみたいに行動した彼に、ひたすら隠すことで傍にいようと思った兎は首を傾げるしかなくて)


虎徹 > 狡くないと大人にはなれないんだよ。(はは、と眉を寄せて笑う)本当に?バニー、本当に?(不思議そうに言う相手に苦笑して、手を強く引けば腕の中に閉じ込めてしまおうか。抱き込んでしまえれば耳元でだが、肩を竦めて呟く)……わかってないのか、バニー?お前の行動はバレバレだぞ?……いや、俺も好きだったから、かなあ?本当は、お前が言ってくれるのを待とうかと思ったんだ…。お前と来たらごまかしてばかりで、ちゃんと先のことを考えているのかどうかもよくわからないし。(手は握ったまま、反対側の手を相手の背中に回して)お前って、鈍感だよな?


バーナビー > 酷い話ですね(微苦笑浮かべながら視線を泳がせる。触れる手はそのまま、腕が抱きついてくるから、身動きとれなくなって)…っん(耳元への囁きはくすぐったくて肩をすくめて逃れるように首を振る)……そんなにバレバレでしたか。情けないな……(ショックを隠すこともなく、それからまた薄く笑う。好き、って、何だろうか。今更だけど愛された記憶はもう遠い彼方で、愛され方も、愛し方も忘れてしまった。これが本当に正しいのかも解らない)……そう、かもしれませんね(鈍感だと言われれば、また薄く笑う)


虎徹 > そうは言うけどよ、お前だって酷かったぜ?俺が知らないふりしているのをいいことにやりたい放題だったじゃないか?(にやりと笑って背中を撫でるように軽く叩き)…情けなくなんかないさ…誰だって臆病になることはあるんだ。お前はずっと突っ張って…もういいじゃんか。一緒に頑張ろうぜ?そのためのコンビだろ?……(んー、と上をむいて首を傾げ、俯いて眉を顰める。また上を向いて)


バーナビー > ああ、すみません。貴方の、僕に対する全てが子供に対する行為としか思えなかったので(どうせ、子供だと見られているなら、せいぜい子供のようにスキンシップしてやろう、くらいの気持ちは勿論あった。触れればまたあの微かな香水の香り。挙動不審な相手を見つめて、首を傾げて)…何してるんです?


虎徹 > ……あのな…お前とどんだけ年が離れてると思ってんだ。一回り以上も下のやつとコンビを組めとか仲良くしろとか言われて、俺がどんだけ悩んだか。下手すれば親子だぞ。(ったく、と溜息を零して相手の肩に顎を載せ、それから上を向いたり下を向いたり。相手からのツッコミに眉を顰めて右手を背中から話し己の帽子を真上から押さえつけて顔を目元まで隠し)んあ、あー、ここでキスとかするべきかなー、と…


バーナビー > ああ、それはすみませんでした。若くて気づかなくて(にこりと笑って刺す毒舌。猫科の動物がするように、身体に顔を擦り付ける仕草にまた目を細める。そして、零れた言葉にはまた薄く笑った)……してほしいんですか、おじさん(そう言いながら、ワインを台において腕を回し、ぐいと引き寄せた。近づく顔。そのまま相手が拒まなければ、冷たい唇を、相手の唇へと押しつけようと)


虎徹 > …お前ね…(がくりと肩を落とし、相手の憎まれ口に苦笑する)ま、いいや…やっといつものバニーだ。(腕が回されれば顔を向け、きょとりとする。近付く顔に目を細め、口端を釣り上げてほくそ笑む。押し付けられたのは少し冷たい唇。両手を相手の腰に回し顔の角度を少し傾げれば唇がもっと合わさるだろうか。無意識に舌が相手の唇を舐めるだろう)


バーナビー > いつものって。まるでいつも貴方が僕を見ていたかのようですね(見ていたのは自分の方だと思って止まないけれど。薄く微笑み、口づける。押し当てるだけの、キス。それで十分だったけれど)……(舌を差し出す相手に、閉じていた目を薄く開いて、相手を見つめながら唇を開けば、その舌先を甘噛みする。そのまま吸い上げてしまおうと)


虎徹 > 見ていたかのよう、でなくて見ていたに決まってんだろ。なに自分だけ見ていました的なこと言ってんだ。(くすりと笑って。合わさる唇は少し冷たいが、体温を分け与えるかのように熱を持ってくるだろう。舌で軽く唇を舐めれば吸い上げられるままに)…ん、(中に入ってしまえば自由を得た舌、相手の口の中で広げ相手の舌をべろりと舐めとる。味わい尽くすかのように舌を絡めとり舌の裏側までも舐めて)


バーナビー > (見ていた、という言葉には、返事を返すこともなく、ただ差し込まれた舌を絡め取り、吸い上げ、擦り合わせるようにして口の中で愛撫することに集中する。絡まるのは唾液だけじゃなく、熱も同じで、冷たかった唇がじわじわと厚くなっていくのが解る。上あごの薄い場所を舌先でつつきなぞって)


虎徹 > ん、(上あごの弱い場所を舌先で撫でられればゾクリとしたものが二の腕を這う。細めた目を見開くと顔を上げて唇を離してしまう。顔が少し熱いのは熱を持ってしまったせいだろう。きっと赤く染まっているに違いない)お前、えろちゅーするなよ。(とか、人のせいにした。身を後ろに引き体を離して)…んじゃ、も遅いから…。また会社で、な…。(もう一度顔を近づけ、今度は軽く唇を啄もうと)


バーナビー > (小さく上がった声に、身体の芯に火が灯った気がした。こんな声も出すのだ、という思いと、こんな声を出させたのが自分だという思いが頭の中へ急激に血を流し込んで沸騰させていく。手を伸ばしかけて、だけど離れてしまう相手に気づいて、その手は宙ぶらりんになって)あ、……(赤い顔。自分も赤いのだろう、顔に熱があるのが解る。みっともなくがっついてしまった。また軽蔑されてしまうだろうか)すみません、……(また、と言う相手。再び近づいたと思ったら、啄むようなキスをされて、目を丸くする)


虎徹 > (軽く相手の唇を啄み)…なんて顔してんだ。ったく…(困ったように眉を下げ、身を起こすと右手で己の帽子を上から押さえつけてしまえば目元まで顔が隠れて。だけど赤い顔を隠すことはできない)謝んなっての。(左手を相手の頭に上に置いてわしゃわしゃと撫でようかと)もう帰るぞ。寂しかったら電話しろよ。いいな!


バーナビー > (何て顔を、と言われて、惚けていたのに気づく。だけど、何て顔を、と言うならお互い様だ。何て可愛い顔をしてるんだろうと思う。真っ赤に染まって、それを隠そうとする仕草がなお愛しい)……はい(かき混ぜるみたいに撫でられて目を細める)解りました(相手の言葉に否を唱えず、薄く微笑みながら頷く。そんな子供でも無いけれど)


虎徹 > …(頭を撫でてしまっての対応にあれ?と首を傾げるもまあいいやといつものごとく。帽子を抑えたまま左人差し指で相手を指さして)んじゃ、ほんとに帰るからな。夜更ししないで寝るんだぞ。暑いからって裸で寝たりエアコンつけっぱなしだったり……ああもう!(帽子をぐしゃぐしゃと握り頭から取ると相手の頭に乗せてしまおうと)…おやすみ、バニー。(深呼吸して、声のトーンを落として微笑む。ささ、と踵を返してさっさとドアを出ていってしまうだろう。火照りを覚ますために少し遠回りをして家路へと着くのだ)


バーナビー > (微笑を浮かべながら落ち着きのない彼の仕草を逐一見つめる。告げられる言葉はまるで親から子への注意事項みたいで、やはり笑みを誘うものでしかなかった)……おやすみなさい(微笑みをやっと見せてくれた、その顔を見て返事を返す。ドアを抜けていく影を見送ってからゆっくりとドアを閉ざした。間接照明の薄暗い部屋に一人、その靴音が耳から離れるまで、ただ立ちつくして)