山田右衛門作と鶴丸国永に肩入れしまくっている「よその本丸」に興味の無かったはずの審神者の初見『ミュージカル刀剣乱舞 幕末天狼傳』

チャリオット@🌙 @chariot_baron

そういう捉え方の方がいいのかも 私は舞バサの三成や遙か3のせーじろさんの殺陣見て「私が一介の兵士だったとしたら、きっと大義や正義はどうでも良くてこの刀捌きの美しい人のためにただ死にたい」と思ってこの人の軍にで散るだろうなと思ったから 剣のうまさ刀捌きの美しさはそれだけでカリスマたる

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と、私は思ってて 中身がせーじろさんな以上、右衛門作にはきっと剣のカリスマとして自分が自分のやりたいことのために最も命を捨てられるそういうかっこいいカリスマになれる可能性もあったんだろうなと信康が検非違使と戦うのを見たら思わずにはいられなかったんだよね

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まぁ、それができないからただ愚かに流されるままに、けれど嫌なところで妙に思い切りのいい行動を繰り返して、血の光さす最悪の地獄へとどどんがどんしてハーメルンの太鼓持ちして最終的には怖気付いて逃げに転じ地獄を網膜に焼き付けたまま一人生きインフェルノする馬鹿で愛しい右衛門作なんだよね

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パライソの右衛門作が、もしほんのちょっとでも2部で魅せたあのバチバチの殺陣を1部で覗かせていたらきっと私はここまで右衛門作を好きにはならなかったから、あのへっぴり腰で無闇矢鱈に意味無く刀を振り回す弱くて愚かで情けない右衛門作で本当に良かったと思う だから2部の殺陣が輝くんだ

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2部の三成納刀する夢の中の右衛門作、かっこいいー！！！とは思うけれど、必ず「私が好きな右衛門作はこっちではないな」という意識が頭のどこかに見え隠れしてるもん

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右衛門作視点だと刀剣男士はただの不審者 ほんと笑いすぎて死にそう 右衛門作可哀想 本当に愚かで可哀想で愛おしいな右衛門作 なんなんだお前私をこんなに喜ばせてどうしたいんだ

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はっきり言って、パライソの右衛門作にとって鶴丸国永は正しく「悪魔」だと思いますよ 確かに天草四郎を打ち立ててことを始めてしまったのは右衛門作だけど、それを突然現れた白く輝くこの世のものとも思えない美しい青年が、右衛門作目線では

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「肯定（天草四郎という偶像で民を煽ることを表面的には軽いノリで了承し失われた少年の代役として立ってくれた）」してくれて、 「手助け」してくれて、 戦の規模が大きくなり右衛門作が自らの犯した過ちと罪を理解して絶望の中で打ちひしがれた瞬間に「お前は長生きしろよ」と

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この世という地獄で一生苦しめと、とんでもなく恐ろしい呪いの言葉を吐いて三万七千人の民衆を皆殺しにする旗印となっていつの間にか消えてしまった これ、聖書の中で実際に「悪魔は天使のふりをして人間に過ちを犯させる」という下りがあるんですよ本当に

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コリント信徒への第二の手紙（訳によってこのタイトルは多少変動する）11章13節から15節 「サタンも時に光の天使に偽装する」 「サタンの手下が正義の奉仕者のように偽装したとしても不思議なことでは無い」 簡潔にするのに多少意訳したけど こういう事が実際聖書にも描かれている

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右衛門作の行いを本心がどうであれ任務としての必要上表面的には「肯定」し「手助け」し最悪の場面で「呪いを吐いて消えた」 右衛門作に全ての罪を背負わせて生き地獄に落とした 右衛門作視点、正しくパライソの鶴丸国永は聖書の通りの「悪魔」なんだよ

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だって白く輝く美しい男が天から降りてきて「そりゃいい」と自分のやろうとしていた扇動に手を貸してくれたんだもの 天使様が自分たちをお救いに来たのかもしれないと、心のどこかで欠片くらいは思いたかったかもしれないじゃないですか でも、その天使様（）が見せてくれたのはこの世の地獄なんですよ

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これを、悪魔に唆されてまだギリギリ後戻りできたかもしれない罪の道を最下層まで転がり落ちてしまった罪深き愚か者と言わずしてなんと言おうか あるいは、ヨハネの黙示録にて赤い馬に乗り現れる地表に争いをもたらす第二の天使と言われても頷く

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理由は明々白々なんですけど、ほんと何で刀剣男士のミュージカルを見て、決して本編中でハチャメチャにかっこいい訳でもない（顔はとても良い）、なんなら情けなくてどうしようにもなくて愚か極まってる男にここまで気が狂っているんだろうと自分でも不思議だよ

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秀康くんは信康が生きてた、苦しみを吐き出して許される相手（貞愛）がいたから救いがあって、苦しんだ分報われた男だったけど 右衛門作は報われないし苦しんで苦しんで生きて、果たして死後もパライソには行けないだろう男だから最高に哀れでたまんねぇんだよな

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天草四郎と名を与えられて少年が山田右衛門作に祭り上げられた偶像だとすれば、山田右衛門作は刀剣男士によって担ぎ上げられた道化ですよ 静かの海のパライソ

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パライソを合言葉に暴力という手段で人を殺したあの乱の参加者たちはその時点で絶対にパライソには行けないんですよね ゲエンナに落ちインフェルノに焼かれる定めなんですよ 山田右衛門作はぜすず様の対極を行く男なんですパライソで

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万民の抱える「罪」を贖罪する子羊としてただ1人十字架に磔刑られて殺されたぜすす・きりしとと、万民に「罪」を抱えさせて一人生き延び背中に十字架を背負って生き続けなければならない山田右衛門作 あの気弱な男の頭に茨の冠はなく、手と足に釘打ちの痕はなく、脇腹に槍で刺された傷もない

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ただ、網膜と脳裏に焼き付いた地の表にあらわされた地獄の風景を生涯続く苦悩とともに心に抱えて、己の過ちと「けれどもあの圧政の日々の中で他に何ができたんだ、誰があそこから我々を救ってくれたんだ、乱を起こさずに果たして幕府はあの苦難の日々を知ることがあったか」と答えのない問いを

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死ぬまで考えてやはり答えが出ない 彼は神の子では無いから人々を救えない、戦国の世に伝わる猛将ではないからかの時代の再来のような無双で豊臣派の生き残りを導けはしない、何もかもが足りないのに扇動の策は成ってしまった愚かで美しい山田右衛門作 肩に背中に食い込む跡のない十字架を背負う男

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パライソの右衛門作を胸に留めて読む『駆け込み訴え』なんど繰り返しても最高なんだよな

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右衛門作、本当にエモ作 エモの塊 最高の愚美人（その愚かさが故に美しい人の意） 愚や、愚や、汝を如何せん どうにもならないから美しいんだけどな どうしようにもないからお前が愛おしいんだけどな

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あそこで刀剣男士が来なければ、天草四郎という光を失って消沈した右衛門作はきっと天草・島原の乱をやり遂げられずに終われたのに 刀剣男士が来てしまったせいで、三万七千人を死なせて一人生きのびてしまった最悪の道化として刀剣男士に担がれる山田右衛門作 鶴丸国永という名刀で

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年表に彫り留められた戦という人の愚かさの象徴の人 白く美しい人ならざる光をたたえた未来を知る悪魔に流されて血と炎と苦鳴に満ちたこの世の地獄の釜の蓋を開けてしまった弱き子羊…………

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ひたすらに年表の復元作業であったパライソのなかで、あの兄弟と右衛門作と知恵伊豆だけが歴史だった 人ならざるものの手でパズルのピース、年表の歯車として利用された男たちだけが、正しく「人の紡ぐ歴史」の担い手だった 刀剣男士がしてたのは歴史を守るじゃなくて年表を守るなので