槍弓広義まとめ2023 下半期

souku @shiou_souku

個人的にシンデレラストーリーはキャス影弓♀が一番しっくりくるように思うんですよねー 次期国王候補の術は気力も度量もパーフェクトで彼以外にありえないって言われてるんだけど女癖だけは、って言われてる。 嫁くらい好きにさせろ、な術は運命の相手を求めて女を取っ替え引っ替え。

souku @shiou_souku

あまりに盛大すぎる術の振る舞いに危機感を覚えた国王は術の嫁取りのために国中の女を城に集めた。 玉の輿を狙い目をギラギラさせる中、申し訳なさそうに隅で縮こまっていた影弓。 術をみて影弓が思ったのは寂しそうな人、ということだった。 俺のこと、どう思う？と他にもした質問をする術に

souku @shiou_souku

影弓は寂しそうに笑う人だなと思います、と素直に答えた。 それまで美しい人、たくましく頼りがいがあるなんていわれ続けていた術。 目の前の影弓は己の中を見てくれていると嬉しくなった術は俺の隣にいてくれるか、と問いかけた。 私なんかでは釣り合いが取れないって辞退しようとする影弓。

souku @shiou_souku

はっと俯いていた顔を上げた影弓は術が今にも泣いてしまいそうに見えた。 そうか、と呟く術をみて「でも、私なんかを貴方が選んでくれるなら隣に立てるよう努力も覚悟もしたい、と思います」と影弓は言った。 服の裾を白くなるほど掴んでいる影弓の手にそっと術の手が添えられた。

souku @shiou_souku

「その覚悟、我が運命に違いない」 術の宣言にどこからともなく出てきた使用人に影弓は連れて行かれた。 別れ際の術はまた後で、と口パクで言いながら満面の笑みを浮かべていた。 あれよあれよと磨き上げられた影弓は術のもとへと返された。 「これからよろしくな、俺の姫」 手を差し出してくるのに

souku @shiou_souku

そっと指先を添えた影弓は「はい、旦那様」と初めての笑顔を見せるのだった。 それから公に術の嫁と触れ回られた影弓。 今までと全く違う生活に不安を覚えるも暇さえあれば甘えにくる術に絆されいつしかそこが影弓の居場所となった。 ハイスペックで愛妻家な術は歴代でも最高の王様として

souku @shiou_souku

語り継がれるようになる。 それと同時に嫁が好きすぎる王様としても語り継がれていくのだった。 めでたしめでたし

souku @shiou_souku

この術は上辺だけの己をみてくる連中に飽き飽きしていて、初対面で寂しそうって言った影弓が初めて王子ではない己をみてくれたと喜んでます。 ここ一番の影弓はくそ度胸なので家臣たちも早々に落とされてますね。 なんなら術の側近は「王様には勿体無いお姫様だ」なんて軽口言われて渡さんぞってムキに

souku @shiou_souku

なるやつ。 幼い頃から術を見守ってきた側近はめっちゃ嬉しそうにそんな術を見てるし影弓には頭上がらなくなってる。 そんな感じの身分違いながらも、なキャス影弓♀のお話でした！

souku @shiou_souku

ちょっと言葉づかいに癖がある槍とそれにイラッとしちゃった弓のお話 お前さんの肌は赤玉卵みたいで可愛い、つるつるなところがゆで卵みたいだって何故か褒めると卵に例える槍。 はじめのうちはなんとも思わなかったんだけど次第に気になり始めた弓。 馬鹿にしているのか、と怒ってみるもそんなこと

souku @shiou_souku

ない、ときっぱり否定された。 それでもなんだか腹が立った弓はその日から毎日玉子料理ばかり作り槍に押し付けた。 君のお気に入りの卵だって言うんだけどありがてえとニッコニコの槍。 そのうち、そんなに好きなら卵と結婚しろって言っちゃう弓に槍ははあと大きなため息をついた。 玉子料理は好きだが

souku @shiou_souku

それはお前さんが作ってくれてるからで、あと添い遂げたい相手はお前さんだけだと言い放った。 何を言っている、とわなわな震える弓にこっちはやたらと肌のさわり心地を卵に例えるからそれに習っただけさね、と嫌だったのなら謝ると頭を下げる槍。 なんだか己が苛ついていたことが恥ずかしく思えた弓は

souku @shiou_souku

槍にエプロンを投げつけ家を出ていった。 弓の料理を堪能した後、さあて食後の運動だ、と外に繰り出す槍。 無事弓を捕まえ、宥めた槍はちゃっかり結婚を前提に同棲する権利を得るのだった。 後日「あんときのお前さん、卵に嫉妬して可愛かったぜ」なんて揶揄いお玉で殴られる槍がいたとかなんとか。

souku @shiou_souku

裏i社会で生きてた狂王が自分を狙ってくる黒弓に一目惚れするお話って背景はあれやけど純愛でかわいいですよねー 今日はそんな感じの狂王黒弓のお話浮かんだのでしますね！ 首に赤い一筋が狂に刻まれた時、その足元には男が跪かされていた。 純粋に驚いていた狂にイライラとした様子の男は

souku @shiou_souku

いたぶる趣味があるのか、と皮肉を言いながらさっさとコ口せと吐き捨てた。 そんな男を狂は俵担ぎにして寝室に向かった。 ドンと放り投げられた男はすぐに起き上がろうとするもいとも簡単に抑えた狂はそのまま男に跨り、腕を一纏めに縫い止めてしまった。 コ口せ、コ口せと騒がしい男に口づけした狂。

souku @shiou_souku

あまりの出来事に一瞬抵抗をやめた男に狂は「俺に一撃食らわせたお前に興味が湧いた、好きだ」と言うもんだから男は余計に混乱した。 寝室に居ながらも部下に指示を出す狂はさっさと男の派遣先を襲撃し殲i滅。 その折、ボスである術にまで報告が行って術の腹筋を崩壊させた。 嫁にしたい奴ができたと

souku @shiou_souku

いう狂。 ひとしきり笑った後、うちの男らしい嫁取りだ、と楽しげな術。 そのまま足洗っちまえと追い出されるように二人は田舎に送られた。 そこはのんびりした平和なところで一面畑だった。 【のんびり嫁と過ごせ】と書かれた手紙を握りつぶす狂。 しかし何もできず仕方なく農家の真似事をすることに

souku @shiou_souku

警戒マシマシだった男もあまりにのんびり過ごす狂を見ているうちに馬鹿らしくなってしまい、共に鍬を片手にする生活を送ることになった。 男──黒弓はあまりに穏やかに生活する狂にあの日の獰猛な男はどこへ？と訝しんだ。 初めての収穫の後、黒弓は狂に聞いてみることにした。 すると狂は

souku @shiou_souku

「俺の生きてきた世界じゃ欲しいもんは力ずくだと思ってた。しかしここで生活するようになってそうじゃねえことがわかってきた」 ぽつりぽつりと話す狂に驚く黒弓。 そんな黒弓に気づかないまま狂は続けた。 「俺が大切だと思う相手からも同じように思われるのがいい、と思った」 それはあまりに純粋な

souku @shiou_souku

言葉で思わず黒弓もそれはそうだな、と返していた。 狂は黒弓が嫌なことはしない、と宣言するもそれに黙って首を振った。 「アンタからあの日以来、嫌なことはされていないよ」 あの日、己の首に一太刀入れようとした相手に向ける言葉ではないという黒弓に狂は慣れないながらも嬉しそうに笑った。

souku @shiou_souku

なんやかんやで黒弓も狂に惹かれていたのだ。 それは白い肌を真っ赤にしながら畑作業をするところであったり、タオルを巻いてやるとすまんというところ。 暑さにやられ、足が縺れた時にさっと受け止めてくれた時。 何よりも自らの手で育てた作物を収穫するときの微かな笑みに。 汚いものばかり見てきた

souku @shiou_souku

であろう男がするにはあまりにも純粋で見惚れてしまったのだ。 「これからアンタが嫌になるまで側においてくれ」という黒弓。 捨てられるのには慣れている、という黒弓の言葉を遮った狂はぎゅっと黒弓を抱きしめた。 暑苦しい、という黒弓を気にせずぎゅうぎゅう抱きしめる狂は