支援魔道士を追放したら勇者が出てって終わった(ほんのりBL)

かにぴ @yamatanokani

無口で影が薄い癖に勇者の幼なじみと言って図々しく旅に着いてくる支援魔道士を追放したら、勇者が「俺が居なくても頑張れよ」とパーティから離脱した件について（答え:勇者だと思ってた方が支援魔道士だった）

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「仲良くできてると思ったけど、やっぱ俺の支援魔法じゃ役に立たないもんな…」悲しいけど、仕方ない。10の時からこうなるって決まっていた。幼なじみのあいつは無口で引っ込み思案でいつも俺の後ろに隠れてた。だから守ってやるって気持ちでいたけど、あいつは勇者様だもんな。俺の守りなんて要らない

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まさかその世界で唯一の勇者様が｢○がいないなら行かない｣と普通にパーティ離脱して追いかけてきてるなんて知らないし、追いかけたはいいけど1度決めたこと(救世の旅)を途中でやめることによって怒られたくない……と話しかけられずにこっそり追いかけてる勇者がどこにいるかも気づいてない

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宿取るたびに隣の部屋に入って主人公が寝るタイミングで｢おやすみ、○｣と言って( ˘ω˘ ) ｽﾔｧ…してる勇者。一方その頃、勇者がいなくなったパーティはおしまいになっていた(勇者がいないので)

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ゆるふわ☆やんでれ勇者くんと、その幼なじみの元気で明るい支援魔道士(実家は食堂)の、実家に帰るまでのはなし。勇者が全力で気配消してくるので元パーティ仲間が追いついても｢あいつどっか行ったの！！？俺んとこにも来てねえぞ！｣となる。

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なんか大騒動になっちゃったから余計出て来れなくなっちゃった勇者

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最後にずっっと無言だったタンク担当の騎士がずっっと挙手してた事に主人公が気付いて｢意見は積極的に声出してくれ！気づけなくてごめんな！｣と声掛けて｢俺に案がある。すぐ出来るが良いか｣｢とりあえず採用｣｢わかった｣と主人公にのしかかってキスする姿勢になった。

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瞬間、主人公と騎士の顔スレスレに聖剣が来て太陽を背に勇者が立ってて｢やはり近くにいたな｣｢ぎゃああああ死ぬかと思ったお前やめろ！！！｣と主人公が叫んでおわる。見つかってよかったね。

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支援魔道士 一つ一つの効果はそれ程強くないが、多種多様な支援魔法が使える。幼なじみの勇者を心配して付いてきたが自分が強くないことを理解しているので、宿屋の手配や荷物持ち、交渉ごとや仲間の体調管理など細々した事を全て請け負っていた。明るく優しく、少し抜けたところが魅力的な美青年。

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勇者 陰キャマイルドヤンデレ。村の人達のことしか好きじゃないので、魔王を倒さないとみんなが困ると思って渋々旅に出た。小さな村の小さな教会に雪の日に捨てられていた赤ん坊。幼なじみの母親に貰い乳してなんとか生き延びた。赤ん坊を捨てる為だけに辺境の村まできた余所者がいたらしい。

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騎士(タンク) 上に年の離れた姉が4人いるせいで自己主張がとことん薄いし口数も少ない。なんなら表情もそんなに動かない。気が利かない男は女系家族の中で人権を失うので洞察力はとても高い。支援魔道士が勇者じゃないことは最初からわかっていた。普通に好きなのでわんちゃんあったら余裕で寝れる。

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僧侶(今回のやらかし追放首謀者) いちばん若くていちばん地位が高い。旅に慣れていない自分が靴擦れを隠して歩いていた時に「すぐに気付かなくてごめんな、休憩にしよう」と休ませて疲労回復のバフを掛けてくれた勇者(ではなかったが)の人間性を信頼して好んでいる。今でも実質的勇者は彼だと思ってる

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柔らかハーレム(支援魔道士総攻め)。こんなん支援魔道士が居なくなったら一瞬で瓦解するのは目に見えてるだろという最悪構成。パーティメンバーがソロにしか向いてない。 騎士→性的に緩い上に情報共有に難あり 勇者→幼なじみの事しか大事じゃない 僧侶→普通に性格がキツすぎる

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支援魔道士がいちばん顔が良い。爽やかなイケメンの顔してる。人が想像する『勇者』の顔｡ 本物勇者はフード被って髪も適当に切ってて目つきも悪いし雰囲気も暗い。 騎士は綺麗な顔をしているけど表情があまり動かない。喜怒哀楽が分かるのは家族だけだったけど、支援魔道士も読み取ってくれる。

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僧侶は茶色の目茶色の髪、肌は白いけどそばかすの浮いたあかぬけない顔をしている。貴族らしくないし両親のどちらにも似てないのであまり待遇が良くなかったらしい。数代前の先祖に似ているとは聞いたけど、嘘だと思っている。

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支援魔道士がいないと即終わる勇者パーティ(1回終わった) 騎士と僧侶しかいなくなった時は勇者探すのも支援魔道士探すのもめちゃくちゃ大変だった。最終的に騎士のところのお姉様方に頼み込んだ。2人とも各ストレスで体調崩した(一方勇者くんは支援魔道士の借りた宿の隣部屋ですやすや)

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旅の途中、大部屋で雑魚寝にすると支援魔道士の隣をめぐって争いが始まるし2人部屋2つにすると支援魔道士が居ない方の部屋が地獄になるので毎回一人一部屋取らざるを得なかった。

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2人部屋にすると誰とペアにしても仲良くできるのが支援魔道士しかいない(ただし本人はのびのび寝たいのにベッドに入られて狭くなるからちょっと嫌)

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朝起きるのいちばん早い支援魔道士(雑用を仕事と思ってるので率先して起きる)が各部屋に起こしに行くと、騎士の部屋には知らん男が同衾してて「お前なあ…」と呆れて洗浄魔法で身体を綺麗にして起こしてくれる。起きた騎士は隣みて「いつまでいる気だ。でてってくれ」と行きずりの男を追い出してる

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身持ちゆるゆる騎士。割と良い家出身なので人に世話されるのに慣れてるから支援魔道士がせっせと換気して「ほら水分補給」と水出してくれるのを当たり前のように受け入れてる。いなくなった時いつものようにしてたら最悪になった。

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僧侶起こしに行くと最初の方は「待って！まだ化粧してない！」と入れて貰えなかったけど、今はもう「返事しなくても開けていいよ」と言われてるし、鏡の前で「おしろい叩いてよ。眼鏡外すと見えないんだもん」と化粧道具出して待ってる。「これ以上白くしなくていいだろ」「そばかすが嫌なんだよ」

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「天使のキスって別名もあるじゃないか、可愛らしくて良いと思うんだけどな」とおしろいパタパタして言う支援魔道士の真面目くさった顔を見て「あなたがそう言うなら、ちょっと好きになった…」と小声でもじもじ言ってる僧侶。マジで支援魔道士以外には性格ドブカスクソ悪いので温度差でグッピーが死ぬ

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勇者くんは支援魔道士の借りた部屋の方の壁に身体くっつけて支援魔道士の私服(昨日洗濯に出した)抱きしめて寝汚く爆睡してる。集合した騎士と僧侶もこれみてるし、支援魔道士がやさしくゆり起こしてると僧侶が腹狙って蹴り上げて「おいお前人の服盗むとか最悪なんだけど💢」とキレてる

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支援魔道士の服は僧侶が「似合うと思うんだけど……買っちゃったから、あの、返品とかもできないって言われたから。要らなかったら捨てちゃって……」とプレゼントした服なので正当なキレ

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勇者くんは勇者なのでマジ蹴りされてもノーダメージだけど、支援魔道士が子供の頃と同じように頬に「おはようのキス」してくれない限り起きない。本当は起きれるけど強い意志で起きようとしない。