杉山登志郎の『発達障害の今』と『発達障害の子どもたち』を読んだ感想ツイート

杉山登志郎の『発達障害の今』と『発達障害の子どもたち』を読んだ感想ツイートです。特にまとめてあるわけではありませんが、深く引っかかったものをツイートしてます。
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石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

「トラウマを扱うときには、まず安全な場所のイメージをきちんと作ることが必須になる」と、『発達障害のいま』にある。個人的な体験としてブリキのちり取りのエピソードを何気にツイートしたが、僕は、ちり取りから安全な場所に常にいられる。トラウマの対象から離れられないことの辛さを思った。

2011-08-26 09:36:05
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

杉山登志郎氏の『発達障害のいま』を読んでいる。現場支援者として興味深すぎるので、ポイントが多くツイートする気にならないぐらいだ。現場的に発達障害は増えているのではなく、社会が許容できなくなって来て、目立つようになった説を唱えて来たが、どうやら間違いのようだな。

2011-08-26 23:48:18
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

我々日本人は独創性が低いといわれて久しい。だが、実情は、独創性がつぶされてきただけなのではないか。ビル・ゲイツがどれだけ富をアメリカにもたらしたか考えてみるとよい。発達凹凸児への特別支援教育は、我が国において、二一世紀を開く突破口になり得るものである。『発達障害のいま』杉山登志郎

2011-08-27 22:04:13
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

自閉症スペクトラム障害という診断を受けず、両親が非社会的行動をしつけのみによって修正しようとすれば、あっという間に虐待に横滑りする。『発達障害のいま』杉山登志郎。子どもの虐待も増えている。大人の発達障害の増加を社会が許容できなくなってるとした場合、これはどう説明するのだろう?

2011-08-27 22:18:58
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

2Eとは、二重に例外な子どもの略語。何が二重なのかといえば、認知そして学習における高い峰と低い谷の両者があるから。我が国の特別支援教育は、認知の谷間に関する教育のみが実践され、他の先進国において実践されている天才児のための特別支援教育が行われてこなかった。『発達障害のいま』より

2011-08-27 22:19:47
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

(児童虐待について)子どもは自分の体験が普遍的と思っているので、何も不思議に思わない。『発達障害のいま』杉山登志郎。他の文脈と関連づけてしまうのが僕の癖なのだが。これは、高校生就職フェアで生徒の現状認識を教師に聞いた時と同じこと。「生徒にとっては始めてのこと。これが当たり前」。

2011-08-29 09:09:02
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

子どもの虐待へのケアは、結構ハードな仕事であることがお分かりいただけたと思うのであるが、特筆すべきは我が国の社会養護の貧しさである。これは国家レベルのネグレクトではないか。『発達障害のいま』杉山登志郎。この本の目的ではないと言及していないが、いいね。この人のこういうところ好き。

2011-08-29 20:34:55
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

自閉症スペクトラム障害を基盤にもつ不登校児に、他の不登校奨励と同じ対応をされてしまい、「いく気になるまで待ちましょう」という方針が取られると、あっという間に義務教育の年限を超えてしまうとあうことがしばしば生じる。『発達障害のいま』杉山登志郎。エネルギーが充電しないパターンはこれ。

2011-08-30 20:17:54
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

人の気持ちが読めないのと、他者配慮ができないのは別もの。(略)代償的に人の気持ちが読みにくいぶん、逆にすごく気にするようになるのが常。人の意図や感情を過敏に反応してしまうということが逆に持ち上がってくる。『発達障害のいま』杉山登志郎。僕の謎が一気に解けた気がする。もうすぐ読了。

2011-09-05 08:47:19
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

『発達障害のいま』読了。医者向けの専門的な部分も多いのですが、現場として納得感の高い本でした。発達障害と医療の関わりにこれまで懐疑的でしたが、しっかり活用するべきだと知りましたが、このような理解者が医療関係者にどれだけいるのか疑問です。続けて『発達障害の子どもたち』読みます。

2011-09-05 13:24:10
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

発達障害児への療育のポイント。①元々の問題の軽減。②二次障害を作らない。キーワードとしては、愛着の形成促進とトラウマの軽減。『発達障害のいま』杉山登志郎。これに周囲の理解、特に近親者の理解とサポートでしょうね。とにかくお母さんを孤立させないことが大事。

2011-09-05 09:07:22
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

障害という日本語は断定的な意味を持つ。しかし、英語ではdisorderであり、disは乱れ、orderは秩序を意味する。developmental disorderという意味に沿えば、発達障害とは正しくは「発達の道筋廼乱れ」或いは「発達凸凹」となる。『発達障害の子どもたち』より

2011-09-06 17:40:39
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

「発達障害とは、子どもの発達の途上において、なんらかの理由により、発達の特定の領域に、社会的な適応上の問題を引き起こしす可能性がある凸凹を生じたもの」『発達障害の子どもたち』杉山登志郎。

2011-09-07 08:26:46
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

苦手さが生活上で不具合を生じているのであれば、発達障害として、診断または治療や個別の教育の対象となるのである。『発達障害の子どもたち』より。家庭や職場環境、国などの文化的環境によって不具合であったりなかったりする。その点、日本の景気低迷は不具合を頻発させてる要因だといえると思う。

2011-09-07 08:53:32
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

非行の事例においては、学習の遅れを伴う者が多く、特に国語力の不足が内省力の不足に直結し、悩みを保持することができずに非行に走りやすい傾向がしばしある。『発達障害の子どもたち』より。発達障害じゃなくても、外国籍の子どもたち問題にしても、国語力からくる社会性の困難さには注目したい。

2011-09-07 09:25:41
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

F君のような(境界知能の)児童は、良き労働者として十分に社会に適応していたはずである。今日の学歴社会、そして第三次産業が圧倒的な割合を占める社会的な構造の中で、良好な社会適応を保証できない状況となっている。『発達障害の子どもたちり』より。まったくその通り。溜息吐いちゃいます。

2011-09-07 20:39:43
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

発達障害の就労の問題。①学校教育における適応態度が孤立であるのに対し、会社では多彩な人間関係を要求される。②いくつかの仕事を並行しておこなう実行機能に著しい障害を持つ者が知的に高い場合においても多く、就労上の大きな支障となる。『発達障害の子どもたち』より。ここのフォロー大事。

2011-09-08 09:03:10
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

保護された被虐待児の約八割が家庭に復帰してる。帰すことが好ましいのではなく、保護される子どもの数が予想以上に伸びを見せ、社会的養育の場はすでに満杯状態にあり、保護する場所がない…『発達障害の子どもたち』より。そういうことらしい。ということは水際作戦で受入れ拒否もあるのかも。

2011-09-12 08:41:53
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

発達障害という規定を行うことは、不可治性を強調することが目的ではない。治療と教育により軽快し、恒常的な変化に対する修正が可能であることこそ強調したい点である。『発達障害の子どもたち』より。治療という概念について、自分は相当無知だったんだと感じています。

2011-09-11 22:43:48
石井正宏(ほのかな夢の固まり野郎) @masahiroishii

完璧な親である必要はなく、良い母親とは、good enough(ほどほどに良い)であること。精神分析家ウィニコット

2011-09-12 09:55:28