"Child of Twilight" 薄明の子

マイグリンについてのTL。TLを読めていなかったので流れが把握できていないかもしれません。編集可です。欠けや抜けなどありましたら補ってくださると嬉しいです。
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F @rakudaisya

バイロン詩集引用の時にマイグリンの名前を出して思い出したのですが、マイグリンの母名「ローミオン」は何に由来しているのだろう。生まれたナン・エルモスの森の薄暗さや昼の光を避ける生活のみを指したものなんだろうか。巻末索引を見る限り「ローミオン」の名は名付けの場面にしか出てこない。

2011-11-19 01:12:40
F @rakudaisya

すごく気になるのは「シルマリルの物語(J.R.R.トールキン著、田中明子訳/評論社)」の旧版でも新版でも、本文中では「薄明の(息)子」、索引では「薄暮の息子」とあること。「クウェニャ語及びシンダアル語の固有名詞を構成する主要部分」では「lome」で「薄暗がり」とあるけれど。

2011-11-19 01:20:31
葉月まゆみ🌗 @HazukiMym

@rakudaisya  母カラクウェンディ(光のエルフ)、父モリクウェンディ(暗闇のエルフ)で、光と闇の間(薄明)の息子。…と言うのが私の見方の一つです。他にもいろいろな見方ができますがねw

2011-11-19 01:21:40
💍Gwendeling🕊🦜🏹🎻 @Roseithel

@H_taityou @rakudaisya 朝に到ってほしいけど、出られない子なんだと思ってました。どう読んでも楽しいけど!まひるがなくて、夜明けのあとには暮れてしまうみたいな。

2011-11-19 02:09:55
F @rakudaisya

なぜ「薄明」か「薄暮」かがそんなに気になるようになったか。「ユゴー生誕200周年記念 ヴィクトル・ユゴーとロマン派展」という展覧会に行った時に「薄明の歌」というユゴーの詩集が展示されていてその説明文に『「薄明」というフランス語には、暁と黄昏とのふたつの意味がある。』とあったから。

2011-11-19 02:11:32
F @rakudaisya

これを見て衝撃を受けたのですよね・・・「マイグリンのことを考える切っ掛けができるかもしれない!」みたいな。この言葉を忘れたくないばかりに図録を買って帰ったのです・・・。

2011-11-19 02:12:36
F @rakudaisya

それで改めて家にある「新村出編 広辞苑第五版/岩波書店」を引いてみましたらば、「薄暮:薄明りの残る夕暮れ。」「薄明:2 日の出前または日没後見られる天空のほのかな明るさ。」とあって。これでまたうわぁーと思いまして・・・。言葉って大事だなと。てきとーに使ってしまうことも多いですが。

2011-11-19 02:13:08
F @rakudaisya

「薄暮」だと夕暮れのことしか表さないのですよ。「薄明」だと朝夕両方のことを表すのですよ。・・・あぁぁもう・・・ダブルミーニングとかだいすきな私からしたら断然「薄明」派じゃないですか・・・。どうして両方の記述があるのですか・・・。迷いすぎる。

2011-11-19 02:13:39
F @rakudaisya

もし、ですよ。アレゼルは「いつか朝の光の元に私を連れて行ってくれる朝の光の使者たる子」みたいな意味を込めていたら。でもその意味をローミオンには伝えていなかったとしたら。ローミオンは勝手に「あぁ私は母の名付けた名の通りに夜を連れ来る者、闇の前触れたる子でした」とか思い込んでいたら。

2011-11-19 02:14:25
F @rakudaisya

・・・もう、このみ過ぎるすれ違いっぷり・・・。そんなすれ違いの親子像のためにはぜひ「薄明」であって欲しいのですけれど。マイグリンと名付けられた者の「鋭く見通す目」で、己の「ローミオン」としての運命をどう見ていたのか、と考え出すと・・・。きゅんとするじゃないですか・・・どうしよう。

2011-11-19 02:15:00
F @rakudaisya

@H_taityou 返信が遅くなりまして申し訳ありません。ご反応いただけてうれしいです!ありがとうございます。 ・・・すごく、ずばりのお答えな気がします・・・一瞬で自説が崩壊したような・・・;お時間のある時に他の見方もご教授いただけましたら幸いです。

2011-11-19 02:17:04
F @rakudaisya

@Roseithel おぉ・・・それもすてきですね・・・。なんて色んな解釈のしようがある名を持つ子なのだろう・・・。

2011-11-19 02:20:16
F @rakudaisya

これが中つ国でなくヴァリノオルなら、夕暮れにあたるあわいの時はシルマリルの光の色と同じ「金の木と銀の木の光の色が混じる頃」のことで、それはすてきな名前だろう、と思うのですが。

2011-11-19 02:28:49
すずこ @suzko146

@rakudaisya 中つ国だからこそ意味深な名前ですよね。良くも悪くもヴァリノオル世代が薄明の大地で生んだ徒花、しかも大輪で鮮やかな、みたいな。

2011-11-19 02:37:51
F @rakudaisya

そういえば「失楽園(上)(ミルトン作、平井正穂訳/岩波文庫)」の「第五巻」で楽園の描写に「薄暮の世界」というのが出てくるのだけど、それの訳注は「神の都(国)には夜はない。」だったな・・・。その辺りが二つの木の光に照らされるヴァリノオルにも意識されているのだろうか。

2011-11-19 02:44:16
F @rakudaisya

@suzko0114 あぁぁ・・・まさに!そういった趣がありますね・・・。ローミオン解釈も気になり出すと止まらないところです・・・。

2011-11-19 02:46:21
F @rakudaisya

「バイロン詩集(バイロン著、阿部知二訳/新潮文庫)」に収録されている「若い山人のさすらい」の4連、特に「ああ、栄光は高まってゆくが運命(さだめ)は苦いものとなり」が個人的にマイグリンすぎてもう・・・。時系列おかしくなりますがこの詩には黄金の髪の乙女への思いも描かれていますし。

2011-11-19 02:52:23
葉月まゆみ🌗 @HazukiMym

@Roseithel @rakudaisya "夜明けのあとには暮れてしまう" …闇に閉ざされ光(イドリル)を恋う、切ない冬の北欧のようですね(ノ_-。);アラス!アラス!

2011-11-19 14:08:46
葉月まゆみ🌗 @HazukiMym

@Roseithel @rakudaisya トワイライトは光にも闇にも属さないどっちつかず、よく見えない、何者か判明しないともとれますよね。ローメは薄明でもduskの方なので、母の予見としてならエルフ衰退の兆しの子とも…;

2011-11-19 14:13:02
葉月まゆみ🌗 @HazukiMym

@Roseithel @rakudaisya  また、星の民的に星の薄明かりが本来の住環境だと考えると、太陽の時代に”ローメ”には癒しのイメージもあるのだろうとも想像します。まぁ、人間でも、夕暮れ時っていうのは、寂しくもほっと癒されるような時間だと思いますが^^

2011-11-19 14:14:54
💍Gwendeling🕊🦜🏹🎻 @Roseithel

@H_taityou @rakudaisya なんか、アレゼルには野生の古きもの、太古への憧憬みたいなものがあったんじゃないかと。ソースはないんですけどね…lomeの「癒し、本来の住環境」を聞いて、なんでローミオンとつけたか、かんがえてたら。

2011-11-19 14:20:48
💍Gwendeling🕊🦜🏹🎻 @Roseithel

@h_taityou @rakudaisya アレゼル結構専門外(?)で未開拓地域なんですが、話題としてほんとに楽しい

2011-11-19 14:23:41
葉月まゆみ🌗 @HazukiMym

@Roseithel アレゼルはフェアノールの息子達と狩りに行くのが好きだったりと、蛮勇の乙女っぽい所がありますよね。そしてそんな風に男達と遊びに行くけど「白き姫」だから、ふしだらじゃないんだよ(中世物語:白=処女の寓意)と説明まで付いている感じがします^^;

2011-11-19 15:06:34
💍Gwendeling🕊🦜🏹🎻 @Roseithel

@H_taityou ああ!白ってそういえば…だから従兄弟たちのだれにもってことなんですね(いまさらやっと気づきました

2011-11-19 15:49:27
F @rakudaisya

@H_taityou なるほど・・・トワイライトな希望を抱いていましたが、英語版シルマリルではduskと明記されているのでしょうか。残念です・・・。でも色々な解釈はできることには変わらないですね。うー楽しいです。ありがとうございました。

2011-11-20 02:58:15