- silverclock96
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幽霊の肉体は圧倒的な筋密度である。 死者は成長できない、だが鍛錬をし続けるため肉体は成長してしまう。その矛盾は肉体に圧倒的高性能な筋肉を身に着けさせるに至る。 ―――いや、驚きましたよ。年老いて武の極みにたどり着いた老師達は死後、力のカタルシスに溺れるんですよね…
2023-08-26 11:33:40ポルターガイストの正体もお分かりですね 音速を越えた動作は衝撃波を生みます 幽霊が現れた瞬間に家具が振動を伴い破壊されるのは必然生じる物理現象だったのです
2023-08-26 11:34:17「幽霊。なぜ貴様はそれほどまでに強い…!」 「…実力だ、と言いたいがそこまで自惚れてはおらぬ。優れた達人の技を盗み、己のものとした。それだけのこと」 「師だと…?」 「野見宿禰。雷電伊右衛門。塩田剛三。いくらでもいるぞ?『こちら側』にはな」
2023-08-26 11:36:58この世の存在ではないがゆえに実現できる、挙動の起こりを察知させない高速のフットワーク。 蟷螂の構えから自在に繰り出される「重さがないのに重い」という矛盾に満ちた意識を刈り取る一撃が顎を狙ってくる。
2023-08-26 11:38:00幽霊っていっぱいいるんですよ。見えてないし、ぶつからないからわからないだけで、生きてる人間と同じぐらいは居ますね。幽霊化と成仏の割合がだいたい現世の出産と死亡の割合と一緒で幽霊も人口爆発が問題になってるんです。だから、混むんですよ。パワーラック。長蛇の列で鍛えられないんですね。
2023-08-26 11:38:07その除霊師達の体は酷くやせ細っていた。幽霊はせせら笑う、自らの屈強な肉体を誇示しながら相手をいつものように嬲ろうとする。 ―――いや、もう無理だと思ったんですよ。幽霊の足が消えた、いつものやつだって。でもその足が掴まれてるんですよ。で、ぐるっと、ああ、武術って凄い。そう思えました。
2023-08-26 11:41:50昨今の墓地不足・省スペース納骨堂の急増に警鐘を鳴らすのは剛腕寺の住職(71)だ。 「死者を弔う為には、どうしてもある程度の空間が必要です。 狭いスペースに詰め込まれると、霊達はろくに動けずフラストレーションが溜まる。 墓地とは、霊を外に出さず満足してもらう為の”闘技場”なんです」
2023-08-26 11:47:08筋骨隆々の幽霊「ふん……!」 肉体派霊媒師「く……! なんて体重が乗っかった一撃だ……! こいつ……『できる』!!」 出る家に住んでる人「幽霊の拳のすさまじさを表現するために、『体重が乗った一撃』って言うなよ」
2023-08-26 11:57:07―――魂の重さは21gなんですよね。21g、それが幽霊の体重です。え、そんな奴の攻撃効くはず無いって? ポリポリ(頭を掻く) ―――まあ、素人さんはそう思いますよね。でも知ってますか?銃弾って軽いものだと10gもしないらしいですよ。 一息 ―――つまり彼らは拳という銃器を搭載してるんです。
2023-08-26 11:58:30幽霊と戦(や)る時に何が怖いって……そりゃまぁ、奴らが「透けてる」ことですね。 ほら、幽霊って物体をすり抜けてくるじゃないですか。だからね……ガードが効かないんですよ。 うっかり人間相手の感覚でやっちゃ駄目ですね。全部避けるしかない。
2023-08-26 12:01:01一時期幽霊の正体はプラズマだみたいな話があったじゃ無いですか あれは物理法則から解き放たれた幽霊の拳の火力が発生させたものだというのが今じゃ定説なんですよ
2023-08-26 12:05:57ホラー好きの「怖くないよ」は「俺ならば霊障の正体が“鍛えた肉体”だと見逃さないからオカルト的な意味では怖くないよ」だったと明らかになる回
2023-08-26 12:06:57何故透けているのに幽霊の攻撃は人間に当たるのか? 何故干渉されているのに人間の攻撃は幽霊に当たらないのか? 如何様にすれば人間は幽霊を倒せるのか? 日夜戦い学び究められた事で生まれた対霊的武術……それが仏理学門、つまり仏門、つまり仙道である ホトケの理を学ぶ事でこそ、奴らに対抗できる
2023-08-26 12:09:30ポルターガイストとかこれ絶対幽霊の筋トレのせいだろ。 猫が斜め上の方をじっと見てたりするのは幽霊が天井の梁を使って懸垂やってるせい。
2023-08-26 12:10:45幽体特有の実在と非実在の切り替えによる格闘術 人間の武術には有り得ざる軌道 相手の体を透過で「潜り抜ける」ことにより攻撃方向を読ませず、反撃も防御も許さない 一切の対応を禁じ、ひたすら相手を嬲り続けるその様。 故に、この暗黒武術を「金縛り」と、呼称した。
2023-08-26 12:22:58