宇宙では星がどの程度見えるのか

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実際のところ、大気は私たちが目で見る光に対して非常に透過性が高く、ほとんどの可視光線をそのまま通してくれる。私は、スペースシャトルで二度にわたって宇宙飛行した宇宙飛行士でありまたプロの天文学者でもあるロン・パリーゼと、この点について話した。私は彼に、彼が宇宙でより多くの星を見ることができたかどうか尋ねてみた。すると彼は、やっと見えるくらいだった、と答えたのである。彼は星を見るために、スペースシャトルのなかの明かりをすべて落とすことになった。そしてそれでも、コントロールパネルに点灯している赤いボタンのような光が窓に反射することで、星の観測は困難を極めたと言った。結局のところ、地球の外にいることで、星が見えやすくなったり明るく見えたりすることはないのである。

――フィリップ・プレイト『イケナイ宇宙学 間違いだらけの天文常識』第17章


金井 宣茂 @Astro_Kanai

#金井に質問 軌道上でも、この企画をすることになりました! 2月9日(金)~2月16日(金)までの間に、上記ハッシュタグをつけて質問をお寄せください。 リアルタイムでお答えはできませんが、2月17日以降に、少しずつ回答していきたいと思います。

2018-02-10 09:10:49
津村耕司 @tsumura_isas6

@Astro_Kanai #金井に質問 ISSから星はどれくらい、どのように見えますか?空気の揺らぎがない一方、ISSの中は明るそうで移動速度も早いのでむしろ地上の良い環境よりは悪いと予想。またたかないので見え方は地上と異なるはず。

2018-02-10 14:22:22
金井 宣茂 @Astro_Kanai

津村先生 空気の層を通さない分、肉眼でも鮮明に見える気がします。ただ太陽との位置関係で、地上では夜でも、宇宙ステーションに光が当たっている時間があって、そのときは外は真っ暗です。 南半球から北半球、そして南半球と飛行するので、早送りのように色々な星座をみることができます。 twitter.com/tsumura_isas6/…

2018-02-26 05:33:45
津村耕司 @tsumura_isas6

@Astro_Kanai 金井宇宙飛行士、ご回答ありがとうございます。地上の夜でもISSに光が当たってると、中が眩しいために外は真っ暗で星が見えない、ということでしょうか?早送りのように北半球と南半球の星空を堪能できるのは素敵ですね。マゼラン雲や南十字星など、日本からは見えない星景を楽しんでください。

2018-02-26 07:08:18
金井 宣茂 @Astro_Kanai

「宇宙ステーションから、星はどう見えますか?」というご質問をいただいたので、撮影してきました。 天頂方向に窓はなく、地球側(床面)だけですので、宇宙ステーションの進行方向と地平線の間の狭い範囲しか見ることができません。 それでもオリオン座のベルトが、しっかり分かりましたよ! pic.twitter.com/P4KxRempBy

2018-03-20 07:14:49
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金井 宣茂 @Astro_Kanai

続けて、お試しで感度を上げて撮影をしてみたら、ものすごい数の星が写っていましたっ!! 一見すると暗く思える宇宙空間ですが、弱い光や、可視光よりも短い波長の放射線やX線を見ることができる特別な目があれば、われわれの銀河は、光に満ち溢れたまばゆいばかりの世界なのかもしれません。 pic.twitter.com/ny4ktazjaW

2018-03-20 07:36:45
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大平貴之 @ohiratec_mega

10年以上前に宇宙飛行士ラッセルシュワいカード氏にメガスター見て貰う企画があった。氏は宇宙ではこんなにたくさん星は見えなかった、背景はもっと闇だった。けれど星が全く瞬かないのはすごい。宇宙でもまさにそうだった。と言った。それをよく覚えている。

2018-04-16 09:27:05
大平貴之 @ohiratec_mega

宇宙では光を妨げる大気の影響がないから地上より星がよく見えるという。けれど実際の宇宙飛行ミッションで宇宙飛行士がどれだけ星をよく見ているかはわからない。船内の明かり、窓の小ささや透過率、眼を暗闇に慣らす時間を充分取れているか?などの様々な要因があると思う。多分

2018-04-16 09:31:07
大平貴之 @ohiratec_mega

何はともあれ、シュワイガード氏がメガスターのどこに一番感動したかというと、僕が自負する星の数やそれが生み出す奥行きなどではなく、星が瞬かないという事だった。世の多くのプラネタリウムは星が瞬く。多くの機種にそういう機能がついているからである。

2018-04-16 09:33:43
リンク Wikipedia ラッセル・シュウェイカート ラッセル・L・シュウェイカート(Russell Louis "Rusty" Schweickart または Schweikart、1935年10月25日 - )はアメリカ合衆国の宇宙飛行士である。月着陸船の初の有人試験を行った、アポロ9号の月着陸船操縦士として241時間の宇宙飛行を行った。ニュージャージー州のネプチューンに生まれた。マサチューセッツ工科大学で航空工学を学んだ。1963年10月に宇宙飛行士に選ばれ、1969年3月、アポロ9号の月着陸船操縦士としてはジム・マクディビット、デイヴィッド・スコット