素朴な疑問 ( #Naive_questions )

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その1。「純粋」やら「清純」やら「素朴」といった謳い文句の胡散臭さは、一体どこから生じるんだろうか。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その2。 (1) 一時期「アラサー」なる言葉が流行した。around thirty の略語であるこの言葉、少し前までaroundの部分を「周回」と意訳し「30代」を表すものと勘違いしていたが、どうやら本来は「30歳前後」の意らしい。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問2-(2)。 つまり、この表現は20代後半にも適応される。確かに、30代中盤の年齢を呼称するには便利な言葉だ。しかし、一般的に27、28の齢で「30歳前後」と自称する女性は少ない。使う年齢層を考えると、やはり「30代」の意では…？ #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その3。(1)「恋に落ちる」という表現があるが、長年、あれは「恋」というものの突発性と偶然性とを表すものであると考えていた。しかしよくよく考えてみれば、本来「恋」いうものはそこまで迂闊なものではないのではないだろうか。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問(3-2)　一般的に「恋に落ちる」と呼ばれる場面において、実際に「落ちる」までにはいくつものセーフティネットが張り巡らされているものと思われる。まずルックス、次に性格、続いて経済力、趣味、家族構成など。これらのセーフティネットを潜り抜け、始めて恋は「振るい落とされる」。

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問(3-3)　ただしこのセーフティネットにも「穴」はある。1つは、単に経験則の少なさから生じるものだ。「穴」というより「未だ編まれていない部分」ととるのが正しいだろう。「安易に恋に落ちる」ことが出来るのは、若者だけの特権だ。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問(3-4)　もう1つの「穴」は、一転して経験上から生じる「妥協」という名の穴である。(「穴」と呼ぶ割には恣意的に生じるものではあるが。) 「顔は並みでいいから、せめて収入だけは…！」などという文句は、昨今になって良く聞くようになった。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問(3-5)　前者を「恋に恋するお年頃」というのであれば、さしずめ後者は「故意に恋するお年頃」とでも呼ぶべきなのだろうか。そして経験則もないままに年を重ねる自分の「穴」は一体どちらに帰属するものなのか。それが甚だ疑問である。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その4 (１) 今まさに皆既月食が観測されている。我が家からは立地の関係で直接観察することができないのだが、どうやら今回は「赤い月」が欠ける様が見られるらしい。想像するに神秘的な情景であるが、化け物でも現れそうで恐ろしくもある。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問４(２) 「月夜に現れる化け物」といって、始めに思い出すのは「狼男」だろう。元来西洋発祥のモンスターではあるが、彼の名前と「満月の夜に狼の姿で現れる」、「銀の弾丸に弱い」というお約束は、遠く離れた異国である日本の地でも有名だ。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問４(３) さて、人と獣の２つのアイデンティティーを持つこのモンスター、他の化け物と比べると断然抱える苦悩も大きいのではないだろうか。ヒトにあらで、ケモノにもあらじ。「不均衡の苦悩」は多くの思想家が「最悪のもの」として指摘している。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問４(４) そんな狼男が実際に存在したとしても、現代に生きるのは難しいだろう。普段は人の姿である彼らが人から離れて生きるのは困難であるし、かといってうまく人間社会に潜り込んだところで、月に１度の満月の夜には文字通り本性がバレてしまう。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問４(５) 「満月の夜に人前に出ることを避ければいいだけだ」という意見も最もだ。だがしかし、人間いつどこで何を要求されるかは分からない。素晴らしい満月の夜に友人や恋人の誘いがあって、毎回それを断りきれる甲斐性が果たして狼男にあるだろうか？ #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問４(６) 特に日本の場合、この潜入には特Aランクの難易度が伴う。世界に誇る残業大国である日本で、果たして彼は冷たい上司や同僚の目をかいくぐって日没前の帰宅ができるだろうか？ ……ニホンオオカミが絶滅したのは、もしや。 #Naive_questions

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その5。「馬鹿は死ななきゃ治らない」というのと「巨匠は死してはじめて評価される」というのの間には、何か因果があるんだろうか。

杏寺 素朴 @Angela_Soboku

素朴な疑問、その6。「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」とはよくいうが、桜の木を切ったその罪を告白したワシントンは「桜切る馬鹿正直」とでもいうべきなのだろうか。 #Naive_question