水星の魔女 12話まで視聴した考察、感想。

実 @minoru_514

#水星の魔女 12話まで見ましたということで、考察、感想。 ネタバレ含みます。

実 @minoru_514

物語の作り方として、登場人物達の殆どが、最初悪印象から始まり、徐々にその人間性などを垣間見る事によって、共感、同情、期待などにより、好感度が鰻登りになる。短い話数の中で、その二面性を発揮しキャラクターのファンを虜にする手腕は脱帽という他ない。

実 @minoru_514

いっちゃうと鬼滅の刃がそういう、キャラクターの二面性と、最初に最悪の印象から徐々に好感度が爆上がりして、最終的に紅白で国葬じゃんみたいな煉獄さんみたいな、そういう作りがブームなんでしょうかね？

実 @minoru_514

また逆に、最初の印象から12話で最悪の展開を見せたのが、主人公スレッタ。辺境の水星からやってきた田舎娘。オドオドしているものの、初登場で、ミオリネが遭難していると勘違いして、人が救助を求めてる！助けなきゃ！って周りの制止を振り切って宇宙に飛び出し、人を助ける。

実 @minoru_514

正義の行いではあるが狂気じみている。スレッタがこの世界の主人公として、特別な人間なのだと定義づけに成功したと言って良い。

実 @minoru_514

スレッタの中で常に母親が世界の中心であり、母の教えが原点であり頂点にあり、スレッタの世界はそこから始まっている。人を咎める時、「そんなことしちゃいけない」はまだわかるが、「おかあさんから教わらなかったの？」は、無意識の母親への責任転嫁であり、そこにスレッタ自身の考えは無い。

実 @minoru_514

それにそもそも、言わなくていい事だし、相手に母親が居なかったらとんでもねえ煽りになる。そういった考慮が全く欠落しているところが母親はいて当たり前、居ない方が非常識。くらいの強火を感じる。

実 @minoru_514

スレッタが普通の子という強調、ちょっとどんくさくて、泣き虫で、頑張り屋さんで、正しい事を伝えようとする勇気を持っている、ずっとその純粋なスレッタというキャラクターを高く高く持ち上げ、人として一番アカン行為を最終回にお出しする。

実 @minoru_514

そのグロテスクさ、スレッタが可愛ければ可愛いほど、その行為に対する心情の軽さ、理解できない、気持ち悪さ、そりゃあミオミオもそんな顔になりますわっていう。

実 @minoru_514

余談ですけど、私は12話をHuluで見る前に、うっかりネタバレを踏んでしまって、しかもCパートの「笑顔で血まみれの手を差し伸べるスレッタ」「ミオミオの目がハイライト無しの顔」「「人殺し」という呟きと共に暗闇で片膝をついたエアリアル」の3点セットの画像を見てしまったんですが、

実 @minoru_514

こうだったら怖いな～みたいな。絶対こうはならんやろ、みたいな。またまた御冗談を、そういうコラが作られたのかな？ずいぶん絵が上手い人だな。って思ってたんですよ。それくらい、有り得ないだろ、嘘だろ？嘘だと言ってよバーニー！だったんよ。

実 @minoru_514

人を殺める行為に対してグエルの、もうやるしかない、死にたくない、仕方ない、しょうがない、やるしかない、ああ、やってしまった…。そういう真っ当な反応。追い詰められ、見ず知らずのパイロット（仮）に対して、これだけの尺を使って、人を殺めてしまうという事はこういう事ですよ。

実 @minoru_514

さらにそれが父親で「心配して探したぞ」とか愛情深く言われたらさ、泣くよね人として。むしろ「裏切者！」とか罵ってくれた方が楽だよまである。 グエル君が何をしたって言うんだよ！百合に挟まっただけじゃん！

実 @minoru_514

あれだけ見ず知らずの自分に敵意を向け攻撃してきた相手に対しても、反撃できない、殺すことは忌避だという教育を受けてきていた真っ当なグエルの価値観と、Cパートのスレッタの対比よ。

実 @minoru_514

これまでスレッタという泣き虫で努力家で純粋な喜怒哀楽をこれでもかと丁寧に見せつけた上での、人を殺めた事に対する感情の凪。この続きどうすんだよ？新手のホラーじゃん。

実 @minoru_514

いやでも、膝を抱えて怯えている様子はあったじゃん、自分の命が吹き飛んでしまうような恐怖は感じてたじゃん。それがプロスペラによって、戦う事は悪い事じゃない、敵を倒すのは自分を守るため、大切な人を守るために必要な事であり、やらなければならない事だと諭され、更生され、立ち直らされ、

実 @minoru_514

脚を踏み出す事によって、血塗れの世界へと境界を超える表現。良い風に見えるけど、これって、現実の戦争の中で戦争に踏み出す人の心理に近いのではないだろうか。相手が憎いとかいう動機よりも、自分の大事な人を守るための光の大義名分により、人ではなくただの障壁という認識にすり替え、

実 @minoru_514

人が人を殺す事に対する心理的忌避を軽く飛び越えてしまう。プロスペラがスレッタを洗脳する時に大体光をしょってるのも、本物は美しかったり、優しかったり、光り輝くものこそ、「そう」だという事なのかもしれない。

実 @minoru_514

スレッタが本当の娘かどうかいまいちはっきりせん所ですけど、21年前に4歳のエリーだったとするなら現在25歳なのにスレッタは25歳に見えない。17歳くらいの少女なので計算が合わない。が、コールドスリープ等で年を取らなかった可能性もある。動画で見た「ばあば」を「誰ですかこの人？」って言ってる

実 @minoru_514

けど、4歳の記憶があやふやで忘れている可能性もあるので否定もしにくい、どっちに転んでもおかしくない、ギリギリのバランスが素晴らしい。

実 @minoru_514

エアリアルの中にいる人達が4歳くらいの光る幼女達で、あれこそがエリーとするなら、なんで全部に入っとるんや？だし、12人の姉妹が居ますねっていう占いに対して、スレッタは姉妹はいません。だったんで、そういう存在を知らない事にもなる。

実 @minoru_514

エリーをクローン化して12人（エアリアル）＋１人（スレッタ）で大量生産したんか？どちらにしろスレッタはオリジナルエリーとは違う存在だというのをこれでもかと匂わせている。

実 @minoru_514

さらにやらしいのが、エランの存在で、強化人士の彼らは元の顔が違うのをオリジナルエランに寄せて、顔を作り替えられている。もしその技術があるなら、スレッタが本来は全く違う別人でプロスペラの娘ですらない可能性もあるわけで、

実 @minoru_514

ただの孤児で拾い子だったスレッタを自分の娘の見た目にして、弄りまわし、ガンド技術を施してる可能性もある訳です。ずっと気になってるのがパーメットスコアで顔に出る印みたいなのがスレッタには一切出てないんですよね。