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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
さあ、幕間の時間もそろそろ終わりです。予告編を挟んで、いよいよ始まります。前の座席をキックしてはいけません！
2023-04-01 12:25:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
むくむくでかわいいウォンバットのコロ太郎！「かわいいねえ」「さすがは我が駅の駅長さん！」みんなにかわいがられるコロ太郎は実際、駅のマスコット。そんなコロ太郎には夢があった。……もう一度、電車を運転することだ。
2023-04-01 12:34:47
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ブゥーン……ブゥーン……（シーンがフェードインするたびに鳴る重低音） pic.twitter.com/58HhdqPUaI
2023-04-01 12:36:53
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
「むくむくでかわいいねえ」「癒やされるんじゃ」車内をウロつくコロ太郎は乗客に大人気。コロ太郎が目指すのは先頭車両。その後ろでは、当局！スーツ姿の官僚達が追う！「やはり不審な動きだぞ」「まさか数年前のあの一大事が繰り返されるのでは？」「阻止しなければまた大変な事に！」
2023-04-01 12:41:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
コロ太郎はかわいい駅長さん。しかし数年前……彼がそれを真に受けて、実際に電車を運転したせいで、大変なダイヤ乱れと混乱が引き起こされていた。地域の皆さんの愛に包まれながらも重点警戒対象となっていたコロ太郎が、今、再び、やろうとしている！（BGMのビートが映像の動きとしつこく同期）
2023-04-01 12:44:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「動物に人権はない！」「さすがに運転はまずい」「電車の質量をわかっているのか！？」「人々が危険だ」……銃声……BGM無音……「コロ太郎ーッ！」……「♪ウィーアー……（大音量主題歌）」……今、動物がもう一度、電車を、走らせる。「……大切なものを教えてくれたよ、コロ太郎」
2023-04-01 12:49:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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【STOP！】最近の電子セキュリティは極めて強力になっている。違法アップロードするとマルウェア感染し脳が焼かれます！オムロ送れは全て詐欺です！（ﾋﾟﾛﾘﾎﾟﾛﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰ）
2023-04-01 12:55:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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** DIEHARD TALES FILMS ** ** NINJA SOUND SYSTEM ** ** NINVOC ** ** NINITY **
2023-04-01 13:03:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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西に向かって走るシンカンセンの車窓からは、明け方の海の太陽が見える。シンカンセンの時速は666km。我々の科学力で出せる速度ではない。そう、これは我々の社会の裏側に存在するもうひとつの文明……ニンジャ文明のテクノロジー、「ジツ」のちからだ。
2023-04-01 13:07:36
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャは万能のジツを用い、極めて先進的な文明を築き上げた。彼らは非ニンジャの我々を「モータル」と呼ぶ。そして今、シンカンセンの客室のひとつ、車窓に落ち着かなげにもたれている少年は、モータルのネオサイタマ中学からガイオン魔法学院に編入される。彼の名はマスラダ。このお話の主人公。
2023-04-01 13:11:48
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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DIEHARDTALES PRESENTS 【ニンジャスレイヤーと炎のヌンチャク】 pic.twitter.com/bgFHF3Z6fK
2023-04-01 13:14:06
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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マスラダは流れ行く景色を見て溜息をつく。届けられた一枚の封筒で、ガイオン魔法学院とやらへの編入が決まった。あれよあれよという間にこうして見知らぬ電車に乗り、見知らぬ地に向かう。心細かった。……その時、客室ドアが開いて、同い年くらいの男子が顔を覗かせた。「悪い……ここ、空いてる？」
2023-04-01 13:19:43
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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マスラダは頷き、彼を入れた。「ありがとよ。どこも混んでてさ。ヘヘッ……あ、オレの名はタキ。キミは？」「マスラダ」「ドーモ、マスラダ＝サン」「ドーモ」タキは通りがかった車内販売からスシを買った。「やっぱガイオンに行くからにはスシだよな」キラキラ七色に光るマグロ。「食うか？」「うん」
2023-04-01 13:23:17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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タキはスシを分けてくれた。マスラダは光るスシに内心ビビっていたが、初手でナメられるわけにはいかない。食べてみると実際美味かった。旨味が全身に染み渡る。「キクだろ。スシはニンジャの栄養源なんだ」「キミもガイオン魔法学院に？」「そりゃそうさ。お前……初めてか？」「実はそうなんだ」
2023-04-01 13:26:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「そいつはすげえや。転入生？たまにそういう奴いるよな。まあオレが面倒見てやっから、これから仲良くしようぜ」「ああ」二人が握手していると、もう一人客席に入ってきた。「ここ、入れてもらっていい？席がなくて」ハッとするほどカワイイ。二人は頷き、招き入れた。「わたし、コトブキ」
2023-04-01 13:28:51
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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コトブキはカバンの中から早速マキモノを取り出し、顔を近づけ読み始める。タキは呆れた。「凄いガリ勉だぜ」「わたしの両親はモータルなの。ナメられないようにしなきゃ」「おれもナメられるわけにはいかない。今までモータルの学校で普通に暮らしてた。バスケとかをして」「バスケ？手を使うのか？」
2023-04-01 13:32:47
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「手を使わなきゃ何なんだ。足か？」「足？やっぱモータルってすげえな。ジツだよ。ジツ」タキは懐からヌンチャクを取り出して見せた。「オレのヌンチャクは楡の木に暗銀の鎖。まあ、安物だけどさ」「わたしは白樺の木と翡翠の鎖よ。マスラダ＝サンは？」「おれは……」もらったヌンチャクを出す。
2023-04-01 13:35:45
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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タキとコトブキは息を呑んだ。真っ黒だったからだ。「すごい……」「黒檀に黒鋼……なんだか禍々しいな」「そんな事言ったらダメよ！」マスラダは自分のヌンチャクを見つめた。「誕生日に贈られてきたんだ。編入届けと一緒に。……このヌンチャクでジツを使うんだよな」「おう」「ヌンチャクは触媒よ」
2023-04-01 13:38:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ちょっと見てな。オレが手本を見せてやッから」タキが自分のヌンチャクを構えた。「ヒカリ・ジツ！イヤーッ！」KA-BOOM！光の矢が放たれ、室内を散々反射してタキに当たった！「グワーッ！」「ちょっと！こんな狭い場所でやるからよ！」「星が見えた……」タキはクラクラした。三人は打ち解けた。
2023-04-01 13:43:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「おやおや、何かと思えば、劣等生のタキじゃないか」筋骨隆々の二人を連れた嫌味な少年がドアを開けた。タキは呻いた。「ゲッ……チバ＝サン。それに取り巻きのシバタとオニヤス」「そこのキミ、転校生？バカと付き合うとバカが伝染るぞ。僕の部屋に来なよ」「断る」マスラダはピシャリと言った。
2023-04-01 13:47:31
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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チバは眉をピクピクさせた。「ぼ、僕を……拒否！？」「何だその態度は！無礼だぞ。チバ＝サンは純ニンジャの貴公子だ」シバタが威圧し、オニヤスは威嚇した。「スッゾオラー！」「よせ、シバタ。オニヤス。こんなバカなら誘ってやる必要もない。学校では楽しみにしておく事だな、マスラダ＝サン」
2023-04-01 13:51:33
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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三人が去ると、タキは心配した。「早速目をつけられちまった。チバは理事長の息子で学校の帝王だぜ。ヤバイかも」「どうでもいい」「あいつ、わたしを完全無視してた」コトブキが表情を曇らせた。タキが言う。「奴はモータルの血筋をゴミだと思ってッから。あ、いや、オレはそんな事考えてねえよ！」
2023-04-01 13:55:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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そうこうするうちにシンカンセンはガイオン魔法学院駅に到着した。学院は石造りの、歴史ある壮麗な城だ！生徒たちはそれぞれのヌンチャクを手に、「心不全」「実際安い」「電話王子様」などの魔法ショドーが飾られた壮麗なホールの入学式に出席した。懐石料理と先生達の歓迎！
2023-04-01 13:58:48